めんつゆを白だしで代用する方法 それぞれの違いやほかの代用品も紹介 By - grape編集部 公開:2024-04-26 更新:2024-04-26 調味料 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 「そばを食べようとしたらめんつゆがなくなっていた」「めんつゆがないから白だしで代用しても大丈夫なのかな」という人は多いのではないでしょうか。 結論、めんつゆは白だしで代用できます。それぞれ含まれている原材料が似ているので、白だしをそうめんやそばのつゆにして食べても問題ありません。 ただし、めんつゆと白だしでは味や風味が異なるため、味付けが必要です。 本記事ではめんつゆを白だしで代用する方法について紹介します。 それぞれの違いや、ほかの代用方法についても把握できるので、めんつゆを切らして困っている人はぜひ参考にしてみてください。 目次 1. めんつゆを白だしで代用する方法1.1. 簡単に作りたい人向けのレシピ1.2. 本格的なめんつゆを作りたい人向けのレシピ2. 白だし以外のめんつゆの代用品4選2.1. 醤油+かつおぶし+昆布2.2. だし醤油2.3. 顆粒だし2.4. 昆布茶3. 白だしもめんつゆで代用できる4. 白だしをめんつゆで代用する際のレシピ5. めんつゆと白だしの違い5.1. 味や風味の違い5.2. 原材料の違い5.3. 使用方法の違い5.4. 栄養成分やカロリーの違い5.5. 成り立ちや歴史の違い6. 白だしをめんつゆの代用品として使ってみよう めんつゆを白だしで代用する方法 めんつゆは白だしで代用できますが、そのまま使うと味が異なるため、そばやそうめんをおいしく食べられません。 甘さが控え目で少し物足りない味わいになるため、代用する際は調理が必要です。 本章では、白だしを使ってめんつゆを作る方法を2つ紹介します。 簡単に作りたい人向けのレシピ。 本格的なめんつゆを作りたい人向けのレシピ。 家庭によくある調味料を使うだけで作れるので、めんつゆがない時や自分の好みに合わせたい時に試してみましょう。 簡単に作りたい人向けのレシピ 今すぐ作りたいという人に、混ぜるだけでできるレシピを紹介します。 2人ぶんの材料として、以下の3つを用意してください。 白だし:大さじ2.5杯 砂糖:小さじ1杯 醤油:小さじ2杯 なお、白だしはストレートのものを使った場合の分量です。濃縮タイプのものを使用する場合は、水で希釈して調整しましょう。減塩タイプや無添加タイプなどの白だしでも液体状のものであれば問題なく使えます。 作り方としてはそれぞれの調味料を混ぜるだけ。最後に好みに合わせて水で希釈したら完成です。 本格的なめんつゆを作る場合は、ほんのり甘みを足すためにみりんか、本みりんを使用します。しかし、みりんにはアルコールが含まれているので、入れたら加熱しなければなりません。 上記のレシピではみりんの代わりに、アルコールが含まれていない砂糖で甘みを加えています。砂糖を使うことで混ぜるだけで作れ、子供でも安心してそばやそうめんを食べられるように工夫しました。 ただし、砂糖が溶けにくい場合は、電子レンジで温め、いったん冷やす必要があります。 本格的なめんつゆを作りたい人向けのレシピ 本格的なめんつゆを作りたい人には、みりんを使用したレシピを紹介します。 2人ぶんを作るのに必要な材料は、以下のとおりです。 白だし:大さじ2.5杯 水:200㎖ みりん:大さじ2杯 醤油:大さじ1杯 作り方は以下のようになっています。 最初に白だしとみりん、醤油を混ぜましょう。 鍋に混ぜた材料を入れて、弱火でひと煮立ちさせてください。 火をとめて粗熱をとり、最後に水を加えたら完成です。 粗熱をとることで、水滴が生じたり風味が抑えられたりします。白だしや醤油は商品によって味の濃さが異なるため、水を少しずつ加えて味見することが大切です。 上記の方法で作ることで、みりんのコクのある味わいや、まろやかな甘みが加えられてそうめんやそばがおいしく食べられるようになります。 白だし以外のめんつゆの代用品4選 白だし以外でもめんつゆの代用品になる調味料を4つ紹介します。 醤油+かつおぶし+昆布 だし醤油 顆粒だし 昆布茶 白だしを持っていない人でもめんつゆを作れますので、ぜひ参考にしてください。 醤油+かつおぶし+昆布 醤油をメインで代用する場合は、かつおぶしや昆布を使ってだしを作ります。 かつおぶしと昆布によってうまみを引き出せるため、顆粒だしや白だしなどがなくてもおいしいめんつゆに。 作り方は、まず鍋に水と昆布を入れてひと晩置きます。翌日、鍋を火にかけて沸騰させたら昆布を取り出しましょう。 次に醤油とみりんを加え、ひと煮立ちさせたら鰹節を入れて火を止めます。 粗熱が取れたらできたものをこし器やザルなどでこして、かつおぶしを取り除けば完成です。 かつおぶしや昆布以外にも煮干しを入れることで、だしのうまみをより楽しめます。 だし醤油 だし醤油は濃口醤油にかつおぶしや昆布などのエキスが調合されている醤油のことで、めんつゆの代用品として使えます。 めんつゆを比べると、だし醤油のほうが醤油の比率が高く、甘みが抑えられているのが特徴です。 だしのうまみが十分に含まれており、みりんを加えてひと煮立ちするだけで、風味と甘みのあるめんつゆが完成します。 だし醤油はメーカーによって成分が異なり、甘さが物足りない可能性もあるので、味見をして砂糖やみりんを調整して作りましょう。 顆粒だし 顆粒だしはカツオや昆布などのエキスが含まれている顆粒タイプのだしで、めんつゆとして代用できます。 めんつゆよりも顆粒だしのほうが醤油や塩のコクが強く、パンチのある味わいに。顆粒だしと醤油、みりんを混ぜてひと煮立ちさせ、水を加えることで作れます。 まろやかさを足したい場合は、砂糖を加えて調整してみましょう。 昆布茶 昆布茶は昆布を乾燥させて粉末にしたもので、しっかりとだしの効いためんつゆを作れます。 顆粒だしと醤油と一緒に昆布茶を混ぜ、水を加えてひと煮立ちさせることでめんつゆに近い味わいに。 昆布茶は粉末で水に溶けやすいのもメリットです。昆布茶やめんつゆ以外にも、炒め物や煮物の味付けにも利用できるので、料理のレパートリーを増やせます。 白だしもめんつゆで代用できる 白だしが切れた場合も、めんつゆで代用できます。味や風味は異なるものの、そのまま白だしをめんつゆに置き換えても問題ありません。 できるだけ白だしの味に近付けたい人は、調味料を加えてアレンジしましょう。 ただし、めんつゆの色を白にするのは難しいため、料理によっては少し茶色っぽい外観になってしまいます。 また、めんつゆは白だしより砂糖が含まれており、少し甘い味わいになることも。ただし、味や見た目にこだわりがなければ、問題なく代用できます。 卵焼きや茶碗蒸し、から揚げなどさまざまな料理で代用できますので、ぜひ試してみてください。 白だしをめんつゆで代用する際のレシピ めんつゆはそのまま使うことも可能ですが、味や風味を近付けたいのであれば、ほかの調味料と混ぜて代用しましょう。 材料として、以下のようなものを用意してください。 めんつゆ:大さじ1杯 顆粒だし:小さじ1杯 塩:少々 上記の材料を混ぜるだけで白だし1杯ぶんを作れます。 白だしはめんつゆよりも塩気が強く、だしのコクが深いため、顆粒だしと塩を加えるのがおすすめ。常温で混ぜると溶け残る可能性があるので、気になる人は電子レンジで温めてみましょう。 なお、上記レシピのめんつゆはストレートタイプのものであるため、2倍濃縮や3倍濃縮のものを利用する場合は、同じ濃度になるよう水で希釈してください。 また、めんつゆがない場合は、薄口醤油と顆粒だし、みりんを使うことでも、白だしの代用品を作れます。 薄口醤油がなければ、代わりに濃口醤油を使うことも可能です。ただし、色が濃くなってしまうので料理によっては代用できない場合があります。 めんつゆと白だしの違い めんつゆと白だしの違いを、以下の5つの観点から紹介します。 味や風味の違い。 原材料の違い。 使用方法の違い。 栄養成分やカロリーの違い。 成り立ちや歴史の違い。 お互いの性質を理解することで、うまく使い分けができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。 味や風味の違い めんつゆは砂糖やみりんが多く含まれているので、しっかりとした味付けになっています。 砂糖が多く含まれていることから白だしよりも少し甘いのが特徴です。 一方、白だしはあっさりとした味わいで、塩気がやや強め。料理に少し加えるだけで香りやうまみを強められるので、味が物足りない時に使えます。 原材料の違い めんつゆと白だしには、以下のような原材料が使われていることが多いです。 調味料名主な原材料 めんつゆ・醤油 ・砂糖 ・食塩 ・ブドウ糖 ・米発酵調味料(みりん) ・かつおぶし粉末 ・煮干し粉末 ・昆布エキス 白だし・米発酵調味料(みりん) ・果糖ぶどう糖液糖 ・魚介エキス ・かつお削り節 ・煮干し粉末 ・昆布エキス どちらも基本的に以下の4つの原材料が含まれています。 醤油 食塩 糖類 だしのエキス(かつおぶし・煮干し・昆布) めんつゆと白だしは同じ成分が含まれているように見えますが、使用している醤油の種類が異なります。 一般的にめんつゆには濃口醤油、白だしには白醤油や薄口醤油が用いられているのが違いです。 白だしは白醤油や薄口醤油によって色が薄く、醤油の風味が抑えられています。 使用方法の違い めんつゆは甘みが強く、煮込みや炒め物に向いています。和食だけでなく中華料理にも使ってもOK。味が濃いため、アクの強いジャガイモやナスを使う料理にもおすすめです。 基本的に、めんつゆ自体の風味を味わう料理に用いられます。 めんつゆだけで味付けが完結できるので、簡単に調理したい人におすすめです。 一方、白だしは以下のような和食に向いています。 茶碗蒸し 卵焼き お吸い物 だしの味を引き立てたい場合や、食材本来の味を生かしたい時に使うのが特徴です。ほかにも人参や大根などのアクの少ない食材を使った煮物に白だしは活躍します。 栄養成分やカロリーの違い 商品によって異なりますが、栄養成分やカロリーは以下のようになっています。 めんつゆ(ストレート)100㎖あたりの量 エネルギー42kcal たんぱく質2g 脂質0g 炭水化物8.6g 食塩相当量3.5g 白だし100㎖あたりの量 エネルギー42kcal たんぱく質3.1g 脂質0g 炭水化物7.5g 食塩相当量10.2g 上記を比較すると、めんつゆのほうが糖類が多く少し甘めな味付けになっているため、炭水化物の数値が高い傾向があるようです。 白だしは原材料でも食塩が多く含まれていることから、塩分が高くなっている様子。塩分が気になる人は、減塩タイプの白だしを使うようにしましょう。 成り立ちや歴史の違い めんつゆは室町時代にうどんのタレとして使用されていた『たれみそ』が原形だとされています。最初は味噌がベースでしたが、江戸時代になるにつれ、醤油ベースのたれになったといわれています。 1963年にヒゲタ醤油株式会社が市販で初めてめんつゆを販売し、一般的な調味料になったそうです。 白だしについては諸説ありますが、ヤマシン醸造が、1971年に販売した『しらつゆ』が最初だったといわれています。 その後1974年に七福醸造株式会社で「茶碗蒸しのダシを作って欲しい」という依頼があり、白だしが作られました。 1978年に七福醸造株式会社が白だしをスーパーマーケットで売るようになったところ、全国的にも広まり、今では調理に欠かせない調味料になったそうです。 白だしをめんつゆの代用品として使ってみよう 白だしに砂糖や醤油、みりんなどを加えることで本格的なめんつゆを作れます。白だしでなくても、だし醤油や顆粒だし、昆布茶などを用いるとめんつゆに近い味を再現できるので、ぜひ試してみてください。 逆に白だしの代わりにめんつゆを使うことも可能です。白だしがなくなった際はめんつゆに顆粒だしや塩を混ぜて料理に入れてみましょう。 それぞれの違いを把握して、作りたい料理に合ったものを作ってください。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
「そばを食べようとしたらめんつゆがなくなっていた」「めんつゆがないから白だしで代用しても大丈夫なのかな」という人は多いのではないでしょうか。
結論、めんつゆは白だしで代用できます。それぞれ含まれている原材料が似ているので、白だしをそうめんやそばのつゆにして食べても問題ありません。
ただし、めんつゆと白だしでは味や風味が異なるため、味付けが必要です。
本記事ではめんつゆを白だしで代用する方法について紹介します。
それぞれの違いや、ほかの代用方法についても把握できるので、めんつゆを切らして困っている人はぜひ参考にしてみてください。
めんつゆを白だしで代用する方法
めんつゆは白だしで代用できますが、そのまま使うと味が異なるため、そばやそうめんをおいしく食べられません。
甘さが控え目で少し物足りない味わいになるため、代用する際は調理が必要です。
本章では、白だしを使ってめんつゆを作る方法を2つ紹介します。
家庭によくある調味料を使うだけで作れるので、めんつゆがない時や自分の好みに合わせたい時に試してみましょう。
簡単に作りたい人向けのレシピ
今すぐ作りたいという人に、混ぜるだけでできるレシピを紹介します。
2人ぶんの材料として、以下の3つを用意してください。
なお、白だしはストレートのものを使った場合の分量です。濃縮タイプのものを使用する場合は、水で希釈して調整しましょう。減塩タイプや無添加タイプなどの白だしでも液体状のものであれば問題なく使えます。
作り方としてはそれぞれの調味料を混ぜるだけ。最後に好みに合わせて水で希釈したら完成です。
本格的なめんつゆを作る場合は、ほんのり甘みを足すためにみりんか、本みりんを使用します。しかし、みりんにはアルコールが含まれているので、入れたら加熱しなければなりません。
上記のレシピではみりんの代わりに、アルコールが含まれていない砂糖で甘みを加えています。砂糖を使うことで混ぜるだけで作れ、子供でも安心してそばやそうめんを食べられるように工夫しました。
ただし、砂糖が溶けにくい場合は、電子レンジで温め、いったん冷やす必要があります。
本格的なめんつゆを作りたい人向けのレシピ
本格的なめんつゆを作りたい人には、みりんを使用したレシピを紹介します。
2人ぶんを作るのに必要な材料は、以下のとおりです。
作り方は以下のようになっています。
粗熱をとることで、水滴が生じたり風味が抑えられたりします。白だしや醤油は商品によって味の濃さが異なるため、水を少しずつ加えて味見することが大切です。
上記の方法で作ることで、みりんのコクのある味わいや、まろやかな甘みが加えられてそうめんやそばがおいしく食べられるようになります。
白だし以外のめんつゆの代用品4選
白だし以外でもめんつゆの代用品になる調味料を4つ紹介します。
白だしを持っていない人でもめんつゆを作れますので、ぜひ参考にしてください。
醤油+かつおぶし+昆布
醤油をメインで代用する場合は、かつおぶしや昆布を使ってだしを作ります。
かつおぶしと昆布によってうまみを引き出せるため、顆粒だしや白だしなどがなくてもおいしいめんつゆに。
作り方は、まず鍋に水と昆布を入れてひと晩置きます。翌日、鍋を火にかけて沸騰させたら昆布を取り出しましょう。
次に醤油とみりんを加え、ひと煮立ちさせたら鰹節を入れて火を止めます。
粗熱が取れたらできたものをこし器やザルなどでこして、かつおぶしを取り除けば完成です。
かつおぶしや昆布以外にも煮干しを入れることで、だしのうまみをより楽しめます。
だし醤油
だし醤油は濃口醤油にかつおぶしや昆布などのエキスが調合されている醤油のことで、めんつゆの代用品として使えます。
めんつゆを比べると、だし醤油のほうが醤油の比率が高く、甘みが抑えられているのが特徴です。
だしのうまみが十分に含まれており、みりんを加えてひと煮立ちするだけで、風味と甘みのあるめんつゆが完成します。
だし醤油はメーカーによって成分が異なり、甘さが物足りない可能性もあるので、味見をして砂糖やみりんを調整して作りましょう。
顆粒だし
顆粒だしはカツオや昆布などのエキスが含まれている顆粒タイプのだしで、めんつゆとして代用できます。
めんつゆよりも顆粒だしのほうが醤油や塩のコクが強く、パンチのある味わいに。顆粒だしと醤油、みりんを混ぜてひと煮立ちさせ、水を加えることで作れます。
まろやかさを足したい場合は、砂糖を加えて調整してみましょう。
昆布茶
昆布茶は昆布を乾燥させて粉末にしたもので、しっかりとだしの効いためんつゆを作れます。
顆粒だしと醤油と一緒に昆布茶を混ぜ、水を加えてひと煮立ちさせることでめんつゆに近い味わいに。
昆布茶は粉末で水に溶けやすいのもメリットです。昆布茶やめんつゆ以外にも、炒め物や煮物の味付けにも利用できるので、料理のレパートリーを増やせます。
白だしもめんつゆで代用できる
白だしが切れた場合も、めんつゆで代用できます。味や風味は異なるものの、そのまま白だしをめんつゆに置き換えても問題ありません。
できるだけ白だしの味に近付けたい人は、調味料を加えてアレンジしましょう。
ただし、めんつゆの色を白にするのは難しいため、料理によっては少し茶色っぽい外観になってしまいます。
また、めんつゆは白だしより砂糖が含まれており、少し甘い味わいになることも。ただし、味や見た目にこだわりがなければ、問題なく代用できます。
卵焼きや茶碗蒸し、から揚げなどさまざまな料理で代用できますので、ぜひ試してみてください。
白だしをめんつゆで代用する際のレシピ
めんつゆはそのまま使うことも可能ですが、味や風味を近付けたいのであれば、ほかの調味料と混ぜて代用しましょう。
材料として、以下のようなものを用意してください。
上記の材料を混ぜるだけで白だし1杯ぶんを作れます。
白だしはめんつゆよりも塩気が強く、だしのコクが深いため、顆粒だしと塩を加えるのがおすすめ。常温で混ぜると溶け残る可能性があるので、気になる人は電子レンジで温めてみましょう。
なお、上記レシピのめんつゆはストレートタイプのものであるため、2倍濃縮や3倍濃縮のものを利用する場合は、同じ濃度になるよう水で希釈してください。
また、めんつゆがない場合は、薄口醤油と顆粒だし、みりんを使うことでも、白だしの代用品を作れます。
薄口醤油がなければ、代わりに濃口醤油を使うことも可能です。ただし、色が濃くなってしまうので料理によっては代用できない場合があります。
めんつゆと白だしの違い
めんつゆと白だしの違いを、以下の5つの観点から紹介します。
お互いの性質を理解することで、うまく使い分けができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
味や風味の違い
めんつゆは砂糖やみりんが多く含まれているので、しっかりとした味付けになっています。
砂糖が多く含まれていることから白だしよりも少し甘いのが特徴です。
一方、白だしはあっさりとした味わいで、塩気がやや強め。料理に少し加えるだけで香りやうまみを強められるので、味が物足りない時に使えます。
原材料の違い
めんつゆと白だしには、以下のような原材料が使われていることが多いです。
・砂糖
・食塩
・ブドウ糖
・米発酵調味料(みりん)
・かつおぶし粉末
・煮干し粉末
・昆布エキス
・果糖ぶどう糖液糖
・魚介エキス
・かつお削り節
・煮干し粉末
・昆布エキス
どちらも基本的に以下の4つの原材料が含まれています。
めんつゆと白だしは同じ成分が含まれているように見えますが、使用している醤油の種類が異なります。
一般的にめんつゆには濃口醤油、白だしには白醤油や薄口醤油が用いられているのが違いです。
白だしは白醤油や薄口醤油によって色が薄く、醤油の風味が抑えられています。
使用方法の違い
めんつゆは甘みが強く、煮込みや炒め物に向いています。和食だけでなく中華料理にも使ってもOK。味が濃いため、アクの強いジャガイモやナスを使う料理にもおすすめです。
基本的に、めんつゆ自体の風味を味わう料理に用いられます。
めんつゆだけで味付けが完結できるので、簡単に調理したい人におすすめです。
一方、白だしは以下のような和食に向いています。
だしの味を引き立てたい場合や、食材本来の味を生かしたい時に使うのが特徴です。ほかにも人参や大根などのアクの少ない食材を使った煮物に白だしは活躍します。
栄養成分やカロリーの違い
商品によって異なりますが、栄養成分やカロリーは以下のようになっています。
上記を比較すると、めんつゆのほうが糖類が多く少し甘めな味付けになっているため、炭水化物の数値が高い傾向があるようです。
白だしは原材料でも食塩が多く含まれていることから、塩分が高くなっている様子。塩分が気になる人は、減塩タイプの白だしを使うようにしましょう。
成り立ちや歴史の違い
めんつゆは室町時代にうどんのタレとして使用されていた『たれみそ』が原形だとされています。最初は味噌がベースでしたが、江戸時代になるにつれ、醤油ベースのたれになったといわれています。
1963年にヒゲタ醤油株式会社が市販で初めてめんつゆを販売し、一般的な調味料になったそうです。
白だしについては諸説ありますが、ヤマシン醸造が、1971年に販売した『しらつゆ』が最初だったといわれています。
その後1974年に七福醸造株式会社で「茶碗蒸しのダシを作って欲しい」という依頼があり、白だしが作られました。
1978年に七福醸造株式会社が白だしをスーパーマーケットで売るようになったところ、全国的にも広まり、今では調理に欠かせない調味料になったそうです。
白だしをめんつゆの代用品として使ってみよう
白だしに砂糖や醤油、みりんなどを加えることで本格的なめんつゆを作れます。白だしでなくても、だし醤油や顆粒だし、昆布茶などを用いるとめんつゆに近い味を再現できるので、ぜひ試してみてください。
逆に白だしの代わりにめんつゆを使うことも可能です。白だしがなくなった際はめんつゆに顆粒だしや塩を混ぜて料理に入れてみましょう。
それぞれの違いを把握して、作りたい料理に合ったものを作ってください。
[文・構成/grape編集部]