「初潮のお祝いはアリ?ナシ?」 16人の女性に本音をズバリ聞くと… By - 伊藤ゆい 公開:2021-06-30 更新:2021-06-30 それぞれの生理生理 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 初めて月経(通称:生理)になった時、周囲の大人からどんな言葉をかけてもらったか、覚えていますか。 日本では、女の子が初めて生理になる『初潮』を迎えた時にお赤飯を炊いて祝う風習があります。 以前、海外の生理事情について、世界各国の女性に話を聞いたところ、ほとんどの国で「お祝いなんてしない」という回答でした。 「初めての生理、お祝いした?」 海外6か国の女性に聞いてみた 初潮を祝うというのは、世界的に見ても、珍しい文化なのかもしれません。 今の時代、初潮の『お祝い』はアリ?ナシ? お食い初めや七五三など子供の成長を祝う際に、たびたび登場する、お赤飯。 『子孫繁栄』を表しているともいわれ、女の子の初潮をお赤飯で祝うことも、同様の意味合いが込められていると考えられます。 そんな初潮のお赤飯文化ですが、近年はあえてお祝いをしないという家庭も多いようです。むしろ、ネット上では「謎の風習」「恥ずかしいからやめてほしい」などの声も…。 そこで今回、grape編集部の女性社員16名(20代前半~30代前半)に、匿名のアンケートを実施!初潮のお祝いにまつわる本音を聞いてみたところ、さまざまな声が寄せられました。 初潮の『お祝い』はしてもらった? まず、初潮を家族など周りの大人に祝ってもらったかどうかを聞いたところ、祝ってもらった人とそうでない人はちょうど半数ずつという結果に。 具体的なお祝いの内容について尋ねると、「お祝いをしてもらった」と答えた8人中6人が「お赤飯を食べた」と回答。その日の食卓にさりげなくお赤飯を出してもらうケースが多いようです。 続いて、ずばり「初潮のお祝いはあったほうがいいか」と聞いてみると…。 「お祝いをしてもらった」と答えた人を含め、16人中10名が「ないほうがいい」と回答。『お祝いはないほうがいい派』が『あったほうがいい派』を上回る結果になりました。 お祝いはあったほうがいい派と、ないほうがいい派には、それぞれどのような理由があるのでしょうか。コメントをまとめてみました。 『お祝いはあったほうがいい派』の意見 子供時代が終わる1つの区切りがはっきりしていいのではないでしょうか。 生理が恥ずかしいものではなく、喜ばしいものであると認識できる。 女性として成長している1つの証だと思うので。 面白い文化に感じる。 『お祝いはないほうがいい派』の意見 必要性を感じないのと、家族に祝われているところを想像すると気恥ずかしい。 子供の頃にお祝いされた際、微妙な心境だったので。 今の生理痛のつらさや生理用品を替えるわずらわしさを考えると、祝われることではないと思ってしまう。 昔と今では、結婚や出産に対する価値観も変化していて、普通に過ごしていたら当たり前に結婚・出産を迎えるみたいな環境ではない。昔ながらのお赤飯を炊いてお祝いする文化は時代に合っていないと思う。 初潮を迎えたことで喜ぶ人は少ないと思うので、『お祝い』はあくまで風習で、親のエゴでもあるかなと思ってしまいました。教育がしっかりして、周りの理解がもっと進んだら、女性の成長の1つとしてお祝いしてもいいかもとは思います。 特徴的だったのが、『お祝いはあったほうがいい派』は全員、自分も初潮のお祝いをしてもらった経験がある人たちでした。 身近な大人からお祝いをされたことで、生理に対しポジティブな気持ちで向き合えたのかもしれません。 一方で『お祝いはないほうがいい派』の人は、自身もお祝いをされた経験がないと答えた人が多く、「生理のわずらわしさを考えると、お祝いをすることの意味を感じない」「今の時代にあっていない」といった意見が上がっています。 また、自身がお祝いをされた時に恥ずかしさや違和感を抱いたことから「お祝いしなくていい」と考える人もいました。 初潮を迎えた女の子に、どう声をかけるべき? 初潮を迎えた時、お祝いをしてもらいたいかどうかは、人によってそれぞれ。 アンケートで「初潮の際、周囲の大人からどんな言葉をかけてもらいたかったか?」と尋ねてみると、さまざまな答えが見られました。 ポジティブな言葉をかけてほしい つらい時は無理しなくていいからね、といわれたい。 シンプルに「おめでとう」と祝う言葉。初潮を迎える前から生理について周囲の人と話す機会があれば、なおよいと思う。 親から「よかったね」といわれたのが、嬉しく、安心しました。 何もいわれたくない 羞恥心があったため、特には何も声をかけてほしくない。 実用的な情報がほしい お祝いの言葉より、生理やおりものなどに関する詳細の冊子とかをくれたほうが助かる。 その機会に、生理痛の話とか個人差があるとかそういう話ができればよかったかなと思います。 なぜか『羽なし』のつけ方しか教わらなかったため、生理用品の種類や使い方、かぶれが起こることなどを事前に教えてほしかったです。 言葉は特に思いつきませんが、初めてのことで不安も多いので、生理用品などを一緒に買いに行ってもらえると安心するし、嬉しいと思います。 初めての生理に戸惑い、不安を感じた経験のある人は少なくありません。 初潮の際は、お祝いの言葉に加えて、生理用品の使い方など具体的な情報を伝えることで、不安の解消にもつながりそうですね。 それぞれの気持ちに寄り添った言葉がけを 『初潮のお祝い=お赤飯』という風習は、時代とともに変わりつつあるのかもしれません。 女性にとっては長い付き合いとなる、生理。 表立ってお祝いという形を取らないにしても、初めて生理を迎えた女の子たちが、安心して成長を受け入れられるよう、周囲の大人は配慮しケアをすることが大切です。 初潮のタイミングが、女の子が自分の身体との向き合い方を知る、いいきっかけになるといいですね。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
初めて月経(通称:生理)になった時、周囲の大人からどんな言葉をかけてもらったか、覚えていますか。
日本では、女の子が初めて生理になる『初潮』を迎えた時にお赤飯を炊いて祝う風習があります。
以前、海外の生理事情について、世界各国の女性に話を聞いたところ、ほとんどの国で「お祝いなんてしない」という回答でした。
「初めての生理、お祝いした?」 海外6か国の女性に聞いてみた
初潮を祝うというのは、世界的に見ても、珍しい文化なのかもしれません。
今の時代、初潮の『お祝い』はアリ?ナシ?
お食い初めや七五三など子供の成長を祝う際に、たびたび登場する、お赤飯。
『子孫繁栄』を表しているともいわれ、女の子の初潮をお赤飯で祝うことも、同様の意味合いが込められていると考えられます。
そんな初潮のお赤飯文化ですが、近年はあえてお祝いをしないという家庭も多いようです。むしろ、ネット上では「謎の風習」「恥ずかしいからやめてほしい」などの声も…。
そこで今回、grape編集部の女性社員16名(20代前半~30代前半)に、匿名のアンケートを実施!初潮のお祝いにまつわる本音を聞いてみたところ、さまざまな声が寄せられました。
初潮の『お祝い』はしてもらった?
まず、初潮を家族など周りの大人に祝ってもらったかどうかを聞いたところ、祝ってもらった人とそうでない人はちょうど半数ずつという結果に。
具体的なお祝いの内容について尋ねると、「お祝いをしてもらった」と答えた8人中6人が「お赤飯を食べた」と回答。その日の食卓にさりげなくお赤飯を出してもらうケースが多いようです。
続いて、ずばり「初潮のお祝いはあったほうがいいか」と聞いてみると…。
「お祝いをしてもらった」と答えた人を含め、16人中10名が「ないほうがいい」と回答。『お祝いはないほうがいい派』が『あったほうがいい派』を上回る結果になりました。
お祝いはあったほうがいい派と、ないほうがいい派には、それぞれどのような理由があるのでしょうか。コメントをまとめてみました。
『お祝いはあったほうがいい派』の意見
子供時代が終わる1つの区切りがはっきりしていいのではないでしょうか。
生理が恥ずかしいものではなく、喜ばしいものであると認識できる。
女性として成長している1つの証だと思うので。
面白い文化に感じる。
『お祝いはないほうがいい派』の意見
必要性を感じないのと、家族に祝われているところを想像すると気恥ずかしい。
子供の頃にお祝いされた際、微妙な心境だったので。
今の生理痛のつらさや生理用品を替えるわずらわしさを考えると、祝われることではないと思ってしまう。
昔と今では、結婚や出産に対する価値観も変化していて、普通に過ごしていたら当たり前に結婚・出産を迎えるみたいな環境ではない。昔ながらのお赤飯を炊いてお祝いする文化は時代に合っていないと思う。
初潮を迎えたことで喜ぶ人は少ないと思うので、『お祝い』はあくまで風習で、親のエゴでもあるかなと思ってしまいました。教育がしっかりして、周りの理解がもっと進んだら、女性の成長の1つとしてお祝いしてもいいかもとは思います。
特徴的だったのが、『お祝いはあったほうがいい派』は全員、自分も初潮のお祝いをしてもらった経験がある人たちでした。
身近な大人からお祝いをされたことで、生理に対しポジティブな気持ちで向き合えたのかもしれません。
一方で『お祝いはないほうがいい派』の人は、自身もお祝いをされた経験がないと答えた人が多く、「生理のわずらわしさを考えると、お祝いをすることの意味を感じない」「今の時代にあっていない」といった意見が上がっています。
また、自身がお祝いをされた時に恥ずかしさや違和感を抱いたことから「お祝いしなくていい」と考える人もいました。
初潮を迎えた女の子に、どう声をかけるべき?
初潮を迎えた時、お祝いをしてもらいたいかどうかは、人によってそれぞれ。
アンケートで「初潮の際、周囲の大人からどんな言葉をかけてもらいたかったか?」と尋ねてみると、さまざまな答えが見られました。
ポジティブな言葉をかけてほしい
つらい時は無理しなくていいからね、といわれたい。
シンプルに「おめでとう」と祝う言葉。初潮を迎える前から生理について周囲の人と話す機会があれば、なおよいと思う。
親から「よかったね」といわれたのが、嬉しく、安心しました。
何もいわれたくない
羞恥心があったため、特には何も声をかけてほしくない。
実用的な情報がほしい
お祝いの言葉より、生理やおりものなどに関する詳細の冊子とかをくれたほうが助かる。
その機会に、生理痛の話とか個人差があるとかそういう話ができればよかったかなと思います。
なぜか『羽なし』のつけ方しか教わらなかったため、生理用品の種類や使い方、かぶれが起こることなどを事前に教えてほしかったです。
言葉は特に思いつきませんが、初めてのことで不安も多いので、生理用品などを一緒に買いに行ってもらえると安心するし、嬉しいと思います。
初めての生理に戸惑い、不安を感じた経験のある人は少なくありません。
初潮の際は、お祝いの言葉に加えて、生理用品の使い方など具体的な情報を伝えることで、不安の解消にもつながりそうですね。
それぞれの気持ちに寄り添った言葉がけを
『初潮のお祝い=お赤飯』という風習は、時代とともに変わりつつあるのかもしれません。
女性にとっては長い付き合いとなる、生理。
表立ってお祝いという形を取らないにしても、初めて生理を迎えた女の子たちが、安心して成長を受け入れられるよう、周囲の大人は配慮しケアをすることが大切です。
初潮のタイミングが、女の子が自分の身体との向き合い方を知る、いいきっかけになるといいですね。
[文・構成/grape編集部]