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強制的な検査・診断が可能 『新型コロナウイルス感染症』についての施行に喜びの声

By - grape編集部  公開:  更新:

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中国中部の湖北省武漢市から流行したとされるウイルス性肺炎『新型コロナウイルス感染症』。感染は世界各国に広がりを見せ、日本でも複数人の感染が確認されています。

事態が深刻であることから、世界保健機関(WHO)は2020年1月30日に『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)』を宣言。

これを受けて、日本政府は同年2月1日に新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める政令を施行しました。

対策のため、新型コロナウイルス感染症を指定感染症へ

指定感染症とは、「その病気の蔓延によって国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがある」として緊急の対応を定めるもの。

当初は2月7日施行の予定でしたが、前倒しされ2月1日の施行となりました。

新型コロナウイルス感染症を指定感染症に定めたことについて、首相官邸は安倍晋三首相の発言を次のように掲載しています。

「本日未明、新型コロナウイルスに関連した感染症について、WHO(世界保健機関)が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態、PHEICを宣言いたしました。これを受け、国内における感染の拡大を防止するため、新型コロナウイルスに関する感染症を、感染症法上の指定感染症に指定することにつき、その施行を前倒しし、明日2月1日から施行することといたしました。これにより我が国に入国しようとする者が感染者である場合には、入国法の規定により入国を拒否いたします。同時に、感染が確認できない場合についても、前例にない対応ではありますが、入国管理を大幅に強化することといたしました。特に、無症状にもかかわらずウイルスの陽性反応が出た人がいるという事実を踏まえ、水際対策の実行性を一層高め、感染拡大の防止に万全を期す観点から、当分の間、入国の申請日前14日以内に湖北省における滞在歴がある外国人又は湖北省発行の中国旅券を所持する外国人については、特段の必要がない限り、入管法に基づいて、その入国を拒否することといたします。今後、手続きを進め、指定感染症の施行と同じく明日2月1日午前0時から効力を発生させるものとします。

 WHOが緊急事態宣言を発出したように、感染が国際的広がりを見せるなか、日本国内の感染防止に政府の総力を挙げる必要があります。今後とも何よりも国民の命と健康を守ることを最優先に、前例に捉われることなく、先手、先手の対応を進めてください。」

首相官邸 ーより引用

また、同日に新型コロナウイルス感染症を検疫感染症にも指定。

国内に常在しない感染症の病原体が国内に侵入することを防止するため、病原体の有無に関する検査を「必要なもの」として政令で定めました。

新型コロナウイルス感染症対策の強化

今までは、あくまでも疑いのある人に「協力してもらう」という形での対応しかできませんでした。

そのため、武漢市に滞在していた日本人が退避するためのチャーター機・第1便で帰国した206人のうち、2人が当初ウイルス検査を拒否して帰宅。人々を危険にさらす身勝手な行為として非難する声が上がったほか、「なぜ強制的に検査できないのか」を問う声が相次いでいました。

ですが、新型コロナウイルス感染症を指定感染症と検疫感染症に指定した後では、感染が疑われる入国者に対して空港や港の検疫所が強制的に診察や検査を行えるようになります。

【ネットの声】

・感染拡大を防ぐため、強制的な診察・検査は必要不可欠!施行が早まって本当によかった!

・むしろ指定するのが遅すぎるくらい。毎日不安でどうしようもなかった。

・法的縛りを付けてくれると、医療関係者は動きやすくなるから助かります。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、企業もワクチン開発に着手するなど対策を進めている様子。

事態の収束を迎える日を、多くの人が待ち望んでいます。


[文・構成/grape編集部]

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出典
首相官邸産経新聞

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