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2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、政府は緊急事態宣言を発令。レジャー施設や劇場は休業を余儀なくされています。
特に小規模映画館(ミニシアター)は、先の見えない休業でその多くが廃館の危機にあるといいます。
休業の映画館が『未来の鑑賞券』を販売
横浜市中区にある『シネマ・ジャック&ベティ』は、大手の映画館で上映機会が少ない作品をジャンル問わず上映しており、多くの地元住民や映画ファンに愛されてきました。
しかし、コロナウイルスの影響で来館者は減少。席数制限や衛生面の配慮などをしながら営業を続けてきましたが、緊急事態宣言を受けて、同月8日から休館することになったといいます。
映画館を存続できるか不安な状況の中、苦境を乗り越えるため、同館では『ある商品』の販売を実施。すると、多くの反響があったそうです。
公式サイトで紹介された商品の内容は、以下の通り。
再開後に使える『映画鑑賞券』に加えて、再開後に『スクリーンに名前を掲載』『特製ポストカード』をセットにした商品を販売し、支援を呼びかけました。
ネット上でも「先の時間を楽しく待てる」「がんばって」といったコメントが寄せられ、なんと同月7日に案内をしてからたった1日で700名以上が商品を購入したとのこと。
その後も支援を申し出る人は相次ぎ、同月20日を持って商品の販売は終了しました。
同館支配人の梶原俊幸さんは公式ブログで次のようにメッセージを寄せています。
また梶原さんは、コロナウイルスによって大きな打撃を受けている全国の小規模映画館(ミニシアター)への緊急支援を国に求める運動『#Save The Cinema「ミニシアターを救え!」プロジェクト』などを紹介し、「全国のミニシアターと連帯して、このコロナウイルスを乗り越えたい」と語りました。
全国的に広がっているミニシアター支援の活動。コロナウイルスで地域から愛される劇場や店がなくなってしまうのは、とてもさびしいことでしょう。できる限りの応援をしていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]