「僕、ママと結婚する!」 3歳の息子が宣言、切ないラストが待ち受けていた By - grape編集部 公開:2017-10-14 更新:2017-10-14 お母さん息子書籍 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 60万部のベストセラー絵本『ママがおばけになっちゃった!』シリーズ。 交通事故で死んでしまったママが、おばけになって自分の子どもに会いにくる物語です。 シリーズの3作目となる『ぼく、ママとけっこんする!』をご紹介します。 「ママと結婚する!」息子の発言に、ママは ある日、3歳のかんたろうは、ママに向かってこんな言葉をかけます。 「だって、パパもうかえってこないんでしょ?だったらぼくがママとけっこんする。おかねがないならさ、おとしだまもぜーんぶママにあげるから。」 書籍『ぼく、ママとけっこんする!』 ーより引用 心優しい息子の言葉に、感動したママの目からは涙があふれます。おばあちゃんに協力してもらい、2人は結婚式の真似ごとをしますが…。 作中で繰り広げられる、ママと息子のユーモアあふれるやり取りに、つい「クスッ」としてしまいますよ。 「ママね、きょうのけっこんしきのこと しんでもわすれない。かんたろうがママをよろこばせようとしたきもちがうれしいのよ」 書籍『ぼく、ママとけっこんする!』 ーより引用 ママは「いつもそばにいるよ」といい、息子を抱きしめます。ところが、かんたろうが4歳の時に交通事故に遭い、ママは帰らぬ人となってしまうのです。 ママはおばけになり、かんたろうのそばに居続けます。そのまま流れるように月日は経ち、かんたろうは大人になるのですが…。 切なくも心温まるラストには、読者をハッとさせるとっておきの仕掛けがあります。 ママの『秘められた思い』に気付いた時…読者自身もかんたろうの気持ちになって、あるいは息子を思うママの気持ちになって、あふれる涙を抑えることができなくなるでしょう。 賛否を集めたシリーズ、作者の思い 作者であるのぶみさんは、本シリーズを刊行した際に、さまざまな感想をもらったのだそう。好意的なものが多い一方で、批判の声が寄せられることもあったようです。 「本当に母親を亡くした子がどういう気持ちになるのか考えたのか?」という批判もありましたが、子どもを生んだばかりのお母さんから感動したという声や、実際に母親を亡くした子どもに会ったとき、「母親がそばにいるような気がした」という声などもいただいたんです。 ママがおばけになっちゃった!公式サイト ーより引用 幼い子どもにとっては理解しづらく、無意識に避けてしまいがちな『親の死』というショッキングなテーマに、あえて挑戦したのぶみさん。 そこには、生きることと死んでいくことの不思議さや尊さと向き合い、丁寧に描こうとする作者の姿がありました。 「子どもがいる人も、いない人も、ぜひ声に出して読んでほしい」と、のぶみさんは語ります。音読をすることで、また違った読後感を味わえるかもしれません。 子どもはもちろん、大人にとっても忘れがちな、当たり前の日々が訪れる幸せを感じさせてくれる1冊です。 講談社 のぶみ 著 『ぼく、ママとけっこんする!』 Amazonで『ぼく、ママとけっこんする!』を見る [文・構成/grape編集部] 出典 ママがおばけになっちゃった!公式サイト Share Post LINE はてな コメント
60万部のベストセラー絵本『ママがおばけになっちゃった!』シリーズ。
交通事故で死んでしまったママが、おばけになって自分の子どもに会いにくる物語です。
シリーズの3作目となる『ぼく、ママとけっこんする!』をご紹介します。
「ママと結婚する!」息子の発言に、ママは
ある日、3歳のかんたろうは、ママに向かってこんな言葉をかけます。
心優しい息子の言葉に、感動したママの目からは涙があふれます。おばあちゃんに協力してもらい、2人は結婚式の真似ごとをしますが…。
作中で繰り広げられる、ママと息子のユーモアあふれるやり取りに、つい「クスッ」としてしまいますよ。
ママは「いつもそばにいるよ」といい、息子を抱きしめます。ところが、かんたろうが4歳の時に交通事故に遭い、ママは帰らぬ人となってしまうのです。
ママはおばけになり、かんたろうのそばに居続けます。そのまま流れるように月日は経ち、かんたろうは大人になるのですが…。
切なくも心温まるラストには、読者をハッとさせるとっておきの仕掛けがあります。
ママの『秘められた思い』に気付いた時…読者自身もかんたろうの気持ちになって、あるいは息子を思うママの気持ちになって、あふれる涙を抑えることができなくなるでしょう。
賛否を集めたシリーズ、作者の思い
作者であるのぶみさんは、本シリーズを刊行した際に、さまざまな感想をもらったのだそう。好意的なものが多い一方で、批判の声が寄せられることもあったようです。
幼い子どもにとっては理解しづらく、無意識に避けてしまいがちな『親の死』というショッキングなテーマに、あえて挑戦したのぶみさん。
そこには、生きることと死んでいくことの不思議さや尊さと向き合い、丁寧に描こうとする作者の姿がありました。
「子どもがいる人も、いない人も、ぜひ声に出して読んでほしい」と、のぶみさんは語ります。音読をすることで、また違った読後感を味わえるかもしれません。
子どもはもちろん、大人にとっても忘れがちな、当たり前の日々が訪れる幸せを感じさせてくれる1冊です。
講談社 のぶみ 著
『ぼく、ママとけっこんする!』
Amazonで『ぼく、ママとけっこんする!』を見る
[文・構成/grape編集部]