「自分のかけた呪いにかかっている」 時短勤務へのリアルな言葉に反響 By - grape編集部 公開:2021-10-05 更新:2021-10-05 会社員子育て Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 子供を育てながら仕事をする世帯も珍しくなくなった昨今。子育て中の社員のため、短時間勤務制度(以下、時短勤務)を設ける企業も増えました。 アーニー(@S0622Z)さんは、過去に時短勤務を利用する先輩社員に代わり、残務の後処理を行っていたことがあり、また、現在では自身が制度を利用する、2つの立場を経験しています。 そんなアーニーさんがTwitterに投稿した『自分のかけた呪い』は、時短勤務の制度が普及している現代だからこそ、考えさせられるものでした。 「自分のかけた呪いにかかっている」 20代前半の頃、職場の先輩が時短勤務だったため、残務の後処理を行うことに不満を抱いていたというアーニーさん。 「早く帰れていいよね」「自分で決めて産んだんだよね」「私たちの子供でもないのに、尻ぬぐいなんて理不尽だよ」と、職場の後輩と愚痴をいいあっていたといいます。 それから月日は流れ、アーニーさんも子供を持つ親の立場に。 育休を経て、時短勤務となった現在のアーニーさんが働く部署には、かつての先輩が在籍していました。 「また一緒に働けて嬉しいよ」 そういって仕事をこなす先輩は、すでに子供も育ち、時短勤務の制度を利用してはいませんでした。 先輩は、アーニーさんが抱いていた不満や愚痴など知らないかもしれません。 それでも、アーニーさんはかつての自分の言葉が、聞こえてくるといいます。 自分が愚痴をこぼしていた相手と同じ立場になり、その言葉は呪いとなって、アーニーさんを苦しめていたのでした。 自分のかけた呪いにかかっている。20代前半、職場の先輩が時短勤務だった。残務の後処理をしながらよく後輩と愚痴ってた。早く帰れていいよね。自分で決めて産んだんだよね。私達の子供でもない。尻ぬぐいなんて理不尽だよ。それから10年以上経ち、育休明けの私が配属になった部署に先輩がいた。— アーニー (@S0622Z) September 29, 2021 先輩は「また一緒に働けてうれしいよ」とメッセージをくれた。子供が育ってフルタイムに戻った先輩はバリバリ働いている。先輩はあのころの私の愚痴を知らないかもしれない。でも、時短勤務の私にはあのころの私の愚痴が聞こえる。この呪いは消えないんだろうな…— アーニー (@S0622Z) September 29, 2021 アーニーさんの投稿は反響を呼び、さまざまなコメントが寄せられました。 ・経験した身だからこそ数年後、十数年後に伝えられることもあります。いい循環を作るのはきっとこれからです。 ・今の投稿者さんと同様に、その先輩は自分自身と戦ってきたんじゃないかな。今、先輩は助けてもらったと思っているから、仕事にもやりがいを感じられているかも知れません。 ・私も心当たりがあります。お迎えで帰る直前にかかってきた電話を、後輩に無茶振りしました。自分でも反省しています…。 子供が生まれた後も、仕事を続けたい社員にとっては、ありがたい時短勤務の制度。 一方で、時短勤務の制度を利用する社員に代わって、仕事を請け負ってくれている社員の存在を忘れてはいけません。 もちろん、人員を増やすなど会社側の調整も必要ですが、簡単にはいかないのが現実です。 かつてのアーニーさんのように、時短勤務の社員に対して、不平不満を抱く声も少なくないものの、誰が悪いとは一概にはいえません。 しかし、不平不満をいうだけでは何も変わらないでしょう。 誰もが働きやすい職場にするため、私たち一人ひとりができることはなんなのか…それはきっと、自分を含めた多くの人にとって価値ある未来につながるはずです。 [文・構成/grape編集部] 『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が? レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」 出典 @S0622Z Share Post LINE はてな コメント
子供を育てながら仕事をする世帯も珍しくなくなった昨今。子育て中の社員のため、短時間勤務制度(以下、時短勤務)を設ける企業も増えました。
アーニー(@S0622Z)さんは、過去に時短勤務を利用する先輩社員に代わり、残務の後処理を行っていたことがあり、また、現在では自身が制度を利用する、2つの立場を経験しています。
そんなアーニーさんがTwitterに投稿した『自分のかけた呪い』は、時短勤務の制度が普及している現代だからこそ、考えさせられるものでした。
「自分のかけた呪いにかかっている」
20代前半の頃、職場の先輩が時短勤務だったため、残務の後処理を行うことに不満を抱いていたというアーニーさん。
「早く帰れていいよね」「自分で決めて産んだんだよね」「私たちの子供でもないのに、尻ぬぐいなんて理不尽だよ」と、職場の後輩と愚痴をいいあっていたといいます。
それから月日は流れ、アーニーさんも子供を持つ親の立場に。
育休を経て、時短勤務となった現在のアーニーさんが働く部署には、かつての先輩が在籍していました。
「また一緒に働けて嬉しいよ」
そういって仕事をこなす先輩は、すでに子供も育ち、時短勤務の制度を利用してはいませんでした。
先輩は、アーニーさんが抱いていた不満や愚痴など知らないかもしれません。
それでも、アーニーさんはかつての自分の言葉が、聞こえてくるといいます。
自分が愚痴をこぼしていた相手と同じ立場になり、その言葉は呪いとなって、アーニーさんを苦しめていたのでした。
アーニーさんの投稿は反響を呼び、さまざまなコメントが寄せられました。
・経験した身だからこそ数年後、十数年後に伝えられることもあります。いい循環を作るのはきっとこれからです。
・今の投稿者さんと同様に、その先輩は自分自身と戦ってきたんじゃないかな。今、先輩は助けてもらったと思っているから、仕事にもやりがいを感じられているかも知れません。
・私も心当たりがあります。お迎えで帰る直前にかかってきた電話を、後輩に無茶振りしました。自分でも反省しています…。
子供が生まれた後も、仕事を続けたい社員にとっては、ありがたい時短勤務の制度。
一方で、時短勤務の制度を利用する社員に代わって、仕事を請け負ってくれている社員の存在を忘れてはいけません。
もちろん、人員を増やすなど会社側の調整も必要ですが、簡単にはいかないのが現実です。
かつてのアーニーさんのように、時短勤務の社員に対して、不平不満を抱く声も少なくないものの、誰が悪いとは一概にはいえません。
しかし、不平不満をいうだけでは何も変わらないでしょう。
誰もが働きやすい職場にするため、私たち一人ひとりができることはなんなのか…それはきっと、自分を含めた多くの人にとって価値ある未来につながるはずです。
[文・構成/grape編集部]