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部活を負担に感じる教師は7割 リアルな声に考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

学生のころ、部活動に青春をささげた人は少なくないでしょう。中には、学生時代の思い出として、真っ先に部活動を挙げる人もいるかもしれません。

それぐらい、学生にとって部活動が学生生活の全体を占める割合は大きいもの。

しかし一方で、休み返上で部活動を行ったり、授業後も長時間拘束されたりする場合も少ないといいます。

そのため、昨今では「ブラック企業」になぞらえて「ブラック活動」と呼ばれ、社会問題化しています。

先生「勤務時間を超える、しかし…」

事実、森永製菓株式会社が現役の部活動顧問を対象に行った調査によると、約6割の先生が部活動にやりがいを感じている一方で、約7割以上が部活動を負担にも感じているという結果も。

なお、負担に感じる理由のトップ3がこちらです。

・時間的理由 92.5%
・精神的理由 79.5%
・経済的理由 76.0%

また、実際に寄せられている声も紹介されています。

・勤務時間を超えたり、休日出勤したりしなければならない。
・土日などに活動する機会が多いので、私的な時間がなくなることがある。
・家族との時間がなかなかとれないから。

しかし、寄せられているのは不満の声ばかりではありません。部活動顧問の先生たちは負担を感じる一方で、こんなやりがいも感じているといいます。

・生徒とともに目標を達成する喜びを味わうことができる機会は貴重。
・部活動自体は負担ではあるものの、それ以上に生徒にとっての利益があると思う。
・部活を通して生徒の成長が見られるのは嬉しい。

自身のプライベートと先生としての責任感…部活動をとりまく問題は実に複雑です。

だからこそ、多くの先生が「今、部活は変わるとき」と感じているといいます。

ブラック部活を変える『きっかけ』として注目されているのは?

社会の流れとともにあり方が見直される部活動。しかし、部活動が抱えている問題を解決するのは容易なことではありません。

そんな中、約7割の先生が『必要としているサポート』がありました。それが、部活動のOBやOGからのサポート。

具体的には「指導をしてほしい」「差し入れがほしい」「応援にきてほしい」というもの。

森永製菓では、そうした社会の声を受け、現代の部活動に打ち込む生徒や、部活動を支える部活顧問にフォーカスをあてた動画を作成。

そこに映し出されたリアルな声とは…。

今回の森永製菓の調査は生徒を対象にも行っており、そこでは部活動に対する前向きな声も多く上がっています。

・上下関係があるので自然と敬語が身につく。部活の技術だけでなく生きるための術を学んだ。礼儀や規律を学んだ。
・人として成長できた。
・友達がたくさんできた。

部活動は、生徒が交流を深める場所になったり、自己実現を達成できる場だったりと、学業とはまた異なる学習の場にもなっています。

だからこそ、部活動そのものを問題視するのではなく、より現在の社会によりそった形への変化が求められます。

そして、そのきっかけとなるのはOBやOGのサポートなのかもしれません。

世代を超えた交流…それもまた、生徒にとって貴重な経験になるはずです。そして、部活顧問にとっては、自分の教え子の成長を感じる機会にもなることでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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