世界最小の車が競う『ナノカーレース』がフランスで開催!
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カーレースと言えばF1(フォーミュラー・ワン)やF3000など、4輪車による自動車レースをイメージしますが、この「ナノカーレース」とは別名「分子カーレース」すなわち、物質の分子構造だけで出来た全長数ナノメートル:1メートルの10億分の1 (100万分の1ミリ)の長さのものを車に見立てて、微弱な電気パルスの駆動で、同じく全長100ナノメートルのレーシングコースを38時間以内に走破するというレースです。
ナノカーレースが4月28日、29日に世界で初めてフランス南西部のトゥールーズで行われ、フランス、ドイツ、スイス、アメリカ、日本、およびアメリカ・オーストリア合同チームの計6チームが競い合いました。
ナノカーは、数百個の原子の組合せだけでエンジンや車体、ホイール、およびペダルを形成。ドライバーはハンドルを握る代わりに、針のような形状の4つの金属チップを備えた顕微鏡でナノカーを操縦します。その模様はYouTubeの『Nanocar Race』チャンネルでパブリックビューイングとして公開されました。
日本からはトヨタ自動車をスポンサーに、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)の研究者チームが参加しましたが、残念ながら操作する特殊な顕微鏡にトラブルが相次ぎ、このまま続けると、レースコースやほかのナノカーにまで影響をおよぼす恐れがあったため、やむなく途中棄権。
これによって、レースは継続され、優勝はアメリカ・オーストリアの合同チームと、スイスチームの2チームが獲得。ちなみにアメリカ・オーストリアチームのナノカーは100ナノメートルのコースをなんと4回以上周る450ナノメートルを走破した模様。
日本チームにはほかのチームのレースが続けられるようにしたことでフェアプレイ賞が授与されたそうです。
日本のナノカーレースの公式サイトによれば、ナノカーレースは速く走らせることがレースを勝つためのルールではあるものの、世界の参加チームは、わざわざ操作が難しいやわらかな分子の車を選んで、その制御の手法を見出すなど、チャレンジ精神が豊富。
こうしたチャンレンジから、いつかはナノカーで悪性腫瘍を細胞レベルで退治できる時代が来てほしいものです。
[文・構成 土屋夏彦/grape編集部]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。