どうして『ペットボトルの牛乳』はないんだろう? 納得せざるをえない理由があった
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たくさんの種類が販売されているペットボトル飲料。
そんな中で、「なぜペットボトルの牛乳は売っていないんだろう」と疑問に思った方、いませんか?
どうやらペットボトルの牛乳があったら買いたいと思っている方は結構いるようです。
これだけ需要があるのに、なぜか販売されないその理由を調べてみました!
ペットボトルの牛乳が販売されないワケ
ペットボトルの牛乳が販売されない理由は「衛生面」と「コスト」にあるようです。
一度開封し、口をつけたペットボトル飲料はその時から雑菌が繁殖しはじめます。
雑菌が増殖する条件は水分、温度、栄養の3つ。ペットボトル飲料はその持ち運びの容易さから、冷やすことのできない外出先で、かつ常温で飲まれる機会が多くなります。
すでに雑菌増殖の2条件が揃っている上、牛乳の場合これに栄養が加わります。口をつけたペットボトルは、24時間後には雑菌が2万倍になるとの研究結果もあるようで、牛乳の場合はさらに増える可能性が高いのです。
このことを憂慮し、食品安全委員会は2006年まで牛乳のペットボトル販売を禁止していました。
牛乳の生産者やメーカーの強い働きかけにより牛乳のペットボトル販売は2007年から許可されるようになるのですが、ここでまた問題が持ち上がります。それはコストが高すぎるということ。
衛生面を考えて、現状出回っているペットボトルに牛乳を詰めることはできません。牛乳を詰めるためには、専用のボトルやシステムを導入する必要があり莫大なコストがかかります。
そしてそのコストは牛乳の価格にも反映され、パックやビンの牛乳の値段1.5倍から3倍くらいになってしまうのだとか。
そうなると消費者はあえてペットボトルの牛乳を買う可能性は低いでしょう。するとペットボトルの牛乳は誰も求めていないものになってしまうのです。
気軽に飲めて栄養もあるおいしい牛乳。少なくとも今は、パックやビンで飲むことが私たちの安全にもお財布にも優しいことのようです。