秋季高校野球 ケガを負うも戦い続けた…「僕が諦めたら試合が終わってしまう」
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- 出典
- スポーツ報知
2016年9月14日に行われた第69回秋季北海道高校野球大会 旭川地区予選の2回戦「旭川高専×上富良野」の試合が注目されています。
試合は旭川高専が12対2で上富良野に6回コールドで勝利していますが、話題になっているのは上富良野の1人の選手のようです。
一時呼吸困難になるも、「早く試合がしたい」
その選手というのが捕手として試合に出場した土田朋輝選手(2年)。
土田選手は初回の守りで相手三塁走者と交錯。左胸を強く打った土田選手は担架で運ばれ、試合は約7分間中断となりました。
一時は呼吸困難にも陥っていたようですが、土田選手は「大丈夫です。早く試合がしたい」と話し、一塁手に守備位置を変え、気迫でグラウンドに戻りました。
しかし、その直後に今度は一塁ベース上で一塁走者と再び接触。今度は左足首を痛めてしまったようです。
土田選手は険しい表情を見せ、左足を引きずりながらもコールドが成立する6回までプレイし続けました。
一体なぜ、そこまでして土田選手はグラウンドに立ち続けたのでしょうか?
僕が諦めたら試合が終わってしまう
実は上富良野の登録選手は10人しかおらず、当日は1人が体調不良で欠席していたため、9人で試合に臨んでいたのです。
9人といえば、野球ができるギリギリの人数。つまり、土田選手がプレー不可能となるとその時点で没収試合となってしまいます。
また、正規の部員は4人しかおらず、残りの6人はバドミントン部などからの助っ人。秋の大会に単独出場したのは2年ぶりのことだったため、選手たちにとっては相当気合いが入った一戦だったようです。
土田選手は4人しかいない正規部員のうちの1人。
そのため、こういった想いが土田選手にあったようです。
野球部の単独出場を叶えるため、力を貸してくれた助っ人選手たちも試合に向けて、それなりの練習もしてきたはず。
自分たちのために一緒に戦ってくれている助っ人、そして土田選手同様に単独出場を夢見ていた正規部員たちのため、何としても最後まで試合がしたかった本当にその一心のようです。
無理を押してということもあって、世間からは賛否両論が見られた
ケガをしてまでのプレイということもあって、更なる大ケガに繋がっていた可能性もある訳ですから、世間からは賛否両論様々な意見が見られました。
来年は試合に勝ちたい
初回のアクシデントの後も、3回に左前安打を放つなどプレイでもチームを引っ張った土田選手。
今回の試合を振り返り、単独チームで戦うことができて良かった。来年は試合に勝ちたいと、すでに気持ちは前を向いているようです。
とりあえずは痛めた部分の治療に専念してから、大好きな野球に打ち込んでほしいものですね。