【なぜ?】カフェで人種差別する女性2人に、ドリンクを御馳走した男性
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- 出典
- Jarred Wall
ある日の昼下がり、カフェで一服していたジャレッド・ウォールさん。友人と食事を楽しんでいると、隣の席に初老の女性2人がやってきました。
人の会話というものは、盗み聞きするつもりがなくても耳に入ってくるもの。ジャレッドさんは、聞こえてきた女性たちの会話に眉をひそめます。
「アボリジニってさぁ…」
カフェで人種差別する女性2人組に、ドリンクを御馳走!?
『アボリジニ』とは、オーストラリア先住民のこと。オーストラリアがイギリスの植民地になった際に定着した呼び名であり、現在は差別的な呼び方と捉えられることがほとんどです。
悲しいことに、現在でも深刻な社会問題である『アボリジニ差別』。隣の席の女性2人の会話は、そういった問題を体現していました。
そんな彼女たちに対して、ジャレッドさんはドリンクを御馳走することにしました。ひどい人種差別発言をしているのに、なぜそんなことをするのでしょう…?
去り際、ジャレッドさんが渡したレシートに書かれた言葉は…
ドリンクを注文した後、食事を終えたジャレッドさんたちは席を立ちました。そして、隣の席の女性2人組にドリンクとレシートを渡します。
見知らぬ人からの御馳走に喜んでいた女性たちは、レシートに書かれていた言葉を見て驚きました。
どうぞ、このお茶を召し上がってください。隣の席にいる、2人のアボリジニからです。
そう…ジャレッドさんと友人も、女性たちが差別していた『アボリジニ』だったのです。困惑した表情の女性を尻目に、ジャレッドさんは店を出て行きました。
ジャレッドさんは決して、彼女たちの発言に怒ったわけではありません。ただ、差別問題について知ってほしかったと言います。
「きっとあの女性たちは、これで”差別は恥ずかしいことだ”と知ってくれただろう。
今後は、ちゃんと考えたうえで発言してくれると思う」
『差別することは恥ずかしいこと』…そう思っているジャレッドさんは、今後女性たちに恥ずかしい行為をして欲しくなかったのです。彼女たちが、自ら品格を落とさないために…。
この日のことを綴ったジャレッドさんの投稿に対し、多くの人から称賛の声が集まりました。差別という深刻な社会問題を解決するために、『怒り』ではなく『優しさ』で伝えた彼の行動に拍手を送ります。