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『カッコウ』以外にも、メロディーが20曲の時代も!音の鳴る信号機が普及するまで

By - grape編集部  公開:  更新:

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カッコウ、カッコウ

歩行者信号が青になると、たまに聞こえてくるなじみのある音。目が不自由な人が安心して横断歩道を渡るための、大事な機能です。

『カッコウ』のほかに『とおりゃんせ』などは現在でも使用されていて、多くの人は聞いたことがあると思いますが、過去には違う音が流れていたのはご存知ですか。

メロディーが20曲も!?音の鳴る信号機が全国に普及するまで

信号機が日本に設置され始められたころは、どの信号も黄信号中にベルがなっていたそうです。しかし信号が増えると共にベルの音が街の騒音問題につながり、1937年には廃止になりました。

※写真はイメージ

次第に交通量が増えていく日本の道路。交通事故が激増したことをきっかけに、1955年には東京で、1960年には名古屋で音の鳴る信号機が設置されました。

1970年になると、音の鳴る信号機は全国各地に広がりますが、流れる音には規定がなかったのだとか。そのため『とおりゃんせ』のほかにも、『赤い靴』やクラッシックの名曲『乙女の祈り』など、20曲以上のメロディーがあったのだそうです!

現在ではそれらも統一され、現在信号機から流れるのは、メロディの場合は『とおりゃんせ』と『故郷の空』、擬音式の場合は『ピヨピヨ』と『カッコウ』の4種類のみとなっています。

障がい者の身を守るために

警視庁が発表している日本全国にある信号機の数は、20万基。それに対して、音の鳴る信号機の数は2万基以下です。

目の不自由なかたが安心して街を歩けるために

その想いのもと、40年以上もの間続いてきたチャリティ・プログラムがあります。毎年クリスマス・イブにニッポン放送で行われる『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』は、リスナーなどに募金を募り、集まったお金で音の鳴る信号機を贈っています。

今年のパーソナリティはお笑いコンビ『オードリー』、若林正恭さんと春日俊彰さんの2人。7年ぶりにミュージックソンを担当するにあたり、意気込みを語っています。

若林:前回も子どもたちと一緒に歌ったりしましたけど、今回もいろんなかたとふれあえる機会があるとよいですよね。春日なんて子どもにもみくちゃにされて。それくらい楽しい雰囲気にしたい。チャリティだからって、遠慮して、ていねいに接するとかないですから。イジりますよ。僕がいうのも何ですけど、明るい雰囲気にしたい。
春日:春日は1日解放されていますからね、庶民に。私にふれあえるチャンスを与えてあげたいですな。

首都圏に設置されている音の出る信号機の約20%は、ミュージックソンに寄せられた浄財から生まれています。しかし、老朽化とそれに伴う新信号機の設置のため、設置箇所はなかなか増えていきません。

目の不自由なかたたちが、より幸福になるためのささやかな活動。あなたも参加してみませんか。


[文・構成/grape編集部]

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出典
ニッポン放送

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