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大地康雄は和製『ジャックニコルソン』! 映画に欠かせない俳優

By - grape編集部  公開:  更新:

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伊藤雄之助(いとうゆうのすけ)さんに弟子入りし、伊丹十三(いたみじゅうぞう)監督の作品などで類稀なる演技力を披露した大地康雄(だいちやすお)さん。

数多くの作品に出演し、多くのコンクールで賞を受賞するなど、日本映画には欠かせない名バイプレイヤーとして人々を魅了しています。

そんな大地康雄さんの活動とエピソードなど、さまざまな情報をご紹介します!

大地康雄は川俣軍司役でブレイク

大地康雄さんは、1979年に木下惠介(きのしたけいすけ)監督が手掛けた映画『衝動殺人 息子よ』でデビュー。1983年には、実際の事件をもとにしたドラマ『深川通り魔殺人事件』(ANB 現・テレビ朝日系)の犯人である川俣軍司役を好演し、脚光を浴びることになります。

1988年に公開された映画『バカヤロー! 私、怒ってます』で『毎日映画コンクール』の男優助演賞を受賞。1990年のドラマ『ドラムカン』(NHK)や『東京湾ブルース』(テレビ朝日系)での演技が評判を呼び、『第28回ギャラクシー賞』テレビ部門個人賞を受賞しています。

映画『バカヤロー! 私、怒ってます』は、普段おとなしい人間が精神的抑圧から「バカヤロー!」と叫び出すまでのシチュエーションを描いた作品。

4つの物語で構成されるオムニバス作品であり、出演者は伊原剛志(いはらつよし)さん、森下愛子(もりしたあいこ)さん、安田成美(やすだなるみ)さんなど、そうそうたるキャストが脇を固めます。

大地康雄さんは元々は沖縄県の高校を卒業してから集団就職で上京し、俳優を志したとのこと。ストイックに夢を追い続けた大地康雄さんの努力が伝わりますね。

大地康雄はジャックニコルソンに似てる?

『和製ジャックニコルソン』といわれることもある大地康雄さん。確かな演技力だけでなく、幅広い役柄をこなす点も、有名俳優にたとえられる所以ともいえるでしょう。

一躍脚光を浴びるきっかけとなったドラマ『深川通り魔殺人事件』で大地康雄さんは、通り魔殺人の犯人役を演じ、あまりのリアルさに「本人を出したのか?」とテレビ局に問い合わせが来るほどの反響を呼んだことも。

そんな悪役のイメージを大幅に刷新したきっかけとなったのが、伊丹十三監督が手掛けた映画『マルサの女』です。

映画『マルサの女』完成披露パーティー。左から3番目が大地康雄さん

映画『マルサの女』完成披露パーティー。左から3番目が大地康雄さん

この映画では、悪役とは正反対の税金の刑事役を好演。悪役のイメージを一気に払拭し、以降は幅広い役を任せられるようになったのです。

大地康雄は日本を代表する映画俳優の1人

大地康雄さんは、日本を代表する映画俳優として第一線で活躍しています。

映画『マルサの女』など数々の有名作品に出演しており、60歳を過ぎた今でも俳優という仕事に対して強い情熱を持ち、フリーマガジン『ゴールデンライフ』のインタビューでは、今後の俳優としての抱負も語っています。

インタビューでは、自分のことばかりではなく、人のためになることを考えて過ごすこと。さらに、俳優として少しでも他人の役に立てるような作品に出演すること。苦しい現実を前にする人たちに、小さな光や力を届けられることなどを語っています。

仕事を通じて大地康雄さんが、多くの人たちにプラスの影響を与えたいという意欲が伝わってきますね。

大地康雄の近年の作品は『じんじん』

大地康雄さんは、映画『じんじん』において企画・主演を務めています。

大地康雄さん演じる主人公・立石銀三郎は伝統芸能を伝える大道芸人。前妻との間に生まれた一人娘に会うことが許されず、娘との記憶は幼少期で止まっているという設定です。

そんな中、銀三郎の幼馴染が運営する農場に、4人の女子高生が農業研修にやってくることから、物語が大きく展開します。

撮影場所は、自然に抱かれた北海道上川郡剣淵町で行われ、雄大な自然と美しい風景も注目ポイントです。

悪役から俳優デビューし、常に新しい新境地を開拓し続けてきた大地康雄さんの新しい挑戦にも期待がかかります。

大地康雄のブログは存在する?

大地康雄さんは、インスタグラムやツイッターといったSNSのほか、ブログなどは開設していません。

スケジュールなどは所属している事務所『pipeline(パイプライン)』からチェックすることができます。

pipeline『大地康雄 MANAGEMENT NEWS』スクリーンショット

出典:pipeline『大地康雄 MANAGEMENT NEWS』 スクリーンショットより

スケジュールを見る限り、時代劇やサスペンス、釣り番組など現在も多彩なジャンルに挑戦していることがよく分かりますね。

大地康雄の現在・これから

大地康雄さんは、2019年8月14日に放送されたドラマ『刑事7人』(テレビ朝日系)に出演しました。

本作で、娘を殺害した婚約者・坂木に対する警察の対応に憤る男・宗方幸一役を演じた大地康雄さん。

犯罪に手を染めるものの、その行動の影に潜む心の葛藤などを表現する大地康雄さんの演技に注目です。

また、同年11月22日には、大地康雄さんが奥野将監役で出演した映画『決算!忠臣蔵』の公開が控えています。

本作は、史実をベースにした時代劇コメディ作品。『刑事7人』でのシリアスな演技から一転、どんな演技を披露してくれるのか期待が高まります。

会社員として働いている時から、俳優になる夢を捨てず、地道にキャリアを積んできた大地康雄さん。ベテラン俳優になっても、常に挑戦し続ける姿を応援していきたいですね。

大地康雄 プロフィール

生年月日:1951年11月25日
出身地:熊本県
血液型:B型
身長:170cm
所属事務所:Pipeline(パイプライン)

1979年に、映画『衝動殺人 息子よ』で映画デビュー。1983年にドラマ『深川通り魔殺人事件』(テレビ朝日系)で脚光を浴びる。その後、1987年に公開された映画『マルサの女』で圧倒的な存在感を見せつけ、伊丹十三作品に欠かせぬ存在となる。1990年に映画『病院へ行こう』で『日本アカデミー賞』助演男優賞受賞。2013年公開の映画『じんじん』では企画と主演を務め、『第13回イマジンインディア国際映画祭マドリッド』最優秀俳優賞を受賞。最近の映画出演に、2017年公開の『サバイバル・ファミリー』『じんじん〜其の二〜』など。現在も日本を代表とするベテラン俳優として映画・ドラマに欠かせない存在となっている。


[文・構成/grape編集部]

出典
pipeline映画『じんじん』予告編映画『決算!忠臣蔵』予告90秒 11月22日(金)全国ロードショー

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