「おじいちゃんのために…」孫娘のツブヤキで日の目を見た技術力
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2016年元日。Twitterユーザーの愛空さんが投稿した『おじいちゃんのノート』が大きな話題になっています。
うちのおじいちゃん、ノートの特許とってた…
投稿されたのはこんなツイート。
うちのおじいちゃん、ノートの特許とってた…宣伝費用がないから宣伝できないみたい。Twitterの力を借りる!
どのページ開いても見開き1ページになる方眼ノートです。
(※大反響のため投稿は削除されています。投稿者様に画像等提供していただきました。)
このノートは、東京都北区にある中村印刷所さんで製作している『方眼ノート』です。
中心部の折り目が水平開きになっているので、図面集やアイディアノート、実験ノートに最適とのこと。
出典:Amazon
中心部が膨らんでいないので、書き易いだけでなく、コピーやスキャナ、撮影の際に影が映らないのが特徴。
一つ一つ手作業で作っているので、作り手の想いがダイレクトに感じられるアイディア商品です。
方眼ノート
方眼ノートは、中村印刷所の社長の中村輝雄さん(72)と、製本業を営んでいた愛空さんの祖父(79)が共同製作した製品。特許も取得し、東京都の「トライアル発注認定制度」にも選ばれました。
しかし売れ行きは思うように伸びず、数千冊の在庫を抱えることになります。
そこで一役買ったのが、先にお話ししたTwitterの力でした。
「これぞ自分が求めていた商品!」
投稿された方眼ノートを見た人々からは、「これぞ自分が求めていた商品!」「建築・工業・創作系の人にはとても需要がありそう」と大絶賛の声。
実際に使った人からは「B5ノートがB4方眼用紙のように使えて、カメラで撮影する際、ページの継ぎ目がデコボコにならず綺麗に画像を取り込めます!」と好評でした。
現在、中村印刷所には追加注文が殺到。方眼ノートはすべて手作業で製作しているため、一日に300冊ほどしか作れませんが、在庫の商品が本領発揮してくれているのだとか。
方眼ノートはサイズとマスの大きさの違いで全5種類。他にも、水平開きの原稿用紙や、表紙・本文のデータを送るとその通りのノートも作ってくれるそうです。
出典:Amazon
「おじいちゃんのために…」と何気なく呟いたツイートが、一つの製品の運命を動かしました。
投稿者さんは、「おじいちゃんや社長さんが元気な間に、一人でも多くの人に方眼ノートを使ってほしいです。おじいちゃん念願の自転車が購入できるように、皆さんぜひ協力してください!」と話しています。
製品への愛情と素晴らしい技術力は、今後の日本を支える宝です。この先もその精神と技術が受け継がれていくことを願っています。
左右のページがつながって1枚の方眼紙のように使用可能 コピー・スキャナが撮りやすい 水平開き方眼ノート B5 30枚 5冊セット
中村印刷所 水平開き 方眼ノート
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