塩が固まらない3つの方法!固まる原因やサラサラに戻す方法も解説
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料理中に「塩が固まって出てこない」と困った経験はないでしょうか。
塩は湿気を吸収しやすく、特に梅雨や夏場といった湿気の多い時期は、カチカチに固まりやすい調味料です。
本記事では、塩が固まる理由から、固まらないための保存方法、すでに固まってしまった塩を元に戻す方法まで解説します。
さらに、米やパスタといったご家庭にある身近なものを使った簡単な対策も紹介。
塩がサラサラの状態を保ち、ストレスなく料理を楽しみましょう。
塩が固まる原因は湿気
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塩が固まる最大の原因は湿気といわれています。
塩は空気中の水分を吸収しやすい『吸湿性』を持っているとされ、湿気の多い場所に置くと水分を吸収して表面が溶けることもあるようです。
その後、再び結晶化することで粒同士がくっつき、大きな塊となって固まるのだと考えられています。
特に、湿度が高い梅雨や夏場、キッチンのコンロ近くなどは固まりやすいため、保存環境には注意が必要です。
天然塩や海水塩はミネラル成分を多く含み、湿気を引き寄せやすく固まりやすい傾向があるといわれています。一方、食卓塩はミネラル成分がほとんど除去されているようです。
よって、天然塩や海水塩に比べると、食卓塩は固まりにくい傾向があるといえます。
塩が固まらない!サラサラのまま保存する3つの方法
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湿気を避けて、塩が固まらないように保存することが望ましいですが、夏場や梅雨のような多湿の季節は塩をサラサラの状態で維持するのは難しいでしょう。
そこで、家にある身近なものを使った方法も含めて、対策を紹介します。
1.容器の中に湿気を吸うものを入れる
塩が固まるのを防ぐには、湿気を吸いやすいものを容器に一緒に入れるのが効果的なようです。 これらが塩の代わりに空気中の水分を吸収するため、塩を固まりにくい状態で保管しやすくなります。
中でも定番なのが、数粒から小さじ1杯程度の『炒った米』を入れる方法です。特に、一度フライパンで炒って水分を飛ばした米を使うと、効果をより実感できるでしょう。
炒り米以外にも、パスタやマカロニ、爪楊枝、珪藻土スティックなども同様に活用できるといわれています。
ただし、パスタやマカロニは水分を吸うとふやけてしまい、取り替えが必要です。1か月前後を目安に、固さを見て交換するとよいでしょう。
炒り米、爪楊枝には明確な交換時期の目安はないようですが、見た目や匂い、固さといった状態を見て定期的に取り替えることで、効果を保つことが期待できます。
珪藻土スティックは、乾燥させれば再度利用ができるそうです。数ヶ月に一度、取り出して乾燥させることで、効果を持続させられるでしょう。
2.密封容器で保管する
塩の保管には、湿気を通しにくい密封性の高い容器を選ぶことも重要なようです。
袋のまま保存すると空気や湿気に触れやすいため、固まる要因になると考えられています。
特におすすめなのは密封性の高いガラス瓶や陶器の容器ですが、プラスチック製でも密閉性が高いものであれば問題ないようです。
容器内に乾燥材や代わりになる炒り米やパスタなどを一緒に入れると、効果がさらに高まるでしょう。
3.置き場所と温度の管理を徹底する
塩は、温度変化が少なく涼しい常温の場所に保管することも大切です。
具体的には、高温多湿になりやすいコンロやシンク周りは避け、パントリーや食器棚の奥などがよいとされています。塩の保管に適した温度は5〜35℃のようです。
なお、冷蔵庫での保存は結露が発生する可能性があり、逆に固まりやすくなることもあるといわれているため、避けましょう。
特に精製塩は基本的に賞味期限がないため、長期保存する場合は、米などのほかに乾燥剤を併用すると、品質を安定させたまま保管できます。
清潔さを保つために、容器を定期的に乾燥させて掃除しておきましょう。
塩が固まってしまった!元に戻す方法は?
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どれだけ気をつけても、塩が固まってしまうことはあるでしょう。
手っ取り早く叩いてほぐすこともできますが、確実に湿気を取り除きたい場合は、電子レンジやフライパンで加熱するのが効果的とされています。水分が熱で飛ばされることで、塩をサラサラの状態に戻せるためです。
加熱時間はスプーン1杯程度の塊に対して500Wで1分の加熱が目安ともいわれています。少しずつ様子を見てほぐしながら加熱をすると安心でしょう。
加熱後すぐに保存容器に戻すと、温度差によって結露が発生し、再度固まるリスクが高まります。粗熱をしっかり取ってから容器に戻しましょう。
塩が固まらないために最適な方法で保管しよう!
塩を放置すると、湿気を吸って固まるのは自然なことのようです。しかし、原因を理解すれば、対策は取りやすいでしょう。
炒り米やパスタといった身近な物で固まるのを防げるだけでなく、固まっても電子レンジなどで元に戻せるのだとか。
塩が固まる理由とその対策を理解すれば、毎日の料理をストレスなく行えます。塩をよりよい状態で使い続けるために、本記事で紹介した方法をぜひ参考にしてみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]