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笠井信輔アナ、悪性リンパ腫で「7割の生存率」 全身にがんが散らばっている状態

By - grape編集部  公開:  更新:

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元フジテレビアナウンサーで、現在フリーで活動している笠井信輔さん。

2019年12月19日、情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演し、悪性リンパ腫で入院することを公表しました。

笠井アナは同年9月30日付でフジテレビを退社し、20年担当した同番組のキャスターも卒業。フリーアナウンサーに転身してからは講演会など、さまざまな場所で活躍していました。

ですが、12月17日に悪性リンパ腫で入院することが報道されたのです。

笠井信輔「なんで?なんで今?なんで俺が?」

笠井さんは、医者から血液のがんである悪性リンパ腫の『びまん性大細胞型B細胞リンパ腫』と診断。国立がん研究センターによると、『びまん性大細胞型B細胞リンパ腫』は月単位で病気が進行する『中悪性度』に分類されるといいます。

また、全身にがん細胞が散らばっているのが発見され、最低4か月の入院が必要と診断されました。

医者からは、「一般的には生存率6割で、笠井さんは若いので7割ぐらいの生存率」といわれたとのこと。

笠井さんは医者から病名を聞いた時は、このように思ったといいます。

「なんで?なんで今?なんで俺が?」っていうそればかりでしたね。

フジテレビ辞めてフリーになってこれからっていう時に、そういう宣告を受けるのは、青天の霹靂(へきれき)を超える衝撃でした。

とくダネ! ーより引用

全身にがん細胞が散らばっていることを知った時は、「うわ、自分大丈夫なのかな?死ぬの?」とめまいがしたと当時の心情を語りました。

現在は、身体のさまざまな場所に痛みが出ており鎮痛剤を飲んで本番に臨んでいるとのこと。しかし、鎮痛剤が効いてくる時間を読み誤ると、本番中でも身体に痛みが襲ってくるといいます。

東日本大震災で学んだ考え方

笠井さんは、2011年3月11日に起きた東日本大震災で、被災地の取材を続けていました。

そこで学んだ考え方が、今の病気と闘う自分にもつながるといいます。

東日本大震災の時の取材の経験を、今自分の中で強く感じていることがありまして。それは、『足し算の縁』と『引き算の縁』という自分なりの考え方なんですね。

東日本大震災って当初は「あの人が亡くなった」「この人が亡くなった」「行方不明になった」ってみなさん縁がなくなった人のことを引き算で考えていって話すんですよ。

でも途中から、「いや避難所であの人に会えた」「病院でこの先生と知り合った」「ボランティアの誰と知り合った」って『足し算の縁』を語る人が増えてきて。そういうことをいち早く僕に語る人から復興の中心人物になっていってたんですね。

そのスイッチの切り替えってとても大事で、実は僕は「あの仕事もなくなった」「この仕事もなくなった」って山のような仕事のキャンセルの引き算ばかりを考えていたんですけど、それはやはりここから新たな出会いがいくつもあるはずなので、病院でもあるいはさまざまなオンライン上の人たちとでもあるのでそういった人と新たに出会うことができた。

「この病気になったのでこうなれたんだ」っていう自分に気持ちを切り替えて、生きていこうと、闘っていこうと思っています。それは東日本大震災の被災したみなさんから学んだことです。

とくダネ! ーより引用

『足し算の縁』と『引き算の縁』があると考え、前向きに病気と向き合うことを誓った笠井さん。

この言葉に多くの人が心を打たれ、応援するメッセージを送っていました。

・涙が出そうになりました。絶対に病気に勝ってほしい。

・『引き算の縁』と『足し算の縁』が印象に残りました。素敵な言葉です。

・被災地で取材を続けていたからこそ何かを感じたんだろうな。

・私もがん患者です。一緒に頑張りましょう。

力強く「生きていこうと、闘っていこう」と口にした笠井さん。

新たな出会いの『足し算の縁』は、これからの笠井さんの人生にもきっと影響を与えてくれることでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
とくダネ!国立がん研究センター

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