保健の授業で、先生の『ひと言』に女子高生が苦言 「その教育遅れてません?」
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女性の身体で生まれた以上、生理(月経)とうまく付き合っていかなくてはなりません。
月におよそ1週間流れ出る経血に対応するだけでなく、人によっては激しい生理痛や頭痛、腰痛で悩まされます。
また、生理期間の前に精神的に不安定になるPMSやPMDDに苦しめられることもあるのです。
症状には個人差があるため、同性間でも理解されづらい生理。日本では生理を「隠すべき」とする傾向があるため、相談するのもひと苦労です。
現役の女子高生が『ピル』に対する偏見に苦言
「ピルに対する偏見をなくしたい」とつづり、Twitterに思いのたけを投稿したのは、現役の高校生であるささりん(@75cW0Bj6e1j08C6)さん。
ピルとは、避妊効果がある女性用の内服薬。また、生理痛やPMSといった月経困難症の治療に用いられます。
投稿者さんも、月経困難症の治療のため『ヤーズ配合錠』を服用している1人です。
しかし投稿者さんは、ある日、保健の授業で信じられない言葉を耳にしてショックを受けました。
学校の先生が、ピルについてこのような発言をしていたのです。
「みなさんの中で、飲んでいる人はいないと思うけど」
ピルを避妊のための薬としかみなしていないような、先生の発言。まるで「ピルは高校生が使ってはいけない薬」とでもいうようです。
教師という立場であるにもかかわらず、偏見にまみれた先生の言葉に、投稿者さんは悲しくなったといいます。
また、保健の教科書にも『避妊をするための方法』という用法しか書かれていなかったのだとか。
ピルを『避妊するためだけの薬』と考え、ピルで月経困難症の治療を行っている人に対して「遊んでいる」という偏見を持つ人は少なくないといいます。
「自分も偏見によって肩身の狭い思いをしたくないし、これからピルを用いる子にもそんな思いはさせたくない」という思いで、この出来事をTwitterにつづった投稿者さん。
続けて、思いのたけをこのようにつづっています。
ピルを持ってる人に「うわっ、遊んでる人だ」なんて、そんな心ないことをいう人はいないと思うけど、心の中で「遊んでるのかな?」と思う人はいるよね。
必ずしも、そうじゃないよ!私のように病気の治療として服用している人も大勢います。中でも、学生はほとんどがそうだと思います。
いま現在、私も「ピルの容器は新聞紙に包んで捨てなさい」といわれます。なぜ?ほかの薬と変わらないのに。
でもそれは「ピルは避妊薬」という偏見がはびこっているせいだと思います。
1人でも多くの人に知ってほしい。生理は恥ずかしいことじゃない!全ての女の子に声を大にしていいたい!
「ピルは避妊薬としてじゃなく、治療のための薬としても使われる」ということを知っていた人は、ぜひ広めてほしい。知らなかった人は、いま知ってくれたらいい。
教科書にもいまだ一切記載がない。本当に知らなくても仕方がないから。でも、偏見の目で見るのはやめよう。
投稿は2万回以上拡散され、女性を中心に多くの人から共感する声が寄せられています。
中でも、治療でピルを服用している人からは「発信してくれてありがとう」「偏見がなくなることを祈っています」といった声が上がりました。
産婦人科やピルのハードルの高さ
若い人が産婦人科へ行ったり、ピルを服用したりすることで、冷たい目を向けられ、悲しい思いをした人は少なくないといいます。
もちろん、避妊を目的としてピルを服用していたとしても、しっかりと避妊をすることになんの問題もないでしょう。
しかし、「遊んでいる」という偏見を持たれ不快になる人もいます。偏見の目を気にして、治療する機会を逃してしまう可能性もあります。
世間の偏見がなくなり、副作用などのデメリットを理解した上で、自分の身体とうまく付き合っていける人が増えるといいですね。
[文・構成/grape編集部]