手伝いで勉強する暇がないだと!?よし船の上で勉強だ!熱血教師、船に乗る
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- 出典
- きょうの蔵出しNHK
まだ機械化が進んでない時代、子どもたちは大切な「働き手」でした。
特に農業や漁業を営む家に生まれた子どもは、繁忙期になると学校を休んで、仕事を手伝うのが珍しくなかったのです。
昭和27年当時、徳島市立津田中学校でも、両親の船に同乗して韓国の済州島付近までサバ漁に出てしまう生徒がいました。長期休暇を取ると、その分、学校の勉強が遅れてしまいます。
そこで徳島市は思い切った方法を採用。なんと子どもたちが乗り込む漁船に教師を同乗させたのです。先生自身も長期間、漁船での生活を強いられるわけですから、大変なこと。今では、とても考えられませんね。
当時の貴重な映像をどうぞ!
漁の合間に甲板の上に黒板を取り出し、授業を始める先生。熱心なまなざしで先生の話を聴く生徒たちの様子に胸が打たれます。
長い期間、海上で共同生活を送った先生と生徒の間には、通常の学校生活では得られない、強い絆が育まれたことでしょう。
先生が自分たちのためだけに開いてくれた海上教室は、きっと一生忘れられない思い出になったのではないでしょうか。