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緊急事態宣言で『魚民』『笑笑』など61店舗が閉店に メッセージに考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が感染拡大したことにより、2021年1月7日に二度目の緊急事態宣言が発令されました。

対象となるのは、感染者が増加している1都3県。期間は、2月7日までの1か月となっています。

また、会食は感染拡大のリスクが高いとされているため、飲食店は20時までの時短営業、酒類の提供は19時までに短縮をするよう政府が要請しています。

夜は多くの人が飲食店を利用する時間帯。書き入れ時に営業することができず、多くの飲食店経営者から悲鳴が上がりました。

『笑笑』『魚民』などのチェーン店61店舗が閉店へ

同月17日、『白木屋』や『笑笑』、『魚民』などのチェーン店を運営する株式会社モンテローザは、東京都内の店舗337店舗のうち、61店舗の閉店を発表

二度目の緊急事態宣言と、飲食店の時短営業要請を受け、運営が困難な状態であることを明かしました。

令和3年1月7日に発出された政府の緊急事態宣言にともなう、東京都の営業時間短縮要請にお応えし、弊社ではそのご主旨に従い営業を継続しております。

しかし、弊社のような居酒屋にとって20時までの営業では事実上、店舗の運営は困難を極めます。さらに、追い打ちをかけるようにランチを含めて極力外食を控えるようにとの政府の方針が示されました。

一方、東京都から大手飲食店への支援は、行わないとのご見解が示されています。このままでは事業の継続に支障が出かねません。

また、弊社にはアルバイトを含め約2万人の従業員が働いていますが、これらの雇用の維持も難しくなります。

以上の次第で、賃料負担等の固定費を圧縮し、少しでも身軽になってこの厳しい局面を乗り越えるため61店舗の閉店という苦渋の決断にいたりました。

今回閉店対象になった店舗をご利用いただいてきたお客様には、長い間のご愛顧に感謝申し上げますとともに、今後ご不便をおかけすることに対し深くお詫び申し上げます。

最後に、大手外食企業の皆様、私たちは多くの従業員の雇用を守り微力ながら経済に貢献していることに誇りをもって、この苦難に耐え抜いてまいりましょう。

『白木屋』や『笑笑』、『魚民』などの店舗は全国に展開し、リーズナブルな価格で食べ物やお酒を提供しています。

飲食店でお酒を注文する人は、ほとんどが仕事帰りの時間帯の利用者。20時までの時短営業による損失は大きいでしょう。

株式会社モンテローザのメッセージからは、飲食業界に打撃を与えた政策に対する、疑問や怒りなどの想いが伝わってきます。

同月12日には、ファミリーレストラン『サイゼリヤ』の社長である堀埜一成さんが記者会見で時短営業に苦言を呈していました。

1人でも多くの従業員を守るため、閉店という選択をせざるを得なかった企業は、きっとほかにもあるのではないでしょうか。

株式会社モンテローザが最後につづった、同業者へのエールに胸が締め付けられます。

出口の見えない暗いトンネルが続く、コロナ禍の日本経済。感染が拡大しても、経済が崩壊しても人命は失われてしまうでしょう。

飲食店の時短営業に対し、ネットからは「1人での外食なら、感染を防いだ上で飲食店を支えられるのではないか」という声も続々と上がっています。

会話は極力控え、1人でゆっくりと外食を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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