「また買えばいい」と思っていた父親猛省! タオルを失くした娘がノートに書いた言葉
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大人から見ると替えがきくように思えても、子供にとっては『唯一無二の宝物』ということがあります。
子育て中、子供がぬいぐるみなどを外出先に落として、探し回ったことのある親は少なくないでしょう。
静岡県袋井市にある飲食店『コミナミ商店』を営む店主(kominamishoten)さんは、1児の父親。
春休みに親子で登山に行った際、8歳の娘さんがお気に入りのタオルを落としてしまったことについて、Instagramに投稿しました。
大好きなタオルを失くして涙
同県の掛川市にある粟ケ岳に登った、投稿者さん親子。
「大変だったけど、気持ちよかったねー」と話しながら歩いていると、駐車場に到着する寸前に、娘さんが「ない!」と叫びました。
首に巻いていた、シロクマ柄のタオルをどこかに落としたことに気付いたのです。
娘さんは泣きながら探しに戻ろうとしますが、投稿者さんは大変だった坂道を思い出しながら「また新しいのを買えばいい」と引き留めました。
それでも娘さんの気持ちがおさまらなかったため、来た道を途中まで戻りながら探すも、見つかりません。
なんとかなだめて帰路についた時、ホッとして、投稿者さんはこう思います。
「あぶねー、あぶねー。タオルを探すために、また頂上に登るとこだったぜ」
数日後、仕事から帰った投稿者さんは、娘さんが出したままにしていたノートを発見。
それは、登山でなくしたタオルに宛てた手紙でした。
シロクマちゃんたちに、痛くて、悲しくて、さびしい思いをさせてごめんね。
手紙には、タオルへの謝罪と、再び探しに行く決意がつづられていました。
隣のページには神様への手紙もあり、同じくタオルを見つけたい想いが書かれています。
このノートを見た投稿者さんは猛省。
「『タオルくらいで』なんて思っていた自分が情けない」と、自己中心的だった考えを恥じたのでした。
そして、投稿者さん自身も昔、旅行に行く途中に立ち寄った高速道路のサービスエリアに、大切にしていたキン肉マン消しゴムを忘れて、この世の終わりみたいに泣いたことを思い出します。
娘さんにとって唯一無二のタオルだったことを理解した投稿者さんは、後日粟ケ岳まで探しに行くことを決意。
また、登山中にシロクマのタオルを発見した人がいたら、連絡が欲しいことを呼びかけました。
再び粟ケ岳で探したけれど…
後日、実際に粟ケ岳までタオルを探しにいった投稿者さん親子。
しかし、タオルは見つかりませんでした。
悲しみを抱えながらも、いつかタオルを発見できる日が来ることを願って、娘さんが書いたノートがこちらです。
でもね…。
諦めたくないことや叶えたいことは信じたほうがいいよ!
元気を取り戻す。
ノートに、タオルのイラストを書き添えた娘さん。
つづられた言葉から、どれほどタオルを大切にしていたのかが伝わってきます。
投稿を見た人たちも協力し、よく登山をしている知り合いに伝えて探してもらうなどしましたが、2022年6月8日現在、タオルはまだ見つかっていません。
山でなくした物を見つけるのは難しいものです。
今後、タオルを見つけられるかは、まさに神のみぞ知るところでしょう。
ですが、娘さんの気持ちは、きっとタオルまで届いているはずです。
[文・構成/grape編集部]