「ネットで暗いこと言うのやめなよ」 それで救われている人もいる By - grape編集部 公開:2017-09-17 更新:2018-03-30 SNS悩み考え方 Share Post LINE はてな コメント 「また月曜日が来た。人間関係がつらい…仕事に行きたくない」 「嫌なことがあって落ち込んでる…立ち直れないよ」 SNSなど、ネット上に書き込まれるネガティブな感情。こういった書き込みに対し、「こういう言葉を書くべきじゃない」と声を上げる人がいます。 彼らはこういいます。 「暗いことを書いたって、解決するわけじゃない。それを見てイヤな気持ちになる人がいるんだから、そう考えたら書かないほうがいいでしょ?」 本当に、そうなのでしょうか。 「言葉にすると楽になる」 と投稿したのは、ちか氏(@chinatu_mercy)さん。この投稿が、多くの人の心を救っています。 病みツイート、暗いツイートはしちゃダメみたいなのをみたので言っときたいのですが、言葉にすることで楽になるという『カタルシス効果』というものがあります。呟くと心理学的には少し楽になるのでさせてあげてください。しないと逆に辛くて潰れてしまいます。— ちか氏(垢移行しました) (@chinatu_mercy) September 16, 2017 心の内にあるさまざまな不安やイライラ、苦悩や怒り等の感情を言葉にして表現すると、その苦痛が解消され、安堵感や安定感を得ることができます。これを精神分析の用語では、カタルシス効果と呼び、「心の浄化作用」とも表現されます。 gooヘルスケア ーより引用 心理カウンセリングで、相談者がカウンセラーに対して悩みを打ち明け、「話しただけで気持ちが楽になった」と感じることがあります。 カウンセラーは悩みの解決法を具体的に答えたわけではありません。相談者が悩みを言葉にしやすいように導いただけなのです。 それと同じように、悩みを「ネット上のテキスト」という形で表現することで、心の安らぎを得られる人もいます。 もちろん、「ネガティブな書き込みを見たくない」という人もいるでしょう。そういう人は、見ないようにすればよく、「書かないほうがよい」とコメントすることは、苦しんでいる相手をさらに追い詰めることになります。 SNSであれば、フォローを外したり、投稿が見えなくなる機能を使ったりすればよいだけです。 ちか氏さんの投稿には、多くのコメントが寄せられています。 私は病気を持っているので、つらい時につい「つらい」と書き込んでしまいます。 ネガティブな発言がたくさん流れてくるのを見るのがしんどいな、と感じることもあるけれど、つらいのは私だけじゃないとホッとする時もある。 だからって「どんどん書き込もう!」というわけじゃないと思う。見ている人もいるし、ほどほどがよい。 本当は誰も見ない日記帳に書くべきなんだろうけれど、誰かに見てもらってる、と思うことで楽になる部分もある。 もちろん賛成の意見ばかりではありません。「ネットではなく、近くにいる人に相談するべき」という声もあります。 ですが、現実の世界で心を許して話ができる肉親や、友人がいない人もいます。 ネットに書き込むことで少しでも心の安定が得られ、ポジティブなほうへ向かえるのであれば、受け入れてあげてもよいのではないでしょうか。 ネットの使いかたは人それぞれ。多くの人々に普及した現代だからこそ、さまざまな使いかたを許容できる文化でありたいものです。 [文・構成/grape編集部] 出典 @tukishira_chika Share Post LINE はてな コメント
「また月曜日が来た。人間関係がつらい…仕事に行きたくない」
「嫌なことがあって落ち込んでる…立ち直れないよ」
SNSなど、ネット上に書き込まれるネガティブな感情。こういった書き込みに対し、「こういう言葉を書くべきじゃない」と声を上げる人がいます。
彼らはこういいます。
「暗いことを書いたって、解決するわけじゃない。それを見てイヤな気持ちになる人がいるんだから、そう考えたら書かないほうがいいでしょ?」
本当に、そうなのでしょうか。
「言葉にすると楽になる」
と投稿したのは、ちか氏(@chinatu_mercy)さん。この投稿が、多くの人の心を救っています。
心理カウンセリングで、相談者がカウンセラーに対して悩みを打ち明け、「話しただけで気持ちが楽になった」と感じることがあります。
カウンセラーは悩みの解決法を具体的に答えたわけではありません。相談者が悩みを言葉にしやすいように導いただけなのです。
それと同じように、悩みを「ネット上のテキスト」という形で表現することで、心の安らぎを得られる人もいます。
もちろん、「ネガティブな書き込みを見たくない」という人もいるでしょう。そういう人は、見ないようにすればよく、「書かないほうがよい」とコメントすることは、苦しんでいる相手をさらに追い詰めることになります。
SNSであれば、フォローを外したり、投稿が見えなくなる機能を使ったりすればよいだけです。
ちか氏さんの投稿には、多くのコメントが寄せられています。
もちろん賛成の意見ばかりではありません。「ネットではなく、近くにいる人に相談するべき」という声もあります。
ですが、現実の世界で心を許して話ができる肉親や、友人がいない人もいます。
ネットに書き込むことで少しでも心の安定が得られ、ポジティブなほうへ向かえるのであれば、受け入れてあげてもよいのではないでしょうか。
ネットの使いかたは人それぞれ。多くの人々に普及した現代だからこそ、さまざまな使いかたを許容できる文化でありたいものです。
[文・構成/grape編集部]