ヒーローインタビューで熊本について語り、涙が…ソフトバンク・内川
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夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

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2016年4月15日、福岡・ヤフオクドームで行われたプロ野球「福岡ソフトバンクホークス×東北楽天ゴールデンイーグルス」の試合終了後のヒーローインタビューで、ソフトバンク・内川聖一選手が熊本地震の被災者を思い、涙ぐむ場面がありました。
ソフトバンクが3対2で制した同試合で、内川選手は先制3ランを放って試合を決めており、この日は文句なしでお立ち台へ。
ヒーローインタビューでは、ホームランを放った時の感触を笑顔で語るなど、この日の自身の活躍にも満足していた内川選手。
ですが、インタビュアーから最後に14日に発生した大分地震についてコメントを求められると、内川選手の表情は曇り、その目は次第に涙で潤んでいきました。
以下が内川選手のコメントです。
うーん、そうですね…ああやって地震があってね、避難している皆さんの姿を見ると、やっぱこういうことってあって欲しくないなというのがね、やっぱり…僕も一人の子ども持つ父親として、子どもを抱えながら避難されている皆さんの姿であったりだとか、一生懸命生きようとしている皆さんの姿を見ると、本当にこういうことってあって欲しくないなというのが本音でしたね。
でも、まあ、あの僕らは野球選手ですんで、野球で皆さんに元気を与えることしかできませんから。少しでも…野球を見ていただいている間だけでも笑顔になってもらえるように、全力でプレーしたいなと思います。
「こういうことってあってほしくない」と、それ以上でも以下でもない率直な気持ちを語る内川選手には、球場のファンたちから大歓声が向けられていました。
また、野球選手として野球で元気を与えたいという熱いプロ根性にはソフトバンクファンに限らず、敵チームの楽天ファンも心打たれるものがあったようです。
熊本県出身の鹿島アントラーズ・植田直通選手も涙
4月16日に行われたサッカーJ1の「鹿島アントラーズ×湘南ベルマーレ」の試合で、守備でチームを引っ張り、チームの勝利に貢献した鹿島アントラーズ・植田直通選手も熊本県宇土市の出身。
試合の後のインタビューで植田選手は「本当にきょうは…絶対勝ってやろうっていう気持ちで戦っていたので…勝てて良かったです」と涙ながらにコメント。
地元が苦しい状態を迎えていることもあり、なかなか言葉も出てこず、途中30秒近く話すのが困難になった植田選手ですが、インタビュアーから「サッカーで勇気づけよう、そんな思いですよね?」という問いがかけられると「僕にはもう、それしかないんで…頑張ります」と精一杯話してくれました。
熊本県出身の植田選手はもちろん、同じ九州地方に拠点を置くソフトバンクで活躍する内川選手、両選手とも被災地のために何としても勝利を! という確固たる気持ちを持って挑んだ大事な一戦だったようですね。
野球でも、サッカーでも、アスリートとしてプレイで応えたいという気持ちは共通のもの。
プロスポーツ選手の鑑とも思える、その姿勢は絶対に被災地にの人たちにも届くと思います。