街の落書きを「上書き保存」 仏アーティストのアート、あなたは理解できる?
公開: 更新:
臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- imgur
看板やシャッター、壁などに乱暴に書かれた落書き。日本でも「美観を損ねる」という理由から問題になることがあります。
海外でも同様の理由から、落書きは醜いものという認識があるようですが、その落書きを逆手にとって、アートにしてしまう芸術家がいます。
それがアーティストのMathieu(マテュー)さんです。
落書きを上書きして清書?
大抵の場合、落書きの文字は、乱暴に書かれているため「何が書かれているのか」を読み取ることができません。
そこで、こんな手順で落書きをアートとして生まれ変わらせます。
1)落書きを上から塗りつぶす
出典:imgur
2)書かれた文字を判別し、美しい文字で書き直す
出典:imgur
簡単に言うと、見苦しい落書きを消して、読みやすくキレイな文字で書き直すという路上アート。
日本ではなかなか成立しそうにありませんが、判別できる文字で整然と描くことでアート感が出るのは事実です。
出典:imgur
出典:imgur
落書きだらけのシャッターもこの通りです。
出典:imgur
出典:imgur
ベルギーやオランダの街中に
実際に、この「落書きを上書きして路上アートにする」という試みはベルギーやオランダなどで行われています。
出典:imgur
出典:imgur
もちろん、公共の場所に無断で落書きをする行為は、日本のみならず多くの国で禁止されています。
しかし、路上アートと称して、落書きを行う人は後を絶ちません。
出典:imgur
出典:imgur
日本でも「落書きをキレイに消しても、また書かれる」といったケースが頻発する場所では、イラストを描いて「落書きしにくい環境を作る」といった試みがありますが、それに近い発想かもしれません。
「読めないから醜い」「読めるから美しい」と、簡単に区別できるものではありませんが、落書きを逆手にとるというアイディアは秀逸。
とは言え、「そもそも落書きをしない」というのが理想であることは言うまでもありません。