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北海道の牛肉に注目! 特別価格で販売されている道産牛肉で家族団らんしませんか

By - 芳雪  公開:  更新:

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※写真はイメージ

北海道といえば、広い大地で育つおいしい食べ物がたくさんあることで有名です。

百貨店などで開催される北海道物産展に足を運ぶ人もいるでしょう。

北海道は、小麦やタマネギなどの国内生産量は1位。さらに、国内最大の牛肉産地です。

しかし、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、外食需要の落ち込みが続いています。

※写真はイメージ

実際に畜産農家に話を聞いてみた

北海道の営農を支え、全国の消費者に食の供給を行っている、ホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)は『食べて応援!北海道産牛肉』と題し、特別価格で牛肉をオンライン販売しています。

grapeでは、ホクレンと牛肉の生産者にリモートでインタビュー。現状とこれからについて聞きました。

北海道十勝地方にある『大野ファーム』のこだわりとは

取材に協力していただいたのは、北海道肉用牛生産協議会の会長を務める大野泰裕さんと、ホクレンで『“おいしい”はエールProject』を担当している桑山陽子さん。

大野さんは、北海道河西郡芽室町(めむろちょう)で牧場・カフェを併設する『大野ファーム』を運営しています。

大野ファームの大野泰裕さん 写真提供:ホクレンGREEN

まずは、大野ファームでのこだわりについて聞きました。

―大野ファームのこだわりはなんですか。

『牛を健康に育てる』ということを一番の目的に行っています。

こだわりとしては、環境をよくして病気の発生を減少させることによって、抗生剤の使用を減らしています。また、遺伝子組み換え飼料も与えていません。

「できるだけ北海道産の飼料を使いたい」という想いがあり、北海道産のトウモロコシや、小麦、あとはお米や米ぬかを積極的に使っています。

牛からの排泄物は堆肥として畑に還元し、新たな作物の生育を促して持続可能な農業に役立てています。簡単そうに聞こえますが、飼育頭数4千頭の規模でやっているのはすごいことなんですよ。

大野ファーム 写真提供:ホクレンGREEN

大野ファームでは、乳を搾る乳用牛と和牛の交配から生まれた『交雑種』が約6割、乳用牛を肉用に育てた『乳用種肥育牛』のオスが約3割、黒毛和種が約1割の約4千頭もの規模を18人で、餌を作るところからこだわりを持って取り組んでいます。

これだけ飼育頭数が多くても、乳酸菌の入ったエサを使うことでアンモニア臭をおさえ、排泄物の臭いが少ないのだとか。

また大野ファームでは、愛情を込めて育てている牛たちに対する感謝を込めて、個人の牧場では珍しい『畜魂碑(ちくこんひ)』を建てています。

―畜魂碑があるのは珍しいですよね。

各市町村で亡くなった牛を供養するところは多いですが、個人の牧場で持っているのは珍しいです。

最後まで育ててお肉になってくれると、牛の一生としてはよかったのかなと思うのですが、途中で亡くなってしまう牛もいます。

亡くなった牛と、牛の命をいただいていることへの供養として、父親が建てました。亡くなった牛がいた場合は社員全員で手を合わせています。

大野さんは「牛を育てる人にとって、最後まで出荷ができることが喜び。みなさんに食べていただいて、『おいしい』っていってもらえることがやりがいです」と語りました。

しかし、コロナウイルスの影響で、牛肉を食べてもらえる機会が減ってしまったのです。

コロナウイルスの影響について

―コロナウイルスの影響はいかがですか。

『Go To Eat キャンペーン』で、外食などの消費が少し回復しました。ですが、緊急事態宣言のあった4~5月は、コロナウイルスの影響が大きかったです。 肉の加工をしているところは、物産展が中止になって苦しかったと聞いています。

家で食べる時は外食よりもいいものを食べようという動きからか、量販店での売れ行きは前年比110%ほどで、いい傾向ですね。ただ、業務用のほうが出荷量が多いので、うちも一番厳しかったです。なんとか、お盆の時期に持ち直してきました。

外食産業が動かないと、業務用の大きい量が出ていきません。量販店がよくても出荷先のメインは外食だと思っています。

先が見えないのは厳しいですが、ここで生産をやめたり減らしたりすると回復させるのに何年もかかるのです。

落とした生産はすぐに戻りません。なんとしても今の生産量を減らさないでキープしないといけません。そうしないと経営自体も危なくなってきます。

大野ファームには、毎月200頭もの牛が入ってくるといいます。

一度生産を止めてしまうと、その後これまでと同じような供給量に戻すには数年かかってしまうのです。

大野ファーム 写真提供:ホクレンGREEN

―行き場を失った牛肉はどうなるのでしょうか。

冷凍庫に入ります。でも、牛肉は冷蔵のほうが価値が高いんです。一度冷凍すると価値が下がってしまいますけれど、仕方がないことですね。

コロナウイルス流行後は、生産が回らなくなったので、冷凍にしながら続けていました。一時期、冷凍庫がいっぱいになりそうでした。 しかし、安く流通することで、消費が刺激されたと思います。

牛の命が無駄になることは回避されました。

冷凍にすることで、「無駄になる牛の命は回避された」と語る大野さん。

コロナウイルスのまん延で困ったことはなんだったのでしょうか。

―コロナウイルスで一番困ったことはなんですか。

先が見えなくてこの先どうなるかということですね。

あとは、従業員から感染者が出た時の対処。健康的な問題もありますが、風評被害が怖いですね。 クラスターが発生すると、消毒作業が入り、生産が厳しくなるので恐怖を感じています。

今もコロナウイルスには、細心の注意を払っているところです。

カフェや事務の従業員を含めて26名が働いている、大野ファーム。

もしも、感染したら従業員の命ももちろん心配ですが、風評被害の影響も心配なのだそうです。

大野ファーム 写真提供:ホクレンGREEN

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