「重曹=万能」じゃない!? 重曹の得意汚れと苦手汚れに「初めて知りました」
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お掃除界の救世主ともいうべき「重曹」。あらゆる汚れを落としてくれる最強アイテムのひとつ、というイメージですよね。
なんとなく、どんな汚れにも使えそうなイメージですが、重曹にも弱点があるのをご存じでしょうか。実は、落ちない汚れやニオイもあるのです。
大手ホームセンターのカインズ公式Twitter「となりのカインズさん」(@cainz_san)が、重曹の得意とする汚れと、苦手な汚れを発信していました。
カインズさんによると、重曹の持つアルカリ性はpH8.2程度と弱く、洗浄力を劇的に向上させるような効果は期待できないのだとか。
もちろん、これは「重曹では汚れが取れない」という意味ではありません。となりのカインズさんいわく、重曹を使うのに適した汚れと、そうでない汚れがあるのだそうです。
間違った使い方をしているかも! 重曹の意外な弱点と活用法
同社によると、重曹が得意とするのは「酸性の汚れ」。特に、軽い油汚れや皮脂汚れ、肉や魚、卵など酸性食品が原因の焦げなどが該当します。
また、酸性のニオイにも強く、生ごみや靴の臭いを和らげるのにも一役買います。さらに、研摩で落とせる汚れ、例えば軽い水垢にも威力を発揮するのだそう。
一方、重曹はアルカリ性の汚れにはあまり効果的でないのだとか。
具体的には水垢や石鹸カス、カルキなどがこれにあたります。また、トイレのアンモニア臭も、重曹では中和できません。これらのニオイは塩素系の洗剤で除去する必要があります。
さらに、強い油汚れも重曹では落ちにくく、界面活性剤や酵素洗剤が向いているそう。
重曹はあくまで弱アルカリ性なので、すべての汚れに万能というわけではありません。用途によってはほかの掃除用品と組み合わせる、あるいは使い分けることが大切です。
重曹の汚れ別の使い方
重曹は基本的に白い粉上の物が売られていますが、掃除に使う際にはそのまま使ったり、水に混ぜたり、溶かしたりと形状を変えて使うとより効果的です。
重曹水
キッチンの軽い油汚れや皮脂汚れには、重曹水が使いやすく、おすすめです。
水100mlに対し、小さじ1杯の重曹を入れ、溶かします。スプレーボトルに入れて、汚れに吹きかけて布などでこするといいでしょう。
重曹ペースト
研磨剤として使う際は、重曹に水を加えて練り、ペースト状にすると使いやすいでしょう。フライパンや五徳の焦げ付きを落としたり、重曹水では落としきれなかった汚れにも効果的です。
ペーストを汚れに塗った後、乾かないように上からラップを張り付けてしばらく置いてからこすり落とすと、より効果が高まります。
重曹の粉
ゴミ箱や靴箱などで消臭剤として使いたい時は、粉末の状態で使うのがおすすめです。粉末を振りかけたり、お茶用のパックに入れて置いたりすると使いやすいです。
また、ペーストを塗りにくい場所の汚れを落としたい時には、重曹の粉末を振りかけて、少し水を含ませたスポンジでこすると汚れが落ちます。
重曹は使い勝手のよい掃除アイテムですが、その強さと弱さを理解した上で使うことで、より効率的な掃除が可能になります。カインズさんの情報を参考にして、重曹を上手に活用してみましょう。
[文・構成/grape編集部]