8月8日、人類は今年の地球資源を使い尽くしました【アース・オーバーシュート・デー】
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2016年8月8日、地球上に住む私たち人類は借金生活をスタートします。
限りある、地球上の自然資源。1年間で地球が再生産できる資源の量を、人類が消費する資源の量を上回ってしまった日。それを「アース・オーバーシュート・デー」と呼んでいます。
8月9日以降、私たちは供給されるよりも多くの地球資源を食いつぶし始めるのです。
海や森林が吸収してくれるよりも多くの二酸化炭素を排出し、生み出される動植物・水産物を消費してしまいます。
もちろん、2016年の末にリセットされるというわけではありません。年々、訪れる日が早まっているアース・オーバーシュート・デーが意味するものは、年々地球資源が枯渇していっているということです。
直近のアース・オーバーシュート・デーは以下のとおり。
ぐっと早まったことに危機感をおぼえませんか。
このままのスピードで速まり、もし6月にアース・オーバーシュート・デーが訪れるとしたら、人類は地球で生きるために地球1.5個分の資源を使っていることになります。
アース・オーバーシュート・デーを調査・報告しているのは国際環境NPO「グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)」。人類が自然資源を有効に管理し、地球にとって望ましい対策がとれるように活動している研究機関です。
GFNは、2015年12月に196ヶ国によって締結された「パリ協定」が着実に実行できれば「悲観すべきではない」としています。また、それは現代の技術をもってすれば実現不可能ではないとも発表しています。
「パリ協定」では、産業革命前からの世界の平均気温上昇を2℃未満に抑えるために、各国が二酸化炭素の排出量削減の目標を作り、提出すること。そして達成するために、各国での対策を取っていくことが義務付けられました。
日本も、2030年目標達成のために国内対策を進めていかなくてはなりません。政府や大企業が進める施策が重要なのはもちろんですが、やはり私たち一人ひとりの意識づけも必要です。
この「8月8日」をきっかけにして、私たちにできることは何なのか、今一度考えてみるべきなのでしょう。