中村江里子、フランス人から聞いたアジア人差別の内容 すれ違う時に叫んで?
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いまだ収束の兆しが見えない、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)。
感染拡大を防ぐべく国内外でさまざまな対応がとられているものの、新たな感染者を報じるニュースは途絶えません。
また、感染拡大とともに問題視されているのが、コロナを発端にしたアジア人差別。渡航先で『コロナ』と呼ばれ、差別的な扱いを受けたといった事例が報告されています。
こうしたニュースを受け、パリ在住の元フジテレビアナウンサー・中村江里子さんは、自身のブログ内で、アジア人差別の話題について言及。
2020年2月24日に更新したブログ内で、フランス人の友人から聞いたアジア人差別の実情を語りました。
中村江里子「同じ日本人同士でも残念ながら差別が起きている」
そのフランス人の友人は、妹家族とタイで長期休暇をすごしたといいます。
妹家族は感染予防のため、マスク着用で出国。しかし経由地のシンガポールでは、中国人とすれ違うたびに叫んでその場を離れていたというのです。
差別的な態度をその後もとり続けたため、フランス人の友人は妹をたしなめたのだといいます。
また、話を聞く中で、中村さん自身も思うところがあったのでしょう。友人に対して、こう伝えたといいます。
しかし、こうしたアジア人差別は日本人同士であっても起きていると語る中村さん。
その上で、中村さんは「正しい情報が何なのかわからず、ただただ不安をあおるような報道によって、より恐怖心が増している」と、メディアの報じ方に疑問も投げかけていました。
「ウイルスよりパニックが感染している」の声も
幸い、中村さん自身は同様の差別に遭ったことはないといい、むしろ周囲は日本の現状を心配してくれる人ばかりだといいます。
また、中村さんのブログには読者から「海外旅行をした際、気遣ってくれる人ばかりだった」「差別にあったことはない」といった声も。
・コロナにともなう差別を心配して渡航しましたが、差別など受けることなく楽しくすごすことができました。
・私の周りは、ウイルスよりパニックが感染していっているような状況です。
・コロナ騒ぎのせいで、アジア人に対する偏見こそが、世界中に拡大している気がする。
差別は相手を傷付けるだけで何も解決しないどころか、負の連鎖を生み出します。
差別的な言葉を投げかけるぐらいなら、感染を防ぐ方法を相手に伝えるなり、気遣う声をかけるほうがずっとお互いのためになるはずです。
こうしたパニック状態におちいりかけている時ほど、モラルある行動を心がけたいもの。
そして、すでに感染している人たちの回復と1日も早い自体の収束を願わずにはいられません。
[文・構成/grape編集部]