この子を救いたい ベビーシッターが子守りをしていた赤ちゃんに腎臓を提供
公開: 更新:


【兄弟愛】中学2年生が赤ちゃんを寝かしつけ… 自由研究に「ノーベル平和賞級」抱っこで寝入った赤ちゃんを布団に寝かせようとした瞬間、背中が布団についた刺激で起きてしまう『背中スイッチ』。 そんな『背中スイッチ』を、中学2年生が自由研究のテーマに選び、まとめたといいます。

「なんだこの幸せな表現は!」「胸アツだ」 出産後の女性の言葉に『10万いいね』2025年8月現在、生後5か月の赤ちゃんを育てている、母親の、七々那ナナ(@hyopopoi)さんは、出産前に不安を感じていた1人。「子育てが始まったら、人生の主人公が私ではなくなるんだな…」とさびしく感じたことがあるそうです。
2016年の夏、アメリカに住む大学生キルステンさんは知人の紹介で、ある家族の子どもたちのベビーシッターをすることになりました。子守りを頼まれたのはロスコーさん一家の3人の子どもたちで、一番下は当時まだ生後9ヶ月だったタリアちゃんでした。
タリアちゃんは生まれつき腎臓に疾患がありました。そして腎臓を移植しなければ、2歳まで生きられないだろうと言われていたのです。
赤ちゃんの病気を知ったベビーシッターは…
タリアちゃんの病気のことを知った時、キルステンさんはまだロスコーさん一家の子どもたちに出会って数週間しか経っていませんでした。しかし彼女の頭にはある考えが浮かびました。
検査の結果、キルステンさんの腎臓はタリアちゃんに適合することがわかりました。そして14時間を要した移植手術は無事に成功したのです。術後の経過も良好で、現在は2人とも順調に回復しているということです。
血縁関係もなく、さらに出会って間もない人に臓器を提供するということは簡単にできることではないと思います。しかしキルステンさんは「タリアちゃんに腎臓を提供することにためらいは全くなかった。」と話しました。
ひと夏のベビーシッターのはずが、思いがけず小さな命を救うことになったキルステンさん。彼女とタリアちゃんとの出会いは運命だったのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]