営業再開した飲食店で客に暴言を吐かれた17歳の店員が辞職 同情の声が集まる
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買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)対策のための外出規制が緩和され始めたアメリカでは、多くの州で経済活動を再開しています。
2020年5月8日、マサチューセッツ州にあるアイスクリーム店『ポーラーケーヴ・アイスクリームパーラー』もようやく営業を再開。多くの人たちがおいしいアイスクリームを求めて、店を訪れました。
ところが晴れやかな営業再開日となるはずだったこの日が、一部のマナーの悪い客によって悲しい日となってしまったのです。
店のルールを守らない客が店員に逆ギレ
海外メディア『Boston25 News』によると、『ポーラーケーヴ・アイスクリームパーラー』は「テイクアウトのみの販売です。事前に注文をしてから予約時間に取りに来てください」とSNSで告知をしていたといいます。
ところが当日、店が開いていることを知った人たちが事前注文をせずに押しかけ、店は大混雑に。予想以上の多くの客が殺到したため注文を取るのにも時間がかかり、待たされた一部の客が17歳の女性店員に怒りをぶつけたのだそう。
店のオーナーのマーク・ローレンスさんいわく、客たちが女性店員に浴びせた言葉は「男子ロッカールームでもいわないほど、ひどいものだった」ということです。
そして女性店員はじっと我慢してその日のシフトを最後まで勤め、仕事を終えた後にアルバイトを辞めたのです。
この女性店員は3年前から働いていた『もっとも素晴らしい従業員の1人』だったといいます。
この出来事に心を痛めたマークさんは翌日から再び店を営業しないことを発表。Facebookに、「19年間店を経営してきて、こんなにも気分が沈んだのは初めてだ」とつづりました。
またこの出来事は地元のテレビニュースでも報道され、多くの人たちから女性店員への同情の声が寄せられました。
辞めた女性店員を支援する輪が広がる
数日後、マークさんは辞めた17歳の女性の大学進学費用を支援するための寄付金サイトを設立します。すると事情を知った人たちが続々と寄付をし始め、約3万ドル(約320万円)が集まったということです。
一部の客は事前注文をせずに来店し、車の中で待つようにいわれても守ろうとせず、「俺のアイスクリームはまだか」と店員に怒りをぶつけたといいます。
しかもその怒りの多くはもっとも無抵抗な17歳の少女に向けられてしまったのです。
何週間もの間、自由に外出ができずにストレスを感じていたのは誰もが同じはず。だからといってその怒りを無関係の相手にぶつけるべきではありません。
5月23日現在も『ポーラーケーヴ・アイスクリームパーラー』はテイクアウトのみの販売のままとなっており、店のファンからは一日も早い再開が望まれています。
世界の多くの国ではコロナウイルスはまだ収束しておらず、人々はウイルスとともに新しいルールにならって生活をしていく必要があります。
こういう時だからこそ誰もがお互いに感謝と思いやりを持ち、協力し合ってこの危機を乗り越えていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]