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序文と謝辞が印象的 発表から1か月半たった今でも心に響くコロナ論文

By - エニママ  公開:  更新:

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※写真はイメージ

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)で患者さんが亡くなった最初の病院として、実名報道された相模原中央病院。

そんな中、2020年3月11日に日本感染症学会のウェブサイトで発表された論文が、当時の厳しい状況が鮮明に書かれていると話題になりました。

論文の序文には、孤立無援となった市中病院の「手探りの戦い」が伝わる次のような文章が掲載されています。

感染症専門病院への転院を何度も断られ、他院からの非常勤医師の派遣も断られたため、特別な設備がなく、感染症専門医もいない状況で、未知のウイルスと戦わなければならなかった。

日本感染症学会 ーより引用

これに対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられています。

「涙なしには読めない」

「リアル仁先生」

「専門病院が転院拒否とは、先進国と思えない」

「断った病院にも理由がある」

また、論文の謝辞には、次のような言葉も。

COVID -19 の院内発症に対して、病態もわからない不安要素が強い中で、感染伝播の危険を顧みずに積極的に感染対策、防御策を尽くしてくれた外科病棟看護師ならびにコメディカルの諸氏に、心から謝辞を申し上げたい。

日本感染症学会 ーより引用

病院全体が一丸となって、未知のウイルスと戦ったことを表す印象的な一文。当時の過酷な状況が目に浮かびます。

この論文が発表されてから約1か月半が経ちました。

スーパーマーケットから、マスクやハンドソープ、アルコール消毒液やトイレットペーパーが消え、日々、感染者数の増加が止まりません。

次は自分か、家族か、友人か、いつになったら日常が戻るのか…。

そんな不安と戦いながらも、国民全員の共通意識が何よりも大切なことを痛感させられます。一日も早く、コロナウイルスの終息を多くの人が望んでいます。


[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]

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出典
日本感染症学会

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