毛皮として売られるはずだったキツネをペットにしたら? その結果がこちら
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ロシアに暮らすヤロスラフさんには親友と呼べるかわいいペットがいます。
それはキツネの『ウッディ』。ウッディは毛皮農場で飼育されていたキツネで、ヤロスラフさんに出会わなければ毛皮として売られる運命だったのです。
海外メディア『Bored Panda』によると、2015年に毛皮農場を訪れたヤロスラフさんはまだ子ギツネだったウッディにひと目ぼれしたのだそう。
農場のオーナーに「このキツネを引き取らせてくれませんか?」と頼みこみ、「毛皮として売れた場合と同じ金額で買い取るならいいよ」といわれたため、彼はためらうことなくそのお金を払ってウッディを買い取ったのです。
初めの数日間はウッディは環境の変化に対応できず、殻に閉じこもっていたのだとか。しかし1週間ほどするとヤロスラフさんに心を開き始めたといいます。
また野生のキツネは病気を持っている可能性があったため、最初の1か月間はウッディを家の中に隔離していたそうです。
それからヤロスラフさんはウッディのために小屋を作り、外でのびのびと遊べるようにしてあげました。
今ではすっかり人に懐いていて、肉や野菜、果物などをもりもりと食べて元気に過ごしているといいます。
ちなみに彼の大好物の食べ物は柿だそうです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
いたずら好きのウッディは時々、穴を掘って脱走しようとするのだとか。
しかしヤロスラフさんは、毛皮農場で育ち、野生で生きるスキルを学んでいないウッディは「森の中では生きていけないだろう」と話します。
ヤロスラフさんになでられて気持ちよさそうな声を上げるウッディ。キツネがこんなにも人懐っこい笑顔を見せることに驚きますね。
かわいいウッディの写真を見て「キツネを飼ってみたい」と思う人もいるかもしれませんが、ヤロスラフさんは本来は野生動物であるキツネを飼うことは簡単ではないといいます。
例えていうなら「いうことを聞かない猫と犬が合わさったような動物」なのだとか。なかなか大変そうですね。
それでもウッディの表情からは、彼が幸せに暮らしていることが容易に想像できます。
キツネを始めミンクやラビットなどの毛皮製品の製造や販売をしている国は多くあります。
しかし一方で、動物愛護の観点から商品にリアルファーを使わない「ファーフリー宣言」をする世界的なファッションブランドも増えています。
ヤロスラフさんは2019年にもう1匹のキツネ『フェキ』を毛皮農場から買い取ったそう。Instagramには仲よく遊ぶ2匹の動画が投稿されています
命を救われたウッディとフェキはとても幸運なキツネだったのでしょう。
2匹のキツネたちがこれからもヤロスラフさんと一緒に幸せに暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]