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「色ごとに仕分けしています」 廃材カプセルで作っていたモノが?「かわいい」「子供も楽しめる」

By - しいたけ中山  公開:  更新:

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次にお邪魔したのは、独自のPETケミカルリサイクル技術を用いて、ペットボトルの水平リサイクルに取り組む、株式会社JEPLAN(以下、JEPLAN)が主催するボードゲームの『リサイコロ』です。

机の上には、カラフルなカードとペットボトル、サイコロなどが置かれていました。

リサイコロ

一見すると人生ゲームのようにも見えますね。ブースを担当していた、JEPLANの小堀端奈々さんに『リサイコロ』はどんなゲームなのか話を聞きました。

小堀端さん
小堀端さん
 

『リサイコロ』は、ペットボトルがどういう風に循環、リサイクルされていくのかを知ってもらうゲームです。ルールは、ペットボトルを駒として、サイコロを振って出た目の数だけペットボトルが進んでいきます。

 
小堀端さん
小堀端さん
 

それぞれのマスに『ポイ捨て』や『海外へ輸出』などの指示が書いてあり、その場所に駒が止まると、『行方ボード』というところにペットボトルが振り分けられ、点数が入ってくる仕組みです。

 
リサイコロの写真
小堀端さん
小堀端さん
 

例えば、駒が『ポイ捨て』のマスに止まると、回収されずにゴミとして捨てられてしまうため、マイナス2ポイント。

『ケミカル・リサイクル』という『行方ボード』に振り分けられると、ペットボトルを化学的に分解して、何度でも再利用できるため、プラス5ポイントになります。 

 

ゲームが進むにつれて、プレイヤーはリサイクルに関するさまざまな知識を得られるだけではなく、ゴミを減らすためにどのように行動すべきかを考えるきっかけにもなりますね。

筆者も『リサイコロ』を体験させてもらいました。サイコロを振り、駒を進めると、『ポイ捨て』に止まり、いきなりマイナス2ポイント…。

リサイコロ

出だしから雲行きが怪しく、今後の展開が心配になります。

しかし、途中で少しずつポイントを稼いでいきながら、なんとかゴール!

リサイコロ

獲得した合計得点は13点。筆者がプレイさせてもらう前に、5組が『リサイコロ』を体験しており、合計得点では3位でした…!

手持ちのペットボトルをどれだけ循環させられるかを競い、得点を重ねる過程が面白い『リサイコロ』。

現実社会にリンクしたゲーム内容になっているため、日常でのリサイクルが環境にとってどれほど大切であるかを再認識できるでしょう。

次に、同社が『リサイコロ』を開発した経緯についても話を聞きました。

小堀端さん
小堀端さん
 

私たちは、全国の自治体と連携して、使用済ペットボトルを回収し、JEPLANグループ会社にて、ペットボトルの原料にリサイクルしています。

地域住民のみな様に、この取り組みと、ペットボトルがゴミではなく資源であることを知ってもらうために、『リサイコロ』を開発しました。

 

ペットボトルリサイクルという難しいテーマを、ボードゲームという親しみやすい形で伝えることができれば、子供でも、リサイクルの重要性や実践的な知識を身に付けることができますね!

また、『リサイコロ』を開発してよかったと感じた瞬間について、小堀端さんは次のように語っています。

小堀端さん
小堀端さん
 

子供たちに体験してもらって、「面白い!」といってもらえるのが一番嬉しいです。

あとは、『ケミカルリサイクル』について知らない子供たちが、このゲームをきっかけに知ってもらったり、「ポイ捨てをするのは悪いことなんだよ」「ゴミ拾いをすることはいいことなんだよ」ということに気付いてくれたりすると、すごく嬉しいなと思います。 

 

このゲームを通じて、子供たちに、リサイクルに関する気付きやきっかけを与えたいという強い思いを持って、開発されていることが分かりますね。

grape
しいたけ中山
 

最後に、プラスチック製品を使う人に、伝えたいことはありますか。 

 
小堀端さん
小堀端さん
 

誰でもできる方法としては、リサイクルできるものはきちんとリサイクルすることです。

また、ペットボトルに限らず、プラスチック製品を購入する際には、リサイクル素材で作られたものを選ぶことが、循環型社会を築く上で消費者としてできる大切な役割だと思います。

ペットボトルリサイクルを子供たちにも理解できるように、ゲームを通じて伝えることができれば、環境問題に関心を持つ人が増えるかもしれませんね。

ゴミを捨てる前に、その素材がどんな新しい価値を生み出せるのかを考えることは、未来を変える大きな力になります。

川崎市が一体となり、真剣に、そして楽しみながら脱炭素に取り組む『まるっとサステナ フェスティバル』。

このイベントを通じて、1人ひとりがアップサイクルやケミカルリサイクル、脱炭素の重要性を再認識したことでしょう。

あなたも少しの心掛けでできる、身近な行動から始めてみませんか。


[文・構成/grape編集部]

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