おしゃべり禁止のカフェ 別世界が広がる「アール座読書館」に行ってみた By - grape編集部 公開:2016-03-14 更新:2018-05-28 カフェ Share Post LINE はてな コメント 「おしゃべり禁止」という、ほかに例を見ないルール。タイムスリップした気分にさせるインテリア。 高円寺にある「アール座読書館」は、ほかのカフェとは一線を画す個性溢れるお店です。 今回、マスターの渡辺さんにお店のルールを設けた理由や、個性的なインテリアについてお話しを伺いました。 おしゃべり禁止 高円寺駅南口から歩いて4分。商店街から少し外れた道を歩いていると、レトロな雰囲気の入り口が目に入ります。 階段を上がった先にある扉の隣には、1枚の張り紙が。 店内は静寂を楽しむ空間となっておりますため、他のお客様がいらっしゃる時は声高なお話、小声でも長いお話をお控えください。 大変恐縮ですが、お話目的の方はご遠慮下さい。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 「おしゃべり禁止」だなんて、そんなカフェ聞いたことありません。 しかし、それがアール座読書館の特徴の一つ。注文する時も、小声でこっそりと。まるで内緒話をしているかのよう。 筆談帳が用意されています 声を出してのおしゃべりは禁止ですが、筆談でならOK。 よく二人連れのお客さんが座るという席には、「筆談帳」が用意されています。 書き出された会話やつぶやきは、携帯やパソコンの画面越しに見るものとはまったく異なります。 そこには何とも言えないリアルさがあり、他人の生活を覗き見しているような気分。 「おしゃべり禁止」ルールができた背景 「都会の中に、木々に囲まれてお茶を飲みながら本が読める静かな空間があってもいいなと思った」 元々休日は、森の中のコテージに行き読書をして過ごしていたというマスターの渡辺さん。 自身のリフレッシュ方法をそのままお店で再現したというわけです。 また、今でこそお店の特徴となっている「おしゃべり禁止」ですが、開店当初は知らずに訪れるお客さんばかり。 渡辺さんの説明を聞いて、そのまま店を後にする人や、予想外のルールに笑い出してしまう人など反応は様々だったといいます。 それでも試行錯誤しながら伝え続けたのは、ある理由がありました。 「感覚をとぎすましてリラックスしてほしいというか、気持ちを切り替えてリラックスしてほしい」 ダラダラとではなく、自分だけの時間をゆっくり過ごしてもらい、リフレッシュしてほしいという渡辺さんの思いやりが垣間見えます。 別世界を演出する店作り 「非現実的な空間はコンセプトの一つです」 と渡辺さんは語っており、「おしゃべり禁止」だけでなく、お店のインテリアも特徴の一つ。 また、こうも語っています。 「自分の好きなようにお店を作りたくて、欲求不満がたまっていたんです(笑)」 アール座読書館を始める前は、移動販売店やカフェの雇われ店長として働いていた渡辺さん。 お客さんから「店全体がマスターっぽい」と言われる店内は、まさに渡辺さんの頭の中がそのまま表現されたような、個性溢れるもの。 引き出しの中にはジオラマが ある席の中には、渡辺さんが2週間~3週間かけて手作りしたというジオラマが隠れていました。 店内には一つとして同じ座席はなく、そのほかの席の引き出しにも、異なる仕掛けが施されています。 水の流れる音が心地よい、水槽 大きな水槽の中には、7種類の生き物が泳いでいます。席に置かれているメニューの中には、生き物の説明が書かれていますよ。 キッチン横には渡辺さんのコレクション キッチン横のガラスケースの中には、渡辺さんが集めてきたマッチや切手などが飾られています。 天井近くにも見所が おしゃれな飾りが施されたガラスも、同じものはありません。 本棚には多様なジャンルの本 お店には多くの本が用意されています。写真集や画集、図鑑や絵本、短編集など、ジャンルは様々。 蔵書の中で、渡辺さんおすすめの本は、「アルフィーとフェリーボード」だそうです。 アルフィー少年と、元船乗りのバンティおじさんの物語。バンティおじさんがアルフィー少年に語る冒険物語とは…?お店に足を運んだ際は、ぜひ一度読んでみてはいかがしょう。 ちょっとしたところに発見が 本棚を見ていると、奥の方に芥川龍之介のフィギュアが…! こうした発見が、思いがけないところにあるのも、アール座読書館の魅力の一つ。 ずばりイメージは? 渡辺さんの個性が溢れる店のインテリアは、どこからイメージを得ているのか聞いてみたところ、少し考えながらこう答えてくれました。 「古い教会や、小学校とかが好きで、そういったところから着想を得ているのかもしれません」 確かに、床は板張りで、歩くと板が軋む音がなり、店内にはアンティーク家具がおかれてて、古い洋館造りの雰囲気が満ちています。 お店を訪ねる人は様々 「22時ぐらいまで開いているので、時間帯によっては社会人の方が多いです。ですが、基本的には中学生から、ご年配のかたまでいらっしゃいます。老若男女均等です。」 取材の中で、「高円寺は受け入れ窓口が広い」と渡辺さんは語っていましたが、アール座読書館も世代や年代を問わず、誰でも居心地よく過ごせる「受け入れ口が広い」お店です。 だからこそ、多くの人に好かれるアール座読書館。日常の中で疲れを感じた時は、お気に入りの本を持ってお店を訪れてみてはいかがでしょうか。 別世界の中で自分だけの時間を過ごしてみると、「明日もがんばろう!」と前向きな気持ちになれるかもしれません。 アール座読書館 杉並区高円寺南3-57-6 2F 03-3312-7941 平日:13時30分〜22時30分 土日祝日:12時00分〜22時30分 月曜定休 月祝日週は、翌火休み http://r-books.jugem.jp 「勘違いしてた…」 高速道路で見かける『i』のマーク、その意味は?高速道路の緑看板にある、『i』のマーク。その正体をご存じでしょうか? 行政「絶対に食べないで」 5月から増える注意喚起に「知らなかった」「家族に伝える!」毎年5月頃から被害が増加。行政や自治体が注意を呼び掛けています。 出典 アール座読書館 Share Post LINE はてな コメント
「おしゃべり禁止」という、ほかに例を見ないルール。タイムスリップした気分にさせるインテリア。
高円寺にある「アール座読書館」は、ほかのカフェとは一線を画す個性溢れるお店です。
今回、マスターの渡辺さんにお店のルールを設けた理由や、個性的なインテリアについてお話しを伺いました。
おしゃべり禁止
高円寺駅南口から歩いて4分。商店街から少し外れた道を歩いていると、レトロな雰囲気の入り口が目に入ります。
階段を上がった先にある扉の隣には、1枚の張り紙が。
店内は静寂を楽しむ空間となっておりますため、他のお客様がいらっしゃる時は声高なお話、小声でも長いお話をお控えください。
大変恐縮ですが、お話目的の方はご遠慮下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
「おしゃべり禁止」だなんて、そんなカフェ聞いたことありません。
しかし、それがアール座読書館の特徴の一つ。注文する時も、小声でこっそりと。まるで内緒話をしているかのよう。
筆談帳が用意されています
声を出してのおしゃべりは禁止ですが、筆談でならOK。
よく二人連れのお客さんが座るという席には、「筆談帳」が用意されています。
書き出された会話やつぶやきは、携帯やパソコンの画面越しに見るものとはまったく異なります。
そこには何とも言えないリアルさがあり、他人の生活を覗き見しているような気分。
「おしゃべり禁止」ルールができた背景
「都会の中に、木々に囲まれてお茶を飲みながら本が読める静かな空間があってもいいなと思った」
元々休日は、森の中のコテージに行き読書をして過ごしていたというマスターの渡辺さん。
自身のリフレッシュ方法をそのままお店で再現したというわけです。
また、今でこそお店の特徴となっている「おしゃべり禁止」ですが、開店当初は知らずに訪れるお客さんばかり。
渡辺さんの説明を聞いて、そのまま店を後にする人や、予想外のルールに笑い出してしまう人など反応は様々だったといいます。
それでも試行錯誤しながら伝え続けたのは、ある理由がありました。
「感覚をとぎすましてリラックスしてほしいというか、気持ちを切り替えてリラックスしてほしい」
ダラダラとではなく、自分だけの時間をゆっくり過ごしてもらい、リフレッシュしてほしいという渡辺さんの思いやりが垣間見えます。
別世界を演出する店作り
「非現実的な空間はコンセプトの一つです」
と渡辺さんは語っており、「おしゃべり禁止」だけでなく、お店のインテリアも特徴の一つ。
また、こうも語っています。
「自分の好きなようにお店を作りたくて、欲求不満がたまっていたんです(笑)」
アール座読書館を始める前は、移動販売店やカフェの雇われ店長として働いていた渡辺さん。
お客さんから「店全体がマスターっぽい」と言われる店内は、まさに渡辺さんの頭の中がそのまま表現されたような、個性溢れるもの。
引き出しの中にはジオラマが
ある席の中には、渡辺さんが2週間~3週間かけて手作りしたというジオラマが隠れていました。
店内には一つとして同じ座席はなく、そのほかの席の引き出しにも、異なる仕掛けが施されています。
水の流れる音が心地よい、水槽
大きな水槽の中には、7種類の生き物が泳いでいます。席に置かれているメニューの中には、生き物の説明が書かれていますよ。
キッチン横には渡辺さんのコレクション
キッチン横のガラスケースの中には、渡辺さんが集めてきたマッチや切手などが飾られています。
天井近くにも見所が
おしゃれな飾りが施されたガラスも、同じものはありません。
本棚には多様なジャンルの本
お店には多くの本が用意されています。写真集や画集、図鑑や絵本、短編集など、ジャンルは様々。
蔵書の中で、渡辺さんおすすめの本は、「アルフィーとフェリーボード」だそうです。
アルフィー少年と、元船乗りのバンティおじさんの物語。バンティおじさんがアルフィー少年に語る冒険物語とは…?お店に足を運んだ際は、ぜひ一度読んでみてはいかがしょう。
ちょっとしたところに発見が
本棚を見ていると、奥の方に芥川龍之介のフィギュアが…!
こうした発見が、思いがけないところにあるのも、アール座読書館の魅力の一つ。
ずばりイメージは?
渡辺さんの個性が溢れる店のインテリアは、どこからイメージを得ているのか聞いてみたところ、少し考えながらこう答えてくれました。
「古い教会や、小学校とかが好きで、そういったところから着想を得ているのかもしれません」
確かに、床は板張りで、歩くと板が軋む音がなり、店内にはアンティーク家具がおかれてて、古い洋館造りの雰囲気が満ちています。
お店を訪ねる人は様々
「22時ぐらいまで開いているので、時間帯によっては社会人の方が多いです。ですが、基本的には中学生から、ご年配のかたまでいらっしゃいます。老若男女均等です。」
取材の中で、「高円寺は受け入れ窓口が広い」と渡辺さんは語っていましたが、アール座読書館も世代や年代を問わず、誰でも居心地よく過ごせる「受け入れ口が広い」お店です。
だからこそ、多くの人に好かれるアール座読書館。日常の中で疲れを感じた時は、お気に入りの本を持ってお店を訪れてみてはいかがでしょうか。
別世界の中で自分だけの時間を過ごしてみると、「明日もがんばろう!」と前向きな気持ちになれるかもしれません。
アール座読書館
杉並区高円寺南3-57-6 2F
03-3312-7941
平日:13時30分〜22時30分
土日祝日:12時00分〜22時30分
月曜定休 月祝日週は、翌火休み
http://r-books.jugem.jp