『青いカボチャ』に注意して! ただの「オシャレ」ではなかった
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10月31日はハロウィン。
飾られているのは、オレンジ色のカボチャがメインですが、家庭によっては、青く塗ったカボチャを一緒に置いているところも。
そんな『青いカボチャ』には、大切なメッセージが込められていました。
『青いカボチャ』は、食物アレルギーを持つ子のため
アメリカでは、ハロウィンの日に子どもたちが各家庭を訪ねて、お菓子をもらいます。
しかし、その楽しいイベントに、参加できない子どもたちがいました…食物アレルギーを持っている子どもたちです。
※写真はイメージ
まだ幼い子どもだと、自分の食物アレルギーについて分かっていないことがあります。イベントに参加して、うっかりアレルギー物質の入ったお菓子を食べてしまうと、危険です。
それでも、「ほかの子と同じように、仮装して家々を回りたい」と食物アレルギーを持つ子どもは思っているはず。
「悲しい思いをしている子どもが、みんなと一緒に、イベントに参加できるように」と考えられた結果、生まれたのが『Teal Pumpkin Project』です!
食べ物がダメなら、オモチャを配ろう!
『Teal Pumpkin Project』は、食物アレルギーの調査研究や教育などを行っている、アメリカの非営利団体『FARE』が、2014年から始めました。
食物アレルギーのある子どもは、『青いカボチャ』を置いている家庭を訪ねて、お菓子以外のものをもらいます。
『FARE』がすすめているのは、ブレスレットやネックレス、指人形、ハロウィン柄の文房具などです。お菓子と別のカゴを用意して、食物アレルギーの子どもに配るのだそう。
食物アレルギーの子は、自己申告か、『青いカボチャ』グッズを身に着けて分かるようにしています。
大人と子ども、両方が間違いのないように気を付けながら、「誰でも参加できるハロウィン」を実現しました。
『青いカボチャ』の広がり
『青いカボチャ』のプロジェクトは、年々広がりを見せ、世界でも認知され始めています。
アメリカの小売店では、『青いカボチャ』を販売するところが続々と増えています!売上の一部は『FARE』に入り、食物アレルギーの人たちのために活用されるそう。
『FARE』のウェブサイトに掲載されている地図では、『Teal Pumpkin Project』に参加している家や施設が青いピンで表示されています。
アメリカは、地図が青いピンで埋め尽くされるほど。イギリスやカナダにも多数のピンが立っていました。一方、日本ではほとんど立っていませんが、今後『青いカボチャ』が広まることが期待されています。
日本でも盛り上がりを見せているハロウィン。みんなが参加できる、楽しいイベントになるといいですね!
[文・構成/grape編集部]