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大阪の高校で『ノー部活デー』を導入 教員へ配慮も「強制必要?」と賛否の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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2017年4月から、大阪にある全ての府立高校と支援学校計182校で、「ノー部活デーを試験的に実施する」と大阪府教育庁が発表しました。

部活動による教員の長時間労働を緩和

ノー部活デーを実施する理由は、教員の長時間労働を軽減するため。

平成26年度の調査では、就業時間以外に職場にいた時間が年800時間を超えた教員は808人で全体の5・9%。同じく27年度の調査では、教員が就業時間以外に学校にいた時間は月平均29・2時間でした。

この理由を「部活動での指導とその準備」と語る教員も多いと言います。

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計画では、各校がそれぞれ週に1回、全校一斉退庁日(教員は退勤、生徒は下校を一斉に行う日のこと)を設定。午後7時までに全ての教職員、生徒が退勤・下校します。

また、部活動を休みにする日も、週1日設けます。一斉退庁日とノー部活デーは同じ曜日でもよいとのこと。

「ノー部活デー」に対してさまざまな意見

近年、教員の長時間労働が問題視されることも多く、部活動のあり方が議論されることもあるため、この決定を好意的に受け止める意見がTwitterにも投稿されています。

「ノー部活デー」に賛成の意見

  • 先生だって労働者。休みは必要だ
  • 私立高校はプロコーチを雇ったりしている。公立高校は教員がその分まで、ほとんどボランティアでやらなきゃいけないなんて無理
  • 生徒にとってもプラス。部活以外のことに目を向けるチャンス

一方では「各校の自主性に任せるべきでは?」と言った反対意見もありました。

「ノー部活デー」に反対の意見

  • 生徒のことよりも先に教員の負担が考慮されるのか…
  • 生徒のための部活動を、教員のために「どうこうする」っていう考え方に違和感
  • 強制するようなことか?各校の自主性に任せるべきだろ

また、中には効果を疑問視する意見も寄せられています。

非常に難しい問題です。

高校や部活によっても、考え方や姿勢、目指すものが違うため「一律に週1日は休みにするということが本当に可能なのか」という部分にも疑問が残ります。

今回の決定をした大阪府教育庁も言うように、教員、生徒を含め、さまざまな議論を行い、当事者にとって意味のある制度になることが求められています。

出典
産経WEST@tennmei_saika@sho_238

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