子グマが、ポイ捨てされたイチゴ風味の飲み物を口に 哀しみの引き金になる
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※写真はイメージ
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日本の最東北端に位置する、知床。知床国立公園には、ヒグマやシャチなどの大型哺乳類や、絶滅の恐れがある猛禽類など、貴重な生き物が多く暮らしています。
2005年には、世界遺産に登録されました。
豊かな自然と触れ合いに、多くの観光客も訪れています。そこで無視できないのが、ゴミのポイ捨てをしたり、禁止されているエサやりを行ったりする人たちです。
2017年7月18日、1枚の写真が国道334号線知床横断道路で撮影されました。
子グマが口にしているのは、イチゴ味の飲むヨーグルトの容器。車から、観光客がポイ捨てしたものでしょうか。
この出来事が、悲劇を呼んでしまうかもしれません。
飲むヨーグルトが悲劇のきっかけになる理由
子グマにとっては珍しく、魅力的なにおいがするイチゴ味の飲むヨーグルト。
もし、「ここに来れば、またありつける」と子グマが覚えてしまったとしたら…。
「エサやりがクマを殺す」
知床の自然を「知り・守り・伝える」ための公益財団である、知床財団は以前、見た人をドキリとさせるパンフレットを作成しました。
要約すると、このような内容です。
夏、1匹のメスのクマが、多くの車が行きかう国立公園の入り口近くに姿を現すようになった。
彼女がやって来るのは、観光客が投げ与えるソーセージが目的。
クマにとって、人や車は警戒する対象だった。しかし、「ソーセージをもらえる」対象へと彼女の中で認識が変わってしまった。
知床財団は彼女を追い払おうとしたが、かなわず、翌春には市街地にまで入り込まれるようになってしまった。
そして、小学校のそばでシカの死体を食べるところが目撃された。
子どもたちの通学が始まる前に、彼女を処分しなくてはならなかった。
知床の森で生まれた彼女は、自然の摂理の通りに、知床の土に還るはずだった。
人間が与えたソーセージのせいで、ライフルの銃弾で命を終えることになってしまった…。
子グマが、道路にたびたび姿を現すようになり、もし「人間に危害を加える可能性がある」と判断されてしまったとしたら…。
射殺されたメスのクマと同じ未来を繰り返してしまうかもしれません。
知床財団は、こう訴えています。
ゴミのポイ捨ては、間接的な『エサやり』になってしまう…そのことに気付いていない人も多いかもしれません。
なんの気なしに捨てた1つのゴミが、尊い命を奪う可能性すらあるのです。
[文・構成/grape編集部]