偶然見つかった「コマみたいな炎」 環境汚染を防ぐ一手になるか?
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アメリカにあるメリーランド大学の研究者によって、偶然発見された「青い渦」と呼ばれる新しいタイプの炎。
くるくると回るコマのようにも見えるこの新種の炎が、環境汚染を食い止める一手になるかもしれないと注目を集めています。
「炎の竜巻」を研究中に偶然発見!
大規模な火災現場では、炎の熱によって上昇気流が発生し、炎が渦を巻いて竜巻のようになる現象が起こります。
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メリーランド大学では、この「炎の竜巻」と呼ばれる現象を詳しく調べるために研究が行われていました。
人工的に「炎の竜巻」を作ろうと実験を行いましたが、研究者たちの思ったような結果は得られませんでした。
しかしその代わりに、これまで確認したことのないブルーの輪のような炎が発生したのです。
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見た目の形状から「Blue Whirl(青い渦)」と名付けられます。
この不思議な「青い渦」を捉えた動画が公開されているのでご覧ください。
完全燃焼する安定した炎
炎がオレンジ色や黄色に見えるのは、不完全燃焼した炭素が原因です。つまり、オレンジ色の炎は炭素(すす)を多く発生させ、空気を汚します。
火事の現場などで見られるオレンジ色の炎は、不完全燃焼している状態と言えます。
一方、青い炎は炭素が完全燃焼していることから空気を汚しません。
当然、燃焼効率も良くなります。
まだどのような分野に応用できるかは未知数ですが、例えば石油流出事故などが起きた際、海面の石油を燃やすことで海洋汚染を防ぐといった環境面での貢献が期待されています。