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『本当は殺されていた命』の現在に、涙 「写真から伝えたいこと」に考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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環境省によると、2018年では8千362匹の犬と、3万4千854匹の猫が殺処分されたといいます。

引き取り手のいない野生動物だけでなく、中には飼い主が保健所に渡し、命を奪われた動物も存在します。

姿かたちは違えど、人間と同じ尊い1つの命であることに違いはありません。しかし現実では、こうして多くの動物が悲しい末路をたどっているのです。

『殺処分寸前に救われた犬猫』の写真展が開催

「本当なら殺されていたかもしれない小さな命が救われ、ともに生きる」

その尊さを多くの人に知ってもらうため、2010年から毎年実施されている『いのちつないだワンニャン写真動画コンテスト』。

保護によって殺処分を逃れた犬や猫たちが被写体であり、幸せをつかんだ姿が写し出されています。

会場で展示されている一部の写真を、飼い主のコメントとともにご覧ください。

【大阪府知事賞】

「17年前の秋、我が家にもらわれてきたラン。庭に来たハトを捕まえたこともあるほど元気だったけど、今では寝ている方が多くなって……互いに歳を取ったけど、のんびりすごそう日向ぼっこでもして」

【理事長賞】

「我が家の仲良し8にゃんは、みんにゃ保護猫。バラバラにやってきた子たちだけれど仲よしな大家族です。お外にいる、恵まれない環境にいるすべての子たちに温かいお家とおいしいご飯、優しい家族ができる、いつかそんな世の中が実現しますように」

【審査員特別賞】

「千葉県の動物愛護センターに生まれて数か月で兄弟犬と共に収容され、保護団体さんの手に無事にわたり、里親会でお兄ちゃんが抱っこして、この子がいい!と家族に。それから9年。パパさんやママさんとドックランでお友達とニコニコ」

会場では環境大臣賞、大阪府知事賞など、優秀作品を使ったカレンダーやチャリティグッズが販売されます。

収益金はすべて、写真展の開催元である公益財団法人『どうぶつ基金』で殺処分ゼロのための活動に使わるそうです。

忘れてはならないのは、この写真に写っているのは無事に保護されたごく一部の動物ということ。収容期限が切れてしまい、殺処分される動物は今も多く存在します。

多くの人が動物愛護に関心を持つことで、悲しい想いをする動物が1匹でも減っていくことを祈るばかりです。

【いのちつないだワンニャン写真・動画コンテスト2019 入賞作品展】

開催期間:2019年10月17~19日
会場:大阪本町ガーデンシティ1階ロビー(大阪府大阪市)
時間:10~19時(最終日は17時まで)


[文・構成/grape編集部]

出典
環境省

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