『警官による差別行為』で広がる抗議 大坂なおみの反応に共感集まる
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アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス近郊で、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行を受けて死亡したことが問題となり、抗議の声が広まっています。
悲劇が起きたのは、2020年5月25日。元警備員のジョージさんは、偽造紙幣を使って商店で買い物をしようとしていた疑いで白人警官に取り押さえられました。
その際、警官にヒザで首を地面に押し付けられ、呼吸が困難な状態に。死亡前、「息ができない…」と訴えていた様子が通行人によって動画撮影されていました。
暴力に関与したとされる警官4人は免職処分にされたものの、いまだに人種差別が社会に根強く残っているアメリカ。
人々の怒りは収まらず、多くの著名人や企業も黒人に対する差別を止めるよう呼びかけています。
大坂なおみがTwitterでコメント
女子プロテニスの大坂なおみ選手も、ジョージさんの死亡で改めて注目されている人種差別について声を上げた1人。大阪選手はハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親を持ち、3歳の時に渡米しました。
同月30日に、そんな大坂選手が次のような言葉をTwitterに投稿して話題になっています。
そして、黒人の文化を愛しながら差別について沈黙する人々に対し、このようにもつづりました。
「自分はそんな目に遭ったことがない。だからそんな問題は起こっていない」「誰かが苦労して作り上げたものの楽しい部分だけ取り入れたい」という考え方の人は、一定数います。しかし、それでいいのでしょうか。
人種差別はもちろんのこと、ほかの話題でも我がことのように考え、おかしいことには立ち向かっていく…そんな勇気が必要な時もあります。
大坂選手の投稿には、「心にすんなりと入ってくる言葉」「ほかの問題の時に無理解な人に苦しめられたので、よく分かる」と反響が上がりました。
残念なことにアメリカで抗議活動を行っている人々の一部が暴徒化し、抗議で訴えた問題の本質が揺らいでしまっているのは事実。
ですが、抗議活動を行っている人々の中からも暴動に対して非難の声が上がっています。
言葉で静かに訴えかけた大坂選手のように、暴力ではなく対話で問題解決に向かえることを多くの人が願っています。
[文・構成/grape編集部]