銃を手に教室に入ってきた高校生 男性コーチの『ある行動』で思いとどまる
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
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2019年5月17日、アメリカ・オレゴン州のパークローズ高校で、生徒の1人が散弾銃を手に教室に入って来るという事件がありました。
『KATU』など複数のメディアによると、銃を手にした男子生徒が教室に入ってくると、ほかの生徒たちはパニックになり、一斉に逃げ出しました。男子生徒はほかの生徒に銃口を向けることはせず、自分の方に向けていたといいます。
銃には銃弾は1発しか入っておらず、男子生徒は自殺するつもりだったということです。
幸いこの事件で、ケガ人は出ませんでした。銃を所持していた男子生徒も無事でした。そして負傷者を出さずに済んだのは、1人の男性の勇気ある行動によるものだったことが後日分かったのです。
自殺しようとした男子生徒を止めた人物は
事件から5か月が経った10月、オレゴン州マルトノマ郡地方検察局が、事件当日の監視カメラの映像を公開しました。
教室から銃を持って出てきた1人の男性。アメリカンフットボール部と陸上部のコーチをしているキーナン・ロウさんです。続いてキーナンさんともみ合うようにして男子生徒も廊下に出てきます。
キーナンさんはその場に居合わせた学校職員に銃を手渡します。
このような状況の時によくあるのは、銃を取り上げられた容疑者を力づくで拘束する場面でしょう。しかしキーナンさんが取った行動はまったく違うものだったのです。
取り乱す男子生徒をがっしりと抱きしめるキーナンさん。生徒の背中を何度もさすり、落ち着かせているように見えます。彼はこの後、警察が到着するまでずっと男子生徒のそばを離れず、なぐさめ続けました。
その後、男子生徒は銃器の不法所持などの罪を認めて、3年間の保護観察処分をいい渡されました。また精神科治療と薬物乱用の治療を受けているということです。
アメリカでは銃乱射事件が後を絶たず、中でも過去に学校で起きた事件は多くの若者の命を奪いました。
今回のパークローズ高校の事件の直後には、生徒の親や祖父母が学校へ駆け付け、我が子の無事を確認して安どの表情を浮かべる姿がニュースで報道されていました。
この映像が公開された後、キーナンさんの取った行動が称賛されています。
彼の行動は1歩間違えれば自らの命を危険にさらすことになったかもしれません。キーナンさんの勇気と思いやりある行動に大きな拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]