飛行機内で渡された『紙ナプキン』 見た途端、女性の目には涙があふれた By - grape編集部 公開:2017-09-26 更新:2018-09-21 お母さん息子飛行機 Share Tweet LINE コメント 出典:Tricia J. Belstra アメリカ在住のトリシア・J・ベルストラさんは、2017年の8月に、最愛の息子を失いました。 大切な家族の突然の死に、耐え難い苦しみを感じたことでしょう。ある日飛行機に乗っていた彼女は、ひどく気分が優れなかったといいます。 その機内で起きたある出来事をFacebookに投稿したトリシアさん。「いままで誰にもいえなかった」という一文から始まる、感動の物語をご紹介します。 ※写真はイメージ 体調が悪いトリシアさんに、CA(キャビンアテンダント)が「大丈夫ですか?」と声をかけてきました。水を頼むと、別の若い男性CAが持ってきてくれたのだそう。 トリシアさんの体調を心配する男性CAに対し、彼女は「息子を埋葬するために故郷へ帰るの」と話しました。 男性CAは、トリシアさんに水とダイエットコーラ、そして氷の入ったグラスを渡し、お悔やみの言葉を述べました。 手が震えてうまく飲めないトリシアさんを、横に座っていた女性が手助けしてくれたといいます。 紙ナプキンに書かれたメッセージ 目的地に到着し、飛行機を降りようとしたトリシアさんを、呼び止めた男性CA。彼は悲しみに沈むトリシアさんに、1枚の紙ナプキンを渡しました。 そこにはびっしりと、長文のメッセージがつづられていたのです。 Tricia J. Belstraさんの投稿 2017年8月20日 私は2004年に兄を失いました。いま思い出しても、胸が苦しくなります。 母親として息子さんを失ったあなたの心の痛みは、想像以上でしょう。 私は悲しみにくれる自分の母の姿を見てきました。(彼女の悲しみは、いまも変わらず続いています) ですが、未来に向かい、新しい命を誕生させることができるのは母親という存在だけです。あなたはまだ、その役目を終えていません。 あなたの息子さんが生まれ、生きていた日々は、彼の死よりも重要なことでしょう。 私の母は、心の痛みと向き合おうと、必死に闘っていた時期がありました。しかし、苦しみを完全に取り除くのは難しいと気付き、いまではゆっくり、自身を癒しています。 どうかあなたも、無理して心の痛みと向き合うことにエネルギーを費やさないでください。どうせなら、喜びを感じることに全力をつくしてください。 家族を訪ねるのはもちろん、旅に出て、見知らぬ人と話をするのもいいでしょう。 いま、目の前にあるのはあなたの人生です。あなたが人生を全うする姿を、息子さんに見届けてもらいましょう。 だからどうか、自分のことを責めるのはやめてください。 この世界には、あなたのことを気にかけている人がいっぱいいます。この出来事を乗り越えたら、いままでよりもっと強いあなたになれるでしょう。 ずっとあなたを応援しています。 Tricia J. Belstra ーより引用(和訳) Tricia J. Belstraさんの投稿 2017年8月20日 心のこもった言葉に、トリシアさんはあふれる涙をこらえることができませんでした。 飛行機で起きた素敵な出来事は、大勢の心に響きました。 なんて素晴らしい話だ。涙が止まらない。 見知らぬ人から、とても偉大な言葉を受け取ったね。 13年前に夫を亡くした私だって、いまでも泣く日があるわ。負けないで。息子さんの分まで生きるのよ。 『名前も知らない男性CA』の言葉に救われたトリシアさん。 これからの人生で、悲しみに襲われる日が何度も訪れるかもしれません。 ですが、そのたびに彼女はこの紙ナプキンを広げ、彼女の幸福を祈った1人の青年がいたことを、思い出すことでしょう。 [文・構成/grape編集部] 出典 Tricia J. Belstra Share Tweet LINE コメント
アメリカ在住のトリシア・J・ベルストラさんは、2017年の8月に、最愛の息子を失いました。
大切な家族の突然の死に、耐え難い苦しみを感じたことでしょう。ある日飛行機に乗っていた彼女は、ひどく気分が優れなかったといいます。
その機内で起きたある出来事をFacebookに投稿したトリシアさん。「いままで誰にもいえなかった」という一文から始まる、感動の物語をご紹介します。
※写真はイメージ
体調が悪いトリシアさんに、CA(キャビンアテンダント)が「大丈夫ですか?」と声をかけてきました。水を頼むと、別の若い男性CAが持ってきてくれたのだそう。
トリシアさんの体調を心配する男性CAに対し、彼女は「息子を埋葬するために故郷へ帰るの」と話しました。
男性CAは、トリシアさんに水とダイエットコーラ、そして氷の入ったグラスを渡し、お悔やみの言葉を述べました。
手が震えてうまく飲めないトリシアさんを、横に座っていた女性が手助けしてくれたといいます。
紙ナプキンに書かれたメッセージ
目的地に到着し、飛行機を降りようとしたトリシアさんを、呼び止めた男性CA。彼は悲しみに沈むトリシアさんに、1枚の紙ナプキンを渡しました。
そこにはびっしりと、長文のメッセージがつづられていたのです。
心のこもった言葉に、トリシアさんはあふれる涙をこらえることができませんでした。
飛行機で起きた素敵な出来事は、大勢の心に響きました。
『名前も知らない男性CA』の言葉に救われたトリシアさん。
これからの人生で、悲しみに襲われる日が何度も訪れるかもしれません。
ですが、そのたびに彼女はこの紙ナプキンを広げ、彼女の幸福を祈った1人の青年がいたことを、思い出すことでしょう。
[文・構成/grape編集部]