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「麻疹で命の危機を感じるなんて…」 感染した人が体験した恐怖の1週間

By - grape編集部  公開:  更新:

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2018年3月末日から、沖縄県内で麻疹(はしか)の感染者が増え続けています。さらに、名古屋でも感染者が確認されるなど、麻疹の感染拡大が止まりません。

また、麻疹は感染力が非常に強いことでも知られ、大型連休を前に感染への警戒が高まっています。

麻疹の恐ろしさが伝わる漫画

しかし、中には「麻疹は子どもがかかるもの」といった誤った知識を持った人がいます。

そうした人に向けて、18歳のころに麻疹にかかってしまった墨田しろ(@sumidashi6)さんは、麻疹の恐ろしさを伝える漫画をTwitterに投稿。

麻疹の感染力の高さ、実際に感染しまった場合の体調の変化などを詳細に記し、注意を呼びかけています。

『空気感染』『飛沫感染』『接触感染』によって感染する麻疹。

投稿者さんも、レジにやってきた子どもが咳き込んだことにより、麻疹に感染してしまったのでしょう。

その後、投稿者さんが味わった苦痛は作中に記されている通り…初めて命の危機を感じたほどだといいます。

予防接種をしていたのに何故?

日本では、1978年から麻疹のワクチンの予防接種が義務化されています。投稿者さんも予防接種を受けていたにもかかわらず、なぜ麻疹に感染してしまったのでしょうか。

それは、予防接種を受けた回数が関係していると思われます。

1990年4月2日以降に生まれた人は、定期接種として2回の麻疹含有ワクチンを受けることになりますが、それ以前に生まれた人は、予防接種が1回だけの場合が多いといわれています。

また、2回予防接種を受けることで、1回目では免疫が付かなかった人の多くに免疫をつけることができます。

麻疹の感染予防に2回の予防接種が有効だと分かったのは、実は比較的最近のことなのです。

では、麻疹を予防するためには具体的に何をすればいいのでしょうか。国立感染症研究所でのウェブサイトには、このように記してありました。

唯一の予防方法は、ワクチン接種によって麻疹に対する免疫をあらかじめ獲得しておくことです。

国立感染症研究所 感染症情報センター ーより引用

よく聞くマスク、手洗いうがいでは防ぐことができない麻疹…自分が予防接種を2回しか受けているか定かではない、もしくは1回しか受けていないという人は、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

自分の身を守るため、また、自分が感染源とならないためにも、私たち一人ひとりが危機感を持って対策する必要があります。


[文・構成/grape編集部]

出典
@sumidashi6国立感染症研究所 感染症情報センター厚生労働省

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