屋台で見つけた、おいしそうな串焼き 正体を知り「ぎゃあ~!」
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日本からたった3時間程度で行ける国、台湾。
飛行機で気軽に行ける台湾は、おいしい料理が数多くあることでも有名な国です。
小籠包やルーロー飯、火鍋など日本でも台湾料理がなじみ深くなってきましたが、本場には日本では見たことがないような食べ物がたくさんあるのです!
そこで台湾に住む筆者が、日本ではなかなか食べられない、おすすめの夜市料理を紹介します。
絶品オムレツの『蚵仔煎(オアチェン)』
最初に取り上げるのは『蚵仔煎(オアチェン)』。
台湾名物の1つで、プリプリのカキが入ったオムレツです。『蚵仔煎』は古くから屋台や夜市の定番軽食で『台湾小吃』(タイワンシャオチー)といわれ、親しまれています。
日本でいう、お好み焼きやたこ焼きのような感じでしょうか。
今回筆者が訪れたのは、『圓環邊蚵仔煎(ユェンハンビエンオアチェン)』。
1965年から営業している老舗店で、台北では一二を争う『蚵仔煎』が有名なお店です。
『蚵仔煎』の見た目は、写真だけで見ると「すごくおいしそう」とは見えませんが、実はこれが絶品!
『圓環邊蚵仔煎』の『蚵仔煎』には、大きめのカキがゴロゴロ入っています。
オムレツの外側は油が効いてカリッとしていますが、ソースがかかって柔らかくなったところはプルンプルン。
上にかかっているソースは、もったりとした重みもありつつトロトロで、少し甘酸っぱいオイスターソースの味がわずかに感じられます。
なんとも絶妙なおいしさに、筆者は「ソースだけでもお持ち帰りしたい!」と思ったほど。
蚵仔煎のアップ
実は、このお店を訪れる直前に晩ご飯をレストランでたらふく食べた後だったので、「お腹いっぱいだから、ひと口でいいかな」と思っていました。
しかし、ひと口食べた瞬間、そのおいしさに箸が止まらず、「友人とシェアせずにもう1皿頼めばよかった!」と後悔…。
『圓環邊蚵仔煎』の『蚵仔煎』はお値段なんと1皿65元。日本円だと約290円と、とってもリーズナブルです。
ほかにも、ハマグリのスープ『蛤仔湯(ハーマータン)』や、お肉のおこわ『米糕(ミーガオ)』、ゆでカキのニンニク醤油『蒜味乾蚵(サンウェイチャンフー)』などたくさんの妙味を安価で味わうことができます。
焼き物店の屋台には、串焼きがずらり
豚の血を使った料理も!?
次にご紹介するのは、『豬血糕(ズーシエガオ)』という豚の血ともち米をブロック状にしたものです。
「え!豚の血!?」とビックリするかもしれませんが、実は台湾では数多くの料理に動物の血が使われています。
『豬血糕』もその1つ。黒くてぶつぶつした見た目をしているので、日本人は見ただけで食べるのをちゅうちょしてしまうかもしれませんね。
筆者も最初「いや、豚の血とか絶対に無理!」と思いましたが、買ってみることに。
実際に食べてみると、見た目とは裏腹なもちもちとした食感がやみつきになりました!
今回は焼き物店で『豬血糕』と一緒にいくつか食材を選び、焼いてもらいました。
台湾の焼き物店は、ほとんどがセルフサービス。
たくさん並んでいる具材の中から自分がほしいものを選んで、お店の人に渡して焼いてもらうスタイルです。
焼き上がった状態はこんな感じ。
筆者は辛いのが好きなので、唐辛子の粉を付けてもらいました。
「豚の血」なんて聞くと、抵抗感を抱く人がほとんどでしょう。
しかし実際は、血の臭さはまったくありません。もちもちした食感で味は普通のお餅となんら変わず、とってもおいしいです。
正体を聞かされずに食べたら、日本人は誰も豚の血が入っているなんて、思いもしないでしょう。
筆者は、晩御飯用に『豬血糕』を買ったのでタレと唐辛子の粉で食べましたが、ピーナッツの粉をまぶしてデザートのように食べるお店もあります。
『豬血糕』は、鍋やおでんのような煮物に入っていたり、唐揚げにしたりと、たくさんの食べ方がある食材なのだとか。
『豬血糕』は台湾を代表するB級グルメの1つといわれる理由が分かりますね。
台湾には日本にはないおいしい食べ物がたくさんあるので、ぜひ台湾旅行の際にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
[文/キジカク・構成/grape編集部]