AIにクロスワードを解かせてみた男性 『ある質問』の返答に「どうして…?」
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- 出典
- クロスワード.jp
OpenAI社が開発し、2022年11月に公開した人工知能チャットボット『ChatGPT』。
質問を入力すると、まるで人間と会話しているかのように自然な文章で返答してくれるサービスです。
幅広い一般知識と、問題解決能力を持つChatGPTは、文字数やテーマを与えると、それに沿った文章を作成してくれます。
そのことから、筆者はこのようなことを思いつきました。
「ChatGPTにクロスワードパズルを解かせたら、すごく効率的なのではないか」
文章によるヒントを元に、タテヨコに交差したマスに言葉を当てはめていくクロスワードは、ChatGPTにピッタリでしょう。
問題文と文字数を打ち込めば、適切な回答を出してくれるはずです!
ChatGPTにクロスワードは解けるのか?
クロスワードは日本最大級のクロスワードサイト『クロスワード.jp』のものを使用します。
手始めに、もっとも簡単な4×4マスの問題を解かせてみることにしました。
ChatGPTには、まず前提となる条件を伝えます。
クロスワードの出題であることや、回答のルールを設定しました。ChatGPTもノリノリのようです。
1つ目は左端の縦。問題文は『本宅とは別の土地に設けた家』です。
さっそくChatGPTに聞いてみると…。
答えは『別荘(ベッソウ)』。きれいにピースがはまります。
これはいけそうな気がしてきました…!
その後、『訴訟行為や法律事務を行うことを職業とする人』を『弁護士(ベンゴシ)』。『手間をかけなくてもすぐにでき上がること。インスタント』を『即席(ソクセキ)』と回答したChatGPT。
順調にマスを埋めていきましたが、4問目で初めて壁に当たります。
問題文は『きわだって多い降雪』。シンプルな問題ですが、回答することはできるのでしょうか。
ChatGPTの答えは『大雪(オオユキ)』。回答として間違ってはいませんが、過去の答えとかみ合いません…。
そこで聞き方を変えてみることにしました。
答えは『豪雪(ゴウセツ)』。これならばピースとしてきれいにハマります!
いよいよ右端を埋められたら、このパズルはクリアです!
問題は『取りあつかいを終わりにすること』。
答えは『締切(シメキリ)』と予想できそうですが、やや問題文のいい回しが独特です。ChatGPTは答えを導けるのでしょうか。
まずはそのまま聞いてみましょう。
ChatGPTの回答は『終了(シュウリョウ)』。これだと文字数をオーバーしてしまいます。
「それならば」と、今判明しているワードを提示して質問してみました。
『指揮(シキ)』や『仕掛け(シカケ)』と、4文字という条件を完全に無視した回答が…!
後半にいたっては、ワードの条件すら満たしていません。
質問の仕方を少し変えて聞いてみると…。
やや諦めモードのChatGPT…。
回答候補を見ても、いずれも4文字の条件を満たしてくれていませんでした。
「該当するものはない」と伝えたところ…。
なんと、いきなりとんでもない判決をいい渡されてしまいました…!
細かい質問の連続に怒ってしまったのでしょうか…。
これ以上聞いても、正解にはたどり着かなそうなので、今回はここまでにしました。
ChatGPTにクロスワードを解かせてみた結果
ChatGPTは、ストレートな問題は解けますが、少し頭をひねって考えるような問題を解かせることは現状難しいでしょう。
質問の仕方に工夫も必要ですが、文字数や「最初の文字はこれ」など、条件を重ねすぎると、質問をするごとに回答がズレていってしまうようです。
それでも、回答の文章に違和感はなく、AIの進化には驚かされるばかり。
どのようなことに活用できるのか、今後もさまざまな可能性を探っていきたいと思います。
[文・構成/grape編集部]