LGBTに対して、世間が誤解している4つのこと
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※写真はイメージ

今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
ひと昔前に比べ、自分の性的指向を公の場で語る人もだいぶ増えてきました。
レインボーパレードが日本各地で開催されるなど、性的マイノリティの人たちの活動も目立ちます。
しかし、日常の中で、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーといった性的マイノリティの人たちと接する機会はあまり多くありません。
だからこそ、性的マイノリティの人たちは、世間が抱くイメージと本来の自分とのギャップに違和感を覚えるのだそうです。
「そのイメージ違うからね!?」
今回、話を聞いたのはゲイの男性2人にレズビアンの女性1人。自身の性的指向を周囲に公言している人もいれば、一部の人にしか伝えていない人もいます。
性的マイノリティとして生活する中で感じた疑問などを、実体験を交えて語ってもらいました。
これが素の自分なんですけど?
そう語るのは、ゲイのAさん。職場で自身の性的指向を公言してからというもの、飲み会の場で「もっとAさんの素を出していいんだよ」といわれる回数が増えたのだそうです。
職場の人たちがいう『素』というのは、主に口調や振る舞い。実際にAさんと話してみると、時折、女性のような口調でしゃべることはあるものの、終始そういうわけではありません。
しかし、職場の人たちは「ゲイはみんな、オネエタレントのような口調でしゃべる」といったイメージを抱いていたのでしょう。
Aさんは「僕の素って何?いまのままでも十分、素を出しているんだけど」と違和感を覚えたと当時を振り返ります。
ほかの場所でも飲みますから!
『新宿2丁目』といえば、ゲイタウンとして有名。性的マイノリティの人たちを対象にした飲食店が数百件と軒を連ねています。
しかし、新宿2丁目を訪れる人たちがみんな性的マイノリティかといえば、そうではありません。
むしろ最近では観光客も増え、いわゆるノンケと呼ばれる異性愛者のお客さんも増えてきました。
新宿2丁目というエリアがゲイタウンであることは事実ですが、ノンケの人たちが新宿2丁目を特別視し、敬遠してしまうのはどうなのでしょうか…。
今回、この答えをあげてくれたゲイのBさんは、「まるで新宿2丁目以外、行き場がないみたいにいわれるのが引っかかる」と語っていました。
ひとくくりにしないで
そう語るゲイのAさんは、細身で長身。誰が見ても「おしゃれなイケメン」に見えますが、昔はスカートやピンヒールで出かけることや、化粧をすることもあったといいます。
しかし、それは「女性になりたい」という憧れからくるものではなく、ファッションを楽しむのと同じ感覚なのだそうです。
いまは化粧をすることもなくなり、選ぶ服も男性用。「いろいろ試した結果の現在」とAさんは語ります。
身体の性と心の性が一致しないトランスジェンダーの場合は話が別ですが、ゲイはみんな女性になりたがっている、レズビアンは男性になりたがっている…というわけではありません。
「カミングアウトはしない」という選択肢
社会全体で、性的マイノリティを支援する風潮ができつつあるためか、「カミングアウトしやすい」「なぜカミングアウトしないのか?」と思う異性愛者も少なくないといいます。
しかし、レズビアンのCさんは、性的マイノリティを特集したTV番組を視聴していた際に、「カミングアウトはしていて当然」といったスタンスを番組側が持っていると感じたのだそうです。
「確かに、昔に比べたらカミングアウトはしやすくなったと思います。だけど、カミングアウトしないという選択肢があることを忘れないでほしい」
彼女の言葉に、インタビューをした筆者自身、ハッとさせられました。自分もまた、知らず知らずのうちに、誤ったイメージを性的マイノリティの人たちに押し付けていたのです。
※写真はイメージ
今回あげた4つの例は、あくまでも一部。人によっては「別に誤解じゃない、その通り」という人もいるかもしれません。
ただ、性的指向だけで最初から相手を判断してしまうのはナンセンス。より相手の内面にフォーカスをあててコミュニケーションをとれば、こうした誤解は生まれないのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]