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700年前の『徒然草』を現代語訳したら…現代人にも突き刺さるいい話だった!

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:YouTube

『枕草子』や『方丈記』と並び、日本の三大随筆とされる『徒然草』。鎌倉時代末期(1330年頃)に吉田兼好によりまとめられた「つれづれなるまゝに」から始まる随筆です。

この徒然草の150段目の文章を現代文にしたものを落ち込んでいる時に読むと、とても元気が出てくるというのです。

まずは徒然草の150段目、原文からご紹介します。

能をつかんとする人、「よくせざらむほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらむこそ、いと心にくからめ」と常にいふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、そしり笑はるゝにも恥ぢず、つれなくて過ぎてたしなむ人、天性その骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能の嗜(たしな)まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ人に許されて、ならびなき名を得ることなり。

天下のものの上手といへども、はじめは不堪(ふかん)の聞こえもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。けれども、その人、道の掟正しく、これを重くして放埒(ほうらつ)せざれば、世の博士にて万人の師となること、諸道かはるべからず。

これを現代語に訳すと大体こんな感じになります。

これから芸事を身に着けようとする人はとかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するがカッコいい」と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例えはひとつもない。

まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。

そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遥かに超えて、達人になっていく。 人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。

今は「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、多くの人がその教えを授かることができるようになった。

どんな世界でも同じである。

YouTube ーより引用

何かを新しく始めようとするのは、とても勇気のいることです。始めたら始めたで、周りの目が気になったり、上手くできずに諦めてしまうことも…。

それでも周りに罵られようが、恥ずかしがらずに堂々とやり続けることで、人として成長し成功を収めることができる。

約700年ほど昔の人が、取りとめもなく浮かんでくることを書き綴った言葉ですが、現代の私たちにもグッとくる言葉です。

自分に自信が無くなってしまった時、ボロクソにけなされ落ち込んでしまった時、現代語訳を読むとちょっと元気になれるかもしれませんね。

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