「ネットで暗いこと言うのやめなよ」 それで救われている人もいる
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「また月曜日が来た。人間関係がつらい…仕事に行きたくない」
「嫌なことがあって落ち込んでる…立ち直れないよ」
SNSなど、ネット上に書き込まれるネガティブな感情。こういった書き込みに対し、「こういう言葉を書くべきじゃない」と声を上げる人がいます。
彼らはこういいます。
「暗いことを書いたって、解決するわけじゃない。それを見てイヤな気持ちになる人がいるんだから、そう考えたら書かないほうがいいでしょ?」
本当に、そうなのでしょうか。
「言葉にすると楽になる」
と投稿したのは、ちか氏(@chinatu_mercy)さん。この投稿が、多くの人の心を救っています。
心理カウンセリングで、相談者がカウンセラーに対して悩みを打ち明け、「話しただけで気持ちが楽になった」と感じることがあります。
カウンセラーは悩みの解決法を具体的に答えたわけではありません。相談者が悩みを言葉にしやすいように導いただけなのです。
それと同じように、悩みを「ネット上のテキスト」という形で表現することで、心の安らぎを得られる人もいます。
もちろん、「ネガティブな書き込みを見たくない」という人もいるでしょう。そういう人は、見ないようにすればよく、「書かないほうがよい」とコメントすることは、苦しんでいる相手をさらに追い詰めることになります。
SNSであれば、フォローを外したり、投稿が見えなくなる機能を使ったりすればよいだけです。
ちか氏さんの投稿には、多くのコメントが寄せられています。
もちろん賛成の意見ばかりではありません。「ネットではなく、近くにいる人に相談するべき」という声もあります。
ですが、現実の世界で心を許して話ができる肉親や、友人がいない人もいます。
ネットに書き込むことで少しでも心の安定が得られ、ポジティブなほうへ向かえるのであれば、受け入れてあげてもよいのではないでしょうか。
ネットの使いかたは人それぞれ。多くの人々に普及した現代だからこそ、さまざまな使いかたを許容できる文化でありたいものです。
[文・構成/grape編集部]