悲しみに暮れる犬の写真 数日後に待っていた出来事とは?
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アメリカ・インディアナ州にある動物保護シェルター『Humane Society for Hamilton County』に2匹の犬が連れて来られました。
飼い主の家族は2匹をとても大切にしていましたが、事情により住む家を失ってしまい、犬たちを飼うことできなくなったのだそう。そのため、泣く泣く2匹を手放すことにしたのです。
突然、見知らぬ場所に置き去りにされた犬たちは動揺していました。2匹の中でも4歳のオス犬『リッター』は捨てられたことへのショックが隠しきれず、ケージに入れられたとたん元気をなくし、ずっと床を見つめたまま。
ウェブメディア『The Dodo』によると、そんなリッターの姿を見たシェルターのスタッフたちは心を痛め、彼の気持ちが楽になるようにあらゆる方法でなぐさめようとします。ケージの中にいると落ち込んでしまうため、彼をできるだけ外で遊ばせてあげるようにしたそうです。
リッターに1日も早く新しい家族を見つけてあげたい…そう思ったスタッフは彼の写真をFacebookに投稿。「リッターが新しい家族を見つけられるように、写真と生い立ちをシェアしてほしい」と呼びかけました。
悲しみをこらえきれない犬の写真があっという間に拡散
悲しみに打ちひしがれたリッターの写真を見た人たちは同情し、投稿を次々とシェアし始めます。
そんな中で、彼の写真はソフィーさんという女性の心を動かします。
『The Dodo』によると、ずっと犬が飼いたかったというソフィーさんは最近家を購入し、犬を迎える環境が整ったところだったのです。
「私がこの子をシェルターから連れ出してあげるわ!」
彼女はすぐに姉妹に連絡し、その日の仕事が終わり次第、一緒にシェルターに向かう予定でいました。
ところがその2時間後、ソフィーさんは姉妹から「リッターの投稿がものすごい勢いで拡散されている」という知らせを受けて、いてもたってもいられなくなります。
そこで彼女は会社の上司に事情を説明。すると犬好きの上司は「いますぐ仕事を切り上げてシェルターへ向かいなさい!」といってくれたのだそう。
こうしてソフィーさんはシェルターへダッシュ!でも内心は、傷心のリッターが自分と会ってどんな反応を示すだろうかと心配していたといいます。
しかしそんな心配は無用でした。リッターはソフィーさんを見た途端、うれしそうに駆け寄ってきたのです。
それはリッターに新しい家族ができた瞬間でした。
リッターの写真はあっという間に3千回以上シェアされたのだとか。そのおかげでソフィーさんが里親に決まるまで、ほんの数日しかかからなかったということです。
リッターと一緒に保護されたもう1匹のメス犬はまだ里親が決まっていないため、同じように多くの人たちが写真をシェアしています。彼女にも早く家族が決まるといいですね。
今回のようにやむを得ない事情でペットを飼えなくなるということはあるでしょう。しかしペットはなぜ飼い主が自分を置いていなくなったのか理解できず、悲しみに暮れてしまうことが多いといいます。
家族との別れはこの上なくつらいもの。傷付いたリッターの心がソフィーさんの愛情によって、1日も早く癒されていくといいですね。
[文・構成/grape編集部]