ペットボトルの正しい洗い方とは?再利用する際の注意点を解説 By - grape編集部 公開:2025-10-15 更新:2025-10-15 ペットボトル再利用 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 花瓶の代用として使ったり、工作の材料にしたりと、ペットボトルを再利用する機会は意外と多いですよね。 しかし、洗った後のペットボトルが本当にきれいになっているか、不安に思ったことはありませんか。 実は、ペットボトルを再利用する場合には、汚れの種類に応じた適切な洗い方と衛生管理のコツを知っておく必要があります。 本記事では、基本的な5ステップの洗い方から、ペットボトルを再利用する際の注意点や気になる疑問までまとめました。 目次 1. ペットボトルは洗って再利用できるの?2. 【5ステップ】ぺットボトルの効果的な洗い方2.1. 1.中身を完全に空にして予洗いする2.2. 2.洗剤とスポンジで内部を洗浄する2.3. 3.直接口をつける部分の汚れを落とす2.4. 4.きれいな水でしっかりとすすぐ2.5. 5.完全に乾燥させる3. ペットボトルを再利用する場合のリスクと注意点3.1. ペットボトルが変形する可能性がある3.2. 細菌が繁殖しやすい環境にある4. ペットボトルの洗い方に関する疑問4.1. カビが生えたペットボトルも洗えば使える?4.2. ペットボトルを洗う際はどんなブラシを使えばよい?5. ペットボトルを再利用する際は、正しく洗って短期利用にとどめよう ペットボトルは洗って再利用できるの? ※写真はイメージ ペットボトルは、水筒としての再利用は避けたほうがよいでしょう。 ペットボトルは口が狭く、中までしっかり洗いにくいことから、細菌が繁殖する可能性があります。そのため、正しい方法できれいに洗えていないと、カビが生えてしまうかもしれません。 さらに、ペットボトルに洗剤などを詰め替えるのも危険です。 容器や中身が劣化するほか、子供などが誤って中身を飲んでしまう事故につながる恐れがあるため、このような使い方は避けましょう。 【5ステップ】ぺットボトルの効果的な洗い方 ※写真はイメージ ペットボトルは本来使い捨てのものですが、工作などで使いたい場合もありますよね。ペットボトルを安全に再利用するなら、正しい手順で洗うことが重要です。 ここでは、ペットボトルの正しい洗い方と管理のコツをお伝えします。 1.中身を完全に空にして予洗いする ペットボトルを洗う時は、まず中身を完全に空にすることから始めましょう。 飲み物が残っていると、雑菌が繁殖する原因になってしまうためです。 ペットボトルに残った飲み物を出した後、水を入れて軽く振ることで汚れを浮かせる予洗いをします。 このひと手間で、その後の洗浄効果が高まるようです。 2.洗剤とスポンジで内部を洗浄する 食器用洗剤とスポンジを使って、ペットボトルの中を丁寧に洗います。 口が狭いペットボトルは、菜箸でスポンジを挟む方法がおすすめです。 洗剤を2〜3滴垂らして、少量の水と一緒にペットボトル内で泡立てたら、菜箸でスポンジを挟んで底面や側面をしっかりとこすりましょう。 ペットボトル専用の洗浄グッズも販売されているため、チェックしてみてください。 また、力を入れすぎると容器が変形する可能性があるため、適度な力加減を心がけましょう。 3.直接口をつける部分の汚れを落とす ペットボトルで直接口をつけた部分は、特に丁寧に洗う必要があります。この部分は、雑菌や汚れが残りやすいためです。 歯ブラシや小さなブラシを使って、溝の汚れもしっかり落としましょう。 飲み物の糖分や油分が残らないよう、念入りに洗うことがポイントです。 4.きれいな水でしっかりとすすぐ 洗い終わった後は、洗剤が残らないよう十分にすすぎましょう。流水を使って、泡が完全になくなるまで何度もすすぎます。 ボトル内に水を入れて振り、水を捨てる作業を3〜4回繰り返し、最後に透明な水が出るまで続けると洗剤の残留を防げるようです。 キャップ部分も同じように、流水でしっかりとすすいでくださいね。 5.完全に乾燥させる 湿気があると雑菌やカビが繁殖しやすくなるため、洗浄後はペットボトルを完全に乾かしましょう。 ペットボトルを逆さまにして口を下向きにし、風通しのよい場所で自然乾燥させます。内部の水分が完全になくなるまで待ちましょう。 急いでいる時は、清潔なタオルで水分を拭き取った後、ドライヤーの冷風を当てることで、乾燥を早めることができるようです。 ペットボトルを再利用する場合のリスクと注意点 ※写真はイメージ ペットボトルを再利用するなら、健康面への配慮を忘れてはなりません。 食品安全委員会では基本的に使い捨てを推奨していますが、どうしても再利用したい場合は適切な管理を心がけましょう。 ここでは、ペットボトルを再利用する際に気をつけたいリスクと注意点をまとめました。 ペットボトルが変形する可能性がある ペットボトルに使われている『PET樹脂』は安全性が高いといわれる素材ですが、使い方によっては悪い影響を与えるおそれがあります。 熱湯で洗ったり、直射日光の当たる場所に置いたりすると、プラスチック成分が溶け出して変形するリスクが高まるのだとか。 一般的なペットボトルは50℃ほど、耐熱ボトルでも80℃ほどまでしか耐えられないようです。 一般家庭で50℃以上のお湯で洗い物をする場面は少ないかもしれませんが、ペットボトルを洗浄する際は、50℃以下のお湯で洗い、高温になる場所は避けましょう。 細菌が繁殖しやすい環境にある ペットボトルは構造上洗いにくく、細菌が繁殖しやすいといわれています。 口をつけたペットボトルでは、短時間で細菌が急速に増えることが分かっており、洗ってもすべての菌を取り除くのは難しいでしょう。 特に乳製品や、ミルクコーヒーなど油分を含む飲み物に使ったペットボトルは、雑菌が繁殖しやすいため再利用は避けたほうが安全です。 実際、ある市の調査では、口をつけて半分ほど飲んだペットボトルを30℃の室温で放置したところ、ミルクコーヒーと麦茶で細菌の増殖が著しいという結果が出ています。 夏場や湿度の高い時期は、より一層注意が必要ですね。 ペットボトルの洗い方に関する疑問 ※写真はイメージ 最後に、ペットボトルの洗い方でよくある疑問をまとめました。 衛生面に配慮しつつ正しくペットボトルを洗うために、ぜひ参考にしてみてください。 カビが生えたペットボトルも洗えば使える? カビが生えてしまったペットボトルは、再利用することは避けましょう。 重曹やクエン酸で洗う方法もありますが、安全性を考えるとカビが一度生えたペットボトルの再利用はおすすめできません。 たとえ、カビが目に見えない状態になっても、奥深くに残っている可能性があり、健康に影響する恐れがあります。 ペットボトルを洗う際はどんなブラシを使えばよい? ペットボトルを洗う時は、道具選びも大切です。 柄の長いボトル用ブラシなら、底までしっかり届いて広い範囲を洗えます。毛先が柔らかいナイロン製を選ぶことで、ボトルを傷つけずに汚れを落とせるでしょう。 口元やキャップなど細かい部分には、前述した通り歯ブラシや小さいブラシが便利です。 ただし、どうしても汚れが取れない場合は処分することも考えましょう。 ペットボトルを再利用する際は、正しく洗って短期利用にとどめよう ペットボトルは構造上、中まできれいに洗うことが難しく、雑菌が繁殖しやすいといわれています。そのため、再利用する際には正しい方法で洗うことが大切です。 ただし、カビが生えたものや落ちない汚れがあるペットボトルは、基本的に再利用は推奨されていません。 本来は使い捨てのものであるため、水筒代わりとしての再利用は避け、工作などで使うことを検討してみましょう。 [文・構成/grape編集部] ペットボトルをとっておいて! 『小さな穴』を開けるだけで…「超便利!」「いざという時に役立つ」【災害対策】今回は、災害時に役立つ『簡易水道』の作り方を紹介します。 残りかすで虫が寄らない! コーヒー粉の使い道に「エコで最高」「助かる」【4選】使い終わったらすぐにポイ!ではなく、もう一度生き返らせてみては。驚きの再利用方法を4つ紹介します。 Share Post LINE はてな コメント
花瓶の代用として使ったり、工作の材料にしたりと、ペットボトルを再利用する機会は意外と多いですよね。
しかし、洗った後のペットボトルが本当にきれいになっているか、不安に思ったことはありませんか。
実は、ペットボトルを再利用する場合には、汚れの種類に応じた適切な洗い方と衛生管理のコツを知っておく必要があります。
本記事では、基本的な5ステップの洗い方から、ペットボトルを再利用する際の注意点や気になる疑問までまとめました。
ペットボトルは洗って再利用できるの?
※写真はイメージ
ペットボトルは、水筒としての再利用は避けたほうがよいでしょう。
ペットボトルは口が狭く、中までしっかり洗いにくいことから、細菌が繁殖する可能性があります。そのため、正しい方法できれいに洗えていないと、カビが生えてしまうかもしれません。
さらに、ペットボトルに洗剤などを詰め替えるのも危険です。
容器や中身が劣化するほか、子供などが誤って中身を飲んでしまう事故につながる恐れがあるため、このような使い方は避けましょう。
【5ステップ】ぺットボトルの効果的な洗い方
※写真はイメージ
ペットボトルは本来使い捨てのものですが、工作などで使いたい場合もありますよね。ペットボトルを安全に再利用するなら、正しい手順で洗うことが重要です。
ここでは、ペットボトルの正しい洗い方と管理のコツをお伝えします。
1.中身を完全に空にして予洗いする
ペットボトルを洗う時は、まず中身を完全に空にすることから始めましょう。
飲み物が残っていると、雑菌が繁殖する原因になってしまうためです。
ペットボトルに残った飲み物を出した後、水を入れて軽く振ることで汚れを浮かせる予洗いをします。
このひと手間で、その後の洗浄効果が高まるようです。
2.洗剤とスポンジで内部を洗浄する
食器用洗剤とスポンジを使って、ペットボトルの中を丁寧に洗います。 口が狭いペットボトルは、菜箸でスポンジを挟む方法がおすすめです。
洗剤を2〜3滴垂らして、少量の水と一緒にペットボトル内で泡立てたら、菜箸でスポンジを挟んで底面や側面をしっかりとこすりましょう。
ペットボトル専用の洗浄グッズも販売されているため、チェックしてみてください。
また、力を入れすぎると容器が変形する可能性があるため、適度な力加減を心がけましょう。
3.直接口をつける部分の汚れを落とす
ペットボトルで直接口をつけた部分は、特に丁寧に洗う必要があります。この部分は、雑菌や汚れが残りやすいためです。
歯ブラシや小さなブラシを使って、溝の汚れもしっかり落としましょう。
飲み物の糖分や油分が残らないよう、念入りに洗うことがポイントです。
4.きれいな水でしっかりとすすぐ
洗い終わった後は、洗剤が残らないよう十分にすすぎましょう。流水を使って、泡が完全になくなるまで何度もすすぎます。
ボトル内に水を入れて振り、水を捨てる作業を3〜4回繰り返し、最後に透明な水が出るまで続けると洗剤の残留を防げるようです。
キャップ部分も同じように、流水でしっかりとすすいでくださいね。
5.完全に乾燥させる
湿気があると雑菌やカビが繁殖しやすくなるため、洗浄後はペットボトルを完全に乾かしましょう。
ペットボトルを逆さまにして口を下向きにし、風通しのよい場所で自然乾燥させます。内部の水分が完全になくなるまで待ちましょう。
急いでいる時は、清潔なタオルで水分を拭き取った後、ドライヤーの冷風を当てることで、乾燥を早めることができるようです。
ペットボトルを再利用する場合のリスクと注意点
※写真はイメージ
ペットボトルを再利用するなら、健康面への配慮を忘れてはなりません。
食品安全委員会では基本的に使い捨てを推奨していますが、どうしても再利用したい場合は適切な管理を心がけましょう。
ここでは、ペットボトルを再利用する際に気をつけたいリスクと注意点をまとめました。
ペットボトルが変形する可能性がある
ペットボトルに使われている『PET樹脂』は安全性が高いといわれる素材ですが、使い方によっては悪い影響を与えるおそれがあります。
熱湯で洗ったり、直射日光の当たる場所に置いたりすると、プラスチック成分が溶け出して変形するリスクが高まるのだとか。
一般的なペットボトルは50℃ほど、耐熱ボトルでも80℃ほどまでしか耐えられないようです。
一般家庭で50℃以上のお湯で洗い物をする場面は少ないかもしれませんが、ペットボトルを洗浄する際は、50℃以下のお湯で洗い、高温になる場所は避けましょう。
細菌が繁殖しやすい環境にある
ペットボトルは構造上洗いにくく、細菌が繁殖しやすいといわれています。
口をつけたペットボトルでは、短時間で細菌が急速に増えることが分かっており、洗ってもすべての菌を取り除くのは難しいでしょう。
特に乳製品や、ミルクコーヒーなど油分を含む飲み物に使ったペットボトルは、雑菌が繁殖しやすいため再利用は避けたほうが安全です。
実際、ある市の調査では、口をつけて半分ほど飲んだペットボトルを30℃の室温で放置したところ、ミルクコーヒーと麦茶で細菌の増殖が著しいという結果が出ています。
夏場や湿度の高い時期は、より一層注意が必要ですね。
ペットボトルの洗い方に関する疑問
※写真はイメージ
最後に、ペットボトルの洗い方でよくある疑問をまとめました。
衛生面に配慮しつつ正しくペットボトルを洗うために、ぜひ参考にしてみてください。
カビが生えたペットボトルも洗えば使える?
カビが生えてしまったペットボトルは、再利用することは避けましょう。
重曹やクエン酸で洗う方法もありますが、安全性を考えるとカビが一度生えたペットボトルの再利用はおすすめできません。
たとえ、カビが目に見えない状態になっても、奥深くに残っている可能性があり、健康に影響する恐れがあります。
ペットボトルを洗う際はどんなブラシを使えばよい?
ペットボトルを洗う時は、道具選びも大切です。
柄の長いボトル用ブラシなら、底までしっかり届いて広い範囲を洗えます。毛先が柔らかいナイロン製を選ぶことで、ボトルを傷つけずに汚れを落とせるでしょう。
口元やキャップなど細かい部分には、前述した通り歯ブラシや小さいブラシが便利です。
ただし、どうしても汚れが取れない場合は処分することも考えましょう。
ペットボトルを再利用する際は、正しく洗って短期利用にとどめよう
ペットボトルは構造上、中まできれいに洗うことが難しく、雑菌が繁殖しやすいといわれています。そのため、再利用する際には正しい方法で洗うことが大切です。
ただし、カビが生えたものや落ちない汚れがあるペットボトルは、基本的に再利用は推奨されていません。
本来は使い捨てのものであるため、水筒代わりとしての再利用は避け、工作などで使うことを検討してみましょう。
[文・構成/grape編集部]