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懐妊した『男性』 元気な赤ちゃんを出産し、コメントが殺到

By - grape編集部  作成:  更新:

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出典:Biff and I

アメリカのオレゴン州、ポートランドで、男性が出産しました。

トリスタン・リーズさんは、女性の身体を持って生まれたけれど、心は男性だったトランスジェンダー。ホルモン治療を行い、男性として生きています。そしてトリスタンさんは、現在、男性であるビフ・チャプロウさんと同性婚をしました。

父でも母でもある、親

トリスタンさんは、男性の見た目にするためにホルモン治療を行っていましたが、女性の生殖器は切除せず、残していました。

批判と祝福

ホルモン治療を止めて生殖機能が働くようにすると、ビフさんの子どもを妊娠。「男性が妊娠している」のを周囲から隠すため、服装には気を遣いました。

インターネット上に自身の妊娠を公開すると、同性婚に反対する一部の人々から誹謗中傷も寄せられましたが、匿名で生まれて来る赤ちゃんのために靴をプレゼントしてくれる人も。

応援してくれる人が現れると共に、「参考にしたい」「相談したい」という声が寄せられるようになりました。妊娠をしている間は、多くのLGBT(性的少数者の総称)の人々から、ホルモンに関する質問を受け付けたそう。

そしてトリステンさんは、2017年7月16日に元気な赤ちゃんを出産しました。

子育てと、男女

赤ちゃんを育てるのは初めてのトリスタンさんとビフさんですが、彼らにはすでに2人の子どもがいます。

虐待されていた親類の子どもを救うため、養子縁組したことで、子どもを育てていました。

トリステンさんの夫、ビフさんが、2人の子どもを育てながら思ったことがブログに書かれています。

子育てについて、あることがしばしば私を不快にしました。『お母さん』と『お父さん』という言葉は、基本的に性別によって決められ、「子どもの生活の中でどのような役割を果たしているか」は考慮されていません。

子どもと出かけると、「ベビーシッターをしているのか」と何度聞かれたことでしょう。どうやら、子どもの世話をしていると、私は『お父さん』に見えないようです。

正直なところ、私は自分のことを「本当に『お父さん』だな」と感じたことはありません。毎日私の家族と子どものためにやっていることは、メディアや文化に描かれている『お父さん』にぴったりと当てはまってはいないのです。

Biff and I ーより引用(和訳)

TVのCMやドラマなどに登場したり、人々が思い描いてたりしている『お父さん』像が、自分とずれていると感じる人は一定数いるでしょう。

男女という区切りは、子育て中にも違和感があるよう。

私は『お父さん』という役割を守る必要はないと考えていますが、代替的な方法で子どもの両親になった私たちの騒動を聞いて、そういった考えを忘れて非難してくる人も中にはいるでしょう。

(中略)

いまのところ、子どもたちは私を『お父さん』と呼びます。私はそれで大丈夫です。誰もが私を母親と呼ぶようにするつもりはないのですから。しかし、私は女性ではないかもしれませんが、間違いなく『お母さん』でもあるのです。

Biff and I ーより引用(和訳)

性別の自認と、身体の機能と、生活の中での役割。それぞれに男女が混ざった状態の、トリスタンさんとビフさんのあり方は、『性』について人々にさまざまな問題を突き付けました。

トリスタンさんとビフさんのFacebookには、以下のようなコメントが寄せられています。

  • 出産おめでとう! あなたの顔には愛情があふれているよ。
  • 私はいつも、夫に「あなたは私よりもいい母親よね」っていってるわ。
  • 私の国は、あなたたちのような生き方を受け入れないだろうけど、祝福したい!
  • あなたたちの例が、すべてのトランスジェンダーに当てはまるワケではない。でも、とてもパワーをもらえる話だ。

LGBTの人たちが置かれている環境は決して易しいものではありません。そんな中で、トリスタンさんとビフさんの生き方は、人々に勇気を与えることでしょう。

トリスタンさんとビフさんは、これから5人家族として、どこよりも幸せな家庭を目指していきます。

また、トリスタンさんとビフさんは、Instagramにも多数の写真を投稿しています。興味をお持ちのかたは、ぜひ、ご覧ください。

Instagram:biffandi


[文・構成/grape編集部]

出典
Biff and I

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