「630円の商品を買う時に、1130円を出す」とダメなの? 調べてみた

By - grape編集部  公開:  更新:

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店による違い

『調整派』は多いのでしょうか。

立地や、種類の違う店で聞いてみました。

エキナカのコンビニ

駅の中にあるコンビニで働いていた経験のある女性に、たずねてみると、こんな答えが返ってきました。

エキナカだと、意外といません。

すぐそばがビジネス街だったので、急いでいる人が多かったのでしょう。

※写真はイメージ

時間に追われている人たちは、すぐにお金を渡せることを優先していたようです。

「自分の後ろに並んだ人も急いでいる」という状況だと、もたつきを見せないために、お札で会計することが増えてしまいそうですね。

街中のコンビニ

店舗の立地にもよりますが、急いでいる人が多いエリアでは『調整派』は少ないようです。

一方、街中のコンビニでレジを担当した経験を持つ男性に聞いてみると…。

結構多かったです。

女性よりも、男性が多い印象でした。

「どんな時でも頭を使おう」と親や塾でいわれたことを実践しているのか、子どもがしていることもありますよ。

お客様の中には、計算を間違えて、よけいに枚数が増えた釣銭を、笑いをこらえながら受け取る人もいました。

766円のお会計で、釣銭を555円にしようとした人が、なぜか445円になってしまって…。

釣銭の枚数が、普通に1000円札で支払うより、増えているんです。

手渡すほうも、とても気まずかったですね!

大人だけでなく、子どもの中にも『調整派』はいるようです。

きちんと計算ができた時の気持ちよさは、ゲーム感覚で好まれるのかもしれません。

住宅地のスーパー

スーパーでパートをしていた女性は、こんなことを語ってくれました。

たぶん、多かったと思います。

でも、私が働いていたスーパーのレジは、自動で釣銭が出てきますからね。

お金を受け取った段階で、「変な数字だなあ」とはほとんど感じません。

スピード感が大切ですから、思っているヒマがないといいますか…。

お客様が計算を間違えても、レジから出てきた分を返すだけですから、私はたぶん気付いていません。

ただ、レジからおつりとして500円玉だけ出てくると、「渡すの簡単でいいな」とは思います。

私もお客様も、小銭を落とすことが少なくなりますから。

自分で釣銭を1枚ずつ取る必要のないレジでは、釣銭を渡す時に意識が集中するのですね。

「計算を間違えていると、気まずい」という声はあるものの、「『調整派』は迷惑」というような意見はありませんでした。

釣銭の枚数を少なくする工夫を続けても、お店の人の視線は気にしなくてよさそうです。

ちなみに、海外の人はどうかというと、アメリカでも釣銭の枚数を少なくするために、計算してから支払う人はいるそう。

キリのいい数字にしたい」という思いは、国を越えても一緒なのですね。

※写真はイメージ

釣銭の枚数が少なくなるように計算すれば、脳のトレーニングにもなります。

普段、買い物で計算をしていない人は、疲れていない時に試してみてもいいかもしれません。

ただ、ICカードの普及にともない、小銭を扱うことが減っています。

釣銭の計算が、『貴重な経験』になる日も、そのうち来るかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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